2017年 10月 30日
北アルプス・針ノ木岳登山記 2017 その35
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身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質のアラカン男が今年も日本アルプスに挑む。

2日目の縦走もいよいよ後半になりました。
よろしかったら続きをどうぞ・・・。




最後のピーク、針ノ木岳目指して

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1時25分、スバリ岳を出発。流石に今回は山頂に 15分しかいなかった。
「まだあわてることはない」と思いつつ、やや時間を気にしていたのかもしれない。

まずはガレた道を下っていきます。ガイドに「砂礫地には高山植物の女王・コマクサが一面に咲いている」とあるから、1ヶ月早ければお目にかかれていたことだろう。
正直、ちょっと残念だな・・・。

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ハイマツ帯に現れたのがイワヒバリ。
イワヒバリ(岩雲雀)はスズメ目イワヒバリ科に属する鳥で確かに一見スズメによく似ているが、スズメが全長約 14.5cmであるのに対し、こちらは 18cmあるから、一回り大きい。それに嘴(くちばし)が細いのが特徴だ。

あいつは案外人間を怖がらない。まるで私を誘導するかのように、あるいは私をからかうかのように、私と一定間隔を開けて登山道を進んでいく。
何かこいつとは、富士山で遭遇して以来、毎年のように必ず出会っている気がする。

こいつのせいで、また遅れちゃうな。
「もういい写すのを加減やめよう」と思うのに、また現れるんだもの。

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登りにかかっている関西60代2人組の姿が見える。ああやってあの2人は 40年前からずっと一緒に山歩きをしてるのだろうか。

うらやましいね。

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にしても、またまたすげえ登りじゃないかあ。

関西60代2人組が「ここ(スバリ岳)の登りよりか、あっち(針ノ木岳)の登りの方が楽に見えますよ」と言っていたが、本当だろうか。

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岩山だから、所々岩に赤丸のマークが付けられている。それを頼りに登っていたつもりがここで一度道を踏み外してしまった。

気が付いたら右にそれていたのだ。
数分で気付いてUターンしたからいいものの、危ないところだった。

稜線歩きというと去年の北岳→中白峰→間ノ岳を思い出すが、明らかに今回の方がアップダウンが激しくてしんどい。
後半、高山植物が全く消えてしまったのも大きい。目を楽しませてくれるものが景色以外にないからだ。

確かに景色は素晴らしいさ。
でもこれだけずっと晴れていると、いささか無感動にもなってくるというもの。

目の前にあるのは、山頂までひたすら続くガレた道のみだ・・・。


このときの私の心情がよく表れているのがこの動画です。
結構まいっていたようですよ・・・。

針ノ木岳にて

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2時24分(種池山荘から歩くこと 8時間53分後)、遂にこの日最後のピーク、針ノ木岳に到着!

またも私を出迎えたのは関西60代2人組だった。
山頂直前に「ここですよ!」と私を出迎えてくれたのだ。

他にも若者2人と女性がいた。
ここまでの総歩数 16,975歩。手帳には「こたえたな~!」の文字があります。

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さて、針ノ木岳(はりのきだけ)は、富山県中新川郡立山町と長野県大町市にまたがる標高 2821mの山。
後立山連峰の最南端の山であり、北アルプスではほぼ中央部に位置するので、北アルプス全域の眺望に優れているのが特徴だ。

ピラミッド型の端正な山容で、「日本二百名山」ならびに「新・花の百名山」に選定されているらしい。

針ノ木岳の名前の由来は諸説あるらしいが、一説によるとこのあたりにミヤマハンノキが多く生えていたことによるという。

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またコバルトブルーの神秘的な黒部湖とその上部に連なる立山連峰と剱岳の眺望は、ダイナミックなスケールで眼前に迫る。
実際今までのピークと違って、黒部湖の真正面に立山連峰が見えるのだ。

このように黒部峡谷をはさんで立山連峰と(私が今いる)後立山連峰が対峙しているわけだが、3000m級の山がこんなに近い距離で対峙している峡谷って他には日本にないそうだ。
だからこそ、ここに巨大な人造湖の黒部湖を造ることができた・・・黒部ダムを造ることができたのだ。

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それだけではない。きょう歩いてきた稜線も全て見渡せる。
更に関西60代2人組が、「出発点の種池山荘が見えますよ!」と私に教えてくれた。

それ(赤い矢印のところ)は私が思っていた場所よりも、はるかに遠い場所だった。

「え?あんな遠いの?」と驚く私。

あんなに遠くから、ここに見えている稜線をずっと歩いてきたんだ。
信じられない気分だった・・・。

「お互いよく歩いてきましたなあ」と関西60代2人組。

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DMC-FZ1000 自慢のズームで拡大。

右に見えるのが出発点の種池山荘で、左上に見えるのがその先の冷池山荘(つめたいけさんそう)です。
こうしてみるとすぐ近くにあるように思えてしまいますが、実際は歩きで 2時間ほど離れています。
いわゆる望遠レンズの圧縮効果ですね。

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更に関西60代2人組が「槍(槍ヶ岳)が見えてきましたよ!」と教えてくれる。
何といっても槍ヶ岳は北アルプスのランドマークですからね。やっぱり見えると嬉しい。

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燕岳(つばくろだけ)から始まる表銀座も見えていた。
左手前が燕岳で、そこから続く手前の稜線が有名な表銀座(表銀座縦走コース)だ。

「こうしてみると起伏のない歩きやすそうな山ですなあ~」

と関西60代2人組が言う。
確かにきょうのコースに比べると、ずっと歩きやすい初心者向きのコースに感じる。

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そしてミーハーにとっては欠かせない富士山もかろうじて頭 1/3 ほど雲の上から顔を出していた。
更に活発な活火山として知られる浅間山も見えていた。

関西60代2人組が私に「これだけ見えたらまあ、99点でしょう」と言ってくる

確かに、やや雲は多いものの、これだけ見えたのだから贅沢を言ってはいけませんね。
朝方の天候を考えたら 300点満点くらいあげてもいいかもしれない。

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「ほな、お先に」と また 2人が先行する。
ちなみに正面に見える山の右奥に位置するのが浅間山ですよ。少し噴煙があるのが分かるかな?

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5分もすると誰もいなくなった。

いつの間にか日が陰っていた。すると少し寒さを感じた。

そんな中、きょう歩いてきたルートをいつまでも独り眺めている私がいた・・・。

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by JunMorosawA | 2017-10-30 07:48 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by sasunsasun at 2017-10-30 10:56
morosawaさん
お疲れ様です!
歩かれた稜線を振る替えると、遠きに見える山荘から
葯9時間かかって歩かれたのですね!
ほんと遠かった、堪えたというのがわかります。
私の場合は燕岳の表銀座でも疲れてしまいそうです(^-^;
Commented by JunMorosawA at 2017-10-30 19:48
> 歩かれた稜線を振る替えると、遠きに見える山荘から
> 葯9時間かかって歩かれたのですね!

もし自分一人だったら、分からなかったと思いますよ。
関西人は、親切だわ(笑)。

> 私の場合は燕岳の表銀座でも疲れてしまいそうです(^-^;

そんなことはないです。どう考えても、おやじさんの方が体力がありますよ!
来年が今から楽しみですね。


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