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2017年 09月 25日
北アルプス・針ノ木岳登山記 2017 その2
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私はギターも趣味にしています。
クラギでチャップリンの「Smile」という曲に挑んでみました。

「Smile」は、1936年公開のチャールズ・チャップリンの映画「モダン・タイムス」で使用された曲で、チャップリン自身が作曲した曲です。

1936年といえば、流石の私もまだ生きてない遠い昔の時代です。
ところが、私が最も多感だった高校生のとき、リバイバル上映されたんですよね~。

そんなわけで、「モダン・タイムス」のラストシーンで使われていた「Smile」には深い思い入れがあります。

さて、身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質のアラカン男が今年も日本アルプスに挑む。

さて、今年はどうなりますことやら・・・。
すいません。まだまだ毎年恒例の導入部です(笑)。「またか」と思わずに、もう少しお付き合いください。





忍び寄る病魔(?)

2010年、木曽の御嶽山登山を無事敢行した私は、その後毎年のように日本アルプスに挑んでいた。

       2010年 : 木曽御嶽山(黒沢口)
       2011年 : 北アルプス・常念山脈縦走
       2012年 : 北アルプス・白馬三山縦走
       2013年 : 北アルプス・双六岳
       2014年 : 北アルプス・鹿島槍ヶ岳
       2016年 : 南アルプス・北岳

ご覧のように 2015年を除いて毎年のように登っているのだから、これはたいしたものだと思います。

「やるじゃないか。虚弱体質男!」

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ところが 2014年に鹿島槍ヶ岳への登山準備をし始めたとき、私の体に嫌なものが忍び寄ってきた。
それは信じられないほどの嘔吐感だった。

例えばあずさの特急券を買いに JR北鎌倉駅に行くときにも、千円カットに向かうときにも、いや、そんな特殊なときじゃなくても、日常、何か用事をしようとするときに、一々嘔吐感が襲ってきた。

時にはそれはとても激しいもので、実際に吐くことこそなかったものの、涙が出るほどゲボゲボと咳き込んだりした。

これは日本アルプス登山が大きなプレッシャーになっているとしか思えなかった。
何故好きな登山がプレッシャーになるのか・・・いささか納得いかなかったものの、事実だったのだから、しょうがない・・・。

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だから当時、この塩レモン飴が手放せなかった。
これで嘔吐感を抑えていたのだ。

っていうか、これなしだと怖くて外を歩けないほどだったのだ・・・。

ここのところ私にとって夏の一大行事になった日本アルプス登山だが、やはりたった一人で山に向かうというのは、大きなプレッシャーを与えているようだった。

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一昨年(2015年)は天候と私の気力がうまく合致してくれずに、2007年の富士登山以来初めて夏に高山に登ることができなかった。

しかし去年は日本第二の高峰、北岳に無事登ることができた。
登山口の広河原から北岳山頂まで、標高差およそ 1,700mというきつい登りを制覇したのだから、アラカン男としては称賛に値することだと思う。

ところがその登山前、過去最大級の嘔吐感に襲われた。
1年休んだことと、日本第二の高峰ということでいつも以上にプレッシャーが大きかったようだ。

にしても、こうして毎年のように高山に登っているのだから、いい加減慣れてもいいはずなのにね・・・。


今年は何処に向かうのか・・・

そんな中、今年を迎える。
さて、いったい今年は何処に向かおうか。

去年の南アルプスの北岳の印象がよかったから、最初は同じ南アルプスの鳳凰三山を縦走しようかなと考えていた。

しかし私の場合、最大で 2泊3日の山行しかできない。
だからできれば初日に稜線上の山小屋まで達したい。

でも鎌倉から向かう場合、どんなに早起きしても初日に鳳凰三山の稜線上の山小屋まで達するのは難しそうだった(青木鉱泉に前泊することになってしまう)。

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「別冊山と渓谷・アルプス&八ヶ岳」より

次に考えたのが、北アルプスの唐松岳→五竜岳を巡る山旅。
白馬八方バスターミナルを起点にして八方尾根を経て唐松岳に登り、翌日五竜岳に向かうというコースだ。

かなり具体的に計画を立てた。
そしてこのコースなら十分初日に山小屋(唐松岳頂上山荘)まで辿り着けることが分かった。

ただ問題は 2日目だった。
2泊3日の行程だと山を本当に満喫できるのは 2日目だけということになる。

その 2日目のコースタイムがわずか 4時間25分ほどなのだ。
これでは 6時に山小屋を出発したりすれば、10時25分に終わってしまうことになる。

あまりにもあっけないではないか。

八方尾根は高山植物の多い山として知られているから花好きの私向きなのだが、八方尾根を歩くのは比較的時間の余裕のない初日の話。
メインの 2日目の唐松岳→五竜岳間にはあまり広大なお花畑のようなものがなさそうだったのも問題だった。


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「別冊山と渓谷・アルプス&八ヶ岳」より

そこで私が目をつけたのが北アルプスは後立山連峰の南端にそびえる針ノ木岳(はりのきだけ)(上の地図の左下)。

2014年に私はその北に位置する鹿島槍ヶ岳(上の地図の右上)に登っている。
しかしずっと天候がぱっとせず、とうとう自分が登った鹿島槍ヶ岳の雄姿を一度も拝むことができなかったという憂き目に遭っているから、そのリベンジという意味合いもある。

そして針ノ木岳ならメインの 2日目の行程が 8時間とたっぷりなのが嬉しい。

逆にややつまらないのは、登山口の扇沢から柏原新道を経て種池山荘に達するという初日の行程が鹿島槍ヶ岳のときと全く同じになってしまうこと。
まあこれはしょうがないだろう。

というわけで北アルプスは針ノ木岳に焦点を合わせたものの、今年の天候は異常だった・・・

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by JunMorosawA | 2017-09-25 07:15 | 北アルプスなど高山 | Comments(0)


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