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2016年 09月 19日
南アルプス・北岳登山記 2016 その30
ブログ村の登山・カテゴリーに参加しています。
この連載を始める前は 20位以下でしたが、ベスト10 にぎりぎり食い込み始めました。最新の順位はこちら です。

身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が 2年ぶりに日本アルプスに挑む。

男 「どうしたんだい。電話もせずに急に押しかけるなんて」
女 「何でもないの。ちょっと来ただけ・・・」

そう。今年挑んでいるのは南アルプスの北岳です。
間ノ岳を目指して、頑張っております。




間ノ岳を目指して

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11時47分(北岳山荘から歩くこと 47分後)、再び歩き始める。自分に気合を入れたかったのだろう。「気力で行こう!」と手帳に書いている。

しばらくしてから後ろ振り返ると、東の方からもくもくとガスが立ち上ってきて、北岳や北岳山荘を覆い隠そうとしていた。
山は午後から天候が崩れやすくなる。あまりガスが濃くなると、怖いな・・・。





そんな様子を動画(↑)でもどうぞ。
自然のパワーを感じる瞬間です。

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2年前の鹿島槍ヶ岳のときには、途中で広大なお花畑が現れて目を楽しませてくれた。

しかし今回はそういう場所に出くわさない。時々トウヤクリンドウやら、こうしてチシマギキョウ(千島桔梗)が現れる程度だ。

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12時9分(北岳山荘から歩くこと 1時間9分後)、目の前に山頂っぽいものが近づいてくる。

下りてきた60代ぐらいのご夫婦に「あそこが山頂ですか?」と、やや甘えるように尋ねる。

すると、

「違うけれども、あそこまで行くと、なだらかになりますよ」

と奥さんになぐさめられた。

南アルプス・北岳登山記 2016 その30_c0196928_17174572.jpg

山頂っぽく見えたところにあったのは、例の古いケルン状の指導標だった。

やれやれ。まだまだ先は長そうだ・・・。

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ずう~とガレた道が続く。

正直つまらない道だ。
何が天空の稜線歩きなんだよ・・・。

間ノ岳山頂にて

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12時42分(北岳山荘から歩くこと 1時間42分後)、遂に間ノ岳に到着。

間ノ岳(あいのだけ)は赤石山脈(南アルプス)北部にある標高 3189.5mの山。
南アルプスでは北岳に次いで第二の標高を誇り、「日本百名山」「山梨百名山」に選定されている。

また南アルプスの最高峰北岳、さらに南の農鳥岳とあわせて白峰(しらね)三山と呼ばれている。
間ノ岳という山名の由来は、その白峰三山の真ん中の山だからだ。

また「日本百名山」で有名な深田久弥は「北岳を高潔な哲人とすれば、間ノ岳は茫漠とした大人に譬(たと)えられるかもしれぬ」と述べている。

ちなみに元々間ノ岳の標高は 3189mで、3190mの奥穂高岳に次いで日本で 4番目の高峰だったのだが、2014年に国土地理院が最新の衛星測位システム(GNSS測量)に基づき標高を改定し、奥穂高岳と並んで日本で 3番目の高峰となった。

つまりこれで私は

       日本第一位の高峰 : 富士山
       日本第二位の高峰 : 北 岳
       日本第三位の高峰 : 間ノ岳

の三座を制覇したことになるのだ!
ま、正直、この名誉のためだけにここまで来たといってもいい。

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山頂には数名のおばちゃん軍団がいて、うるさくて、正直最初は「邪魔だなあ」と思っていた。

でも「すいません。写真を写してもらえますか?」と話しかけてみたら、彼女たちはとてもいい人たちでした(笑)。

彼女たちも基本今まで私と同じルートだという。
つまり初日は白根御池小屋に泊まって、今日は北岳に登ってここまで来たというわけ。

身軽そうだったんで尋ねると、北岳山荘にザックを預けてきたんだそうだ。
それができたんだなあ。登っているときに数名の人に尋ねたら、できないって言われたのにさ。

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この写真を撮ってくれた女性は以前もここに来たことがあるらしいのだが、そのときは雨が降っていて散々だったという。

このおばちゃんたちとの会話のせいで、少し気分がアップしてきた。やっぱコミュニケーションは大事だね。

ところで山頂は日差しがあり、かつ風がなかったせいでかなり暑かった。
っていうか今回の山旅、ここまで寒さを感じたことがほとんどない。

これは北アルプスではなく南アルプスのせいなのか、今年が異常なのか・・・。

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ここでウイダー in ゼリーを口にした。
北岳山頂で食べた「うすあわせ」という和菓子とこのウイダー in ゼリーが私のお昼の全てです。

よくこれで歩けるよね・・・。

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ここまで何の問題もなかったモンベルのアルパインクルーザー 2000 だが、このとき、左くるぶしに多少の違和感を覚えていた。
「出たか!」って感じ。私の場合、新しい靴を履くと、必ずそこに違和感を覚えるんだ

だから紐を締め直した。何とか持ってくれよ・・・。

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by JunMorosawA | 2016-09-19 17:20 | 北アルプスなど高山 | Comments(0)


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