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2013年 10月 06日
北アルプス・双六岳登山記 その27



前にも一度紹介した、岡崎倫典(りんてん)さんって方のアレンジによる「悲しくてやりきれない」を、今度は練習のためぐっとテンポを落としてやってみました。

流石にミスはぐっと減ります。でも逆に、スローにしたことで下手なところが目立ってしまっているところもあります。
ギターは難しいです・・・。

ブログ村の登山・カテゴリーに参加しています。ありがたいことにこの数日、3~5位をきわどくもキープ。 最新の順位はこちら です。応援よろしくお願いします。

さて、虚弱体質男でも、今年も目指すぞ、北アルプス!

身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、どーしようもない虚弱体質の中年男が北アルプスは双六岳(+笠ヶ岳?)に挑む。

新穂高温泉から 1時間20分ほどの場所にある山小屋「わさび平小屋」で一晩を過ごした私は、8月28日、遂に登山を開始。
鏡平、弓折乗越を経て、楽しい稜線歩きが続いていた。



双眼鏡の先にあったものとは・・・

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7542971.jpg

相変わらずの稜線歩きが続く。
稜線歩きは穏やかにアップダウンを繰り返すだけだから、麓からの登りに比べればウソのように楽だ。

ただ正面の雲は気になるところ・・・。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7544286.jpg

一度何故か自分よりも背の高いハイマツ帯(?)を抜ける。その先にあった赤い実(み)を付けた樹木があった。

どうも樹木とか実(み)は苦手だが、どうやらウラジロナナカマドの実のようだ。
ウラジロナナカマド(裏白七竈)はバラ科ナナカマド属の落葉低木で、日本固有種だそうです。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7545321.jpg

さて、この場所の奥にいる男性こそが、弓折乗越で出会った大柄の外人さんだ。
やがて彼はこの場所に座り込んで、双眼鏡で西の方の稜線をじっと眺め始めた。

向こうが気さくな人だと分かっていた私は「何を見ているんですか?」と話しかけた。

すると彼はとんでもないことを言ってきた。

「向こうの山を熊が登っていますね」

え?熊?

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_755535.jpg

皆さんはこの写真を見て、熊を発見できますか?
私にはさっぱり分からなかった。

まあこの下の文章に進む前に、イッテQの「イモトを探せ」じゃないですけれど、上の写真だけを見て熊を探してみてください。
見えないことはない・・・ですよ。

外人さんは、わずかに残っている雪渓の下の方に熊がいて、稜線目指して登っているという。

このとき青年が近づいてきたんで、彼にも熊のことを話した。
すると彼は肉眼でも分かるという。

そういえば私がこの山に持ってきたのは、元々パソコン用の中間距離用のメガネだ。だから分からないのかもしれない。

そこで外人さんの双眼鏡を貸してもらった。
最初それでも分からなかった。しかしそれはピントが私の目に(メガネに)合っていなかったせいだった。

ピントを合わせたら、おお!確かに小さな雪渓のそばに黒い点があって、それが動いているように見えた。

でも私にはその程度だ。よくあんな小さい熊を発見したものだ。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7551559.jpg

上の写真を無理矢理引き伸ばしてみた。
真ん中に熊がいるのが分かるでしょう?右の後ろ足が後ろに伸びていますね。

私の持っているカメラの望遠性能ではこれが限界だったが、それでも生まれて初めて野生の熊を見たこと、そしてそれを一応は撮影できたことに私は大いに興奮していた。

これぞコミュニケーション力ってところか。私が「何を見ているんですか?」と話しかけなければ、この出会いはなかったのだから・・・。

ちなみに彼に言わすと、3週間前はここから 4頭見たという。去年は子供もいたというから、何だかよく分からないけれども、年中観察してる人のようだ。
不思議な外人さんだった・・・。


双六小屋を目指して

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_755586.jpg

外人さんに別れを告げて再び歩き始める。

正面に見える丸い山が双六岳。目指す双六小屋はその手前の鞍部(あんぶ)にある。

それよりガスが増えてきたのが気になるところだ。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7561070.jpg

そんな中、またぽつぽつと高山植物が現れる。

この黄色い花はウサギギク。長い形の葉っぱをウサギの耳に見立てたものらしい。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7562384.jpg

クルマユリのちょっと大きな株を発見。1つの茎に何輪も咲くんですね。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7563288.jpg

一方チングルマの方は流石にもう花期を終えていた(これは外人さんが熊を眺めていた場所で写したもの)。

北アルプス・双六岳登山記 その27_c0196928_7564235.jpg

1時を回ると道がはっきりと下り出した。

そして 1時9分、ガスの彼方に目指す双六小屋が薄っすらと見えてきた・・・。

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by JunMorosawA | 2013-10-06 07:57 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by 山バカ夫婦 at 2013-10-06 09:26 x
熊ですか、距離があって、よかったですね。間近だと・・・
写真どころじゃないですものね。
小屋・キャンプ場が見えてきましたね。我々もこの稜線歩きが
最高でした。
Commented by JunMorosawA at 2013-10-06 17:36
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> 熊ですか、距離があって、よかったですね。間近だと・・・
> 写真どころじゃないですものね。

あんな遠くとはいえ、野生の熊を見たのは初めて。「本当に山にいるんだなあ」と思ってしまいました。

> 小屋・キャンプ場が見えてきましたね。我々もこの稜線歩きが最高でした。

本当にいい稜線ですね。それにアルプス初心者でも安心して登れるコースですね。
それだけにこの日の天候はちょっと残念だったけれども・・・。


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