2012年 08月 19日
白馬三山縦走記 その12
「ねえお母さん、これ『白馬三山縦走記』なのにいつまでたっても山登りが始まらないよ」
「そんなことどうでもいいから早く食べなさい。ピーマン残しちゃダメよ」

なんていう声があちこちから聞こえてきそうな感じですが、連載 12回目にして、遂に登山口の猿倉からスタートを切る!

身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男がはたしてあの大雪渓を乗り越えられるのだろうか・・・。



猿倉から遂に歩き出す!

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7月26日(木曜)の朝、7時半ジャスト、登山口の猿倉(さるくら)にバスが到着。

登山相談員の方から注意点などを聞き、登山者カードを提出し、遂に登山開始のときがきた。

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別冊山と渓谷「アルプス&八ヶ岳」(2007年)より


今回のコースの説明です。基本的に青い番号どおりに行動します。

すなわち、今私は右端の「村営猿倉荘」のところにいます。ここから今日は白馬尻に進み、北アルプス最大級の「大雪渓」を経て「日本百名山」の一つの白馬岳に登り、白馬山荘で一泊します。

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予定としてはこんなところ(白馬岳までの往復は入れてない)。2時20分に稜線上にある白馬山荘に到着できてしまうのだから、時間的にはかなり余裕がある。

しかし実際には今回のこのコース、私にとっては過去最大の難関だ。

まずは登山口の猿倉から白馬山荘までの標高差は 1600mほどもある。
去年の一ノ沢登山口から常念小屋までの標高差が 1200mだったのだから、それよりも 400mも多い。

また去年のコースタイムが 5時弱だったのに対し、今年は 6時間超。この点でもしんどい。
更にそのうち 2時間半は北アルプス最大級の大雪渓の上を歩くのだから!

というわけで、間違いなく過去最大の難関だ。

だけどこのときの私はそんなこと特に考えてなかった。っていうか、標高差 1600mってことも知らなかったように思える。
まあ「知らぬが仏」ってところでしょうか。

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というわけで 7時47分、登山開始!

手帳には「気力はある」の文字が。もう眠気は吹っ飛んでいたようだった。

ただ同時に「それより暑い!」の文字も。
ここ猿倉の標高はすでに 1250mと箱根の金時山(1213m)をしのぐ高さのはずなのに、涼しいという感じはなく、むしろ強烈な日光を受けてかなり暑かった。

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猿倉荘の左から登山道に入っていく。ブナの目立つ緑一杯の登山道だ。
すぐに猿倉荘が右下に小さく見えるようになる。

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ここで目立っていたのは意外にもガクアジサイの花だった。季節が鎌倉とは 1ヶ月は違っているね。

こんな花でも一応立ち止まって撮影する。すると後ろの人がつかえてしまう。そんなときには「どうぞ」と一声かけて先に通した。何しろ今日はあわてる必要は何もないのだから・・・。

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登山開始から10分弱でいきなり幅広い林道に出る。
何だよ、最初は林道歩きだったっけ。がっかりだな。どうやら砂防工事専用道路らしい。

何でもいいけれど、無茶苦茶暑い。流石に 1200m以上の高度があるせいか、日陰はそれなりに涼しいのだけれども、直射日光が当たっている部分は相当しんどい。砂利が白っぽいから照り返しがきついせいかもしれない。

そもそも「暑い」と思っていたくせに長袖のフランネルチェックシャツをずっと着たままでいた自分がいけない。

もちろん脱ぎたかったんだけれども、それも面倒だし、ポケットが減ってしまうのは不便だし、「まあ雪渓の中に入れば涼しくなるだろう」とそのままにしていた。

今から思うと間違った判断だった。「暑い」と思ったらすぐ脱いで、「寒い」と思ったらすぐ着る・・・山ではこういうことを面倒臭がらずにすることが大切ですね。
分かっているんだけれども、面倒臭がってしまうんだよなあ・・・。

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登山開始から13分後の8時ジャスト、左手に鑓(やり)温泉への分岐が現れる。

白馬三山を縦走後、白馬鑓温泉小屋に一泊してまたここに戻ってくるのが今回のルートです。
最後に温泉が待っているなんて、何と贅沢な山行だろう!

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よく晴れてはいたが、正面の山には結構雲もかかっていた。どうやらこのとき私が見ていた山は、白馬岳よりも北にある小蓮華山(これんげやま)あたりらしい。

今日中にはあの稜線上を俺は歩くのか!あそこまで自分の足で登るのか!何だか信じられない気分だ。

天気、持ってくれよ!

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by JunMorosawA | 2012-08-19 17:13 | 低山歩き | Comments(2)
Commented by 一坪庵 at 2012-08-19 19:12 x
やっと始まったぁ~

待ちくたびれて寝てしまいそうです(笑)
目が覚めるような写真を見せてください、お願いします。
Commented by JunMorosawA at 2012-08-19 20:07
一坪庵さん、こんにちは。

> やっと始まったぁ~
> 待ちくたびれて寝てしまいそうです(笑)

すいません。1年に1度の大作ですから。お許しください。

> 目が覚めるような写真を見せてください、お願いします。

多分全50作ぐらいがやってきます(苦笑)。


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