2012年 08月 15日
白馬三山縦走記 その8
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人間、たまにはいいものを食べないといけません。1ヶ月に 1度・・・いや、1年に 1度でもいいから・・・。

というわけでかまくら口悦さんに行き、「浄味(じょうみ)」という精進料理を食べてきました(これは一の膳)。
おいしい料理は目で見てもやはりおいしそうですね。

さて、身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が憧れの北アルプスは白馬岳に挑む。

地元北鎌倉を 11時33分に出発すること 4時間33分、遂に白馬に到着。早速今宵の宿に向かったのであった。



白馬駅前・昇盛館(しょうせいかん)

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7月25日(水曜)4時6分、遂に白馬駅に到着。
何枚か駅周辺の写真を写したあと、早速今宵の宿、昇盛館(しょうせいかん)に向かう。

といっても実は我が宿昇盛館は白馬駅から本当に近い場所に位置していた。多分1分ぐらいで辿り着けてしまったはずだ。

昇盛館は普通の民家の二階屋をただ横に少しひょろ長くしただけの建物だった。
旅館ってよりも民宿のイメージだ。

まああまり贅沢を言ってはいけない。私がここを選んだ理由は、1泊2食付きのわりには格安だったから・・・に過ぎないのだから。
ちなみに 1泊2食、ついでにお風呂に入れて 6,800円(2人以上の場合は 6,300円)です。

小心者の私といたしましては、こういう宿に 1人で入るとき、どうしても緊張してしまう。
出迎えたのは親父さん。私の顔を見るなり「6時半到着って聞いていたから」とちょっと怪訝そうな顔をする。そんなことは言った覚えないがなあ・・・。

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宿泊手続きを取ったあと親父さんに指名された部屋は 2階の「杓子(しゃくし)の間」だった。
へえ。杓子岳から取ったのか。あさって登る山だ。縁起いいじゃないか。

部屋は 6畳間で、客は私 1人なのに何故かご覧のように座布団が 4つ並んでいた。

ちなみに右奥にエアコンのようなものが見えると思うが、あれは暖房機。クーラーはない。
テレビは今時アナログ式のそれで、しかも有料だった。

まあ 1泊2食付きで 6,800円なのだから、贅沢を言ってはいけません。

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レトロ感たっぷりの昇盛館のことを詳しく書いていたらとんでもなく長くなってしまったんで、ちょっと(かなり)割愛。

夕食まではまだかなり間があるってことで、山岳雑誌からコピーしたイラストマップ片手に白馬の村を散策してみた。

電柱に目立っていたのが長野冬季五輪のときの名残り。
「NAGANO 1998」と書いてありますね。もう14年も前か・・・。

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平川神社という神社を越えると田園ごしに山が見え始めた。

まだそんなに気持ちが外に出てなかったのか、少しだけ勇気を振り絞って近くにいた 60代ぐらいの奥さん風の女性に「あれがハクバですか?」と「ハクバ」という言い方で尋ねたら、この正面の山は八方の方らしい。

「じゃあこっちの方ですか?」

とその右側を差すと、あれは手前の低い山で、本来あの上にでえんと白馬岳などが見えるんだそうだ。

「残念ですね」とその女性は私に言ってくれた。とてもいい人だった。

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県道322号を北西に進んでいったら、今度はジャンプ台が見えてきた。
あの長野冬季五輪のときに使われたジャンプ台だ。

1998年の長野オリンピックのときの記憶などもう薄くなってしまっているが、原田雅彦ら日本のスキージャンプ陣が団体の金メダルを獲得したときのことは今でも強く印象に残っている。

そうか、あそこが舞台だったのか・・・。

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コンビニ(ローソン)の位置を確認したあと、5時40分ぐらいに宿に戻ってきた。

「夕食は6時頃」と聞いていたのに、6時を回っても一向に呼びにこない。

「おかしいなあ」と思って 6時半になってから下に下りていったら、もう料理がご覧のように並んでいた。

「散歩に行っていると思っていたから」と親父さん。
頼みますよ。一度ぐらい呼びにきてください。

奥さんに「地味なおかずでいいですよ」と言っておいたわりには、結構なおかずが並んでいた。手前の魚料理以外にも奥にトンカツまであるのが分かりますか?

更に親父さんが蕎麦を運んできた。

「これではとても食いきれない」と判断した私は、思い切ってご飯を抜いた。
そのせいで少食の私も何とか全部食べることができました。

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5年に1度しか着ない浴衣に着替えて風呂場に向かう。
案外お風呂は大きかった。温泉という表記は特になかったものの、これがまたびっくりするほど体に心地よかった。

一応ジャグジーも付いているし、文句ないではないですか!
私にはやや多過ぎとはいえ料理も豪華だったし、少し見直したぞ、昇盛館。

ちなみにあとでホームページで調べてみたところ、私が入ったのはどうやら女湯の方だったようだ(そういえば椅子もピンクですね)。

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段々夜も更(ふ)けてくる。
それにしても 2階の廊下のこの静けさはどうだ。

じつはこの日の宿泊者数は・・・何と私 1人!
どうやらこの宿は冬場のスキーシーズンがメインのようで、夏はダメらしい。

それにしても 1人とは!
私 1人のために奥さんは料理を作り、親父さんは風呂を用意してくれたのか。何だか悪いみたいだ・・・。


山小屋の消灯時間は 9時だ。それに合わせて 9時過ぎに横になってみる。

しかしこの時間になっても一向に気温が下がらない。暑い。しかしこの部屋、クーラーがない。浴衣ですら邪魔なほどだった。
暑くて窓を閉められないため、外から聞こえてくる車の音などの騒音が案外大きく感じられた。

そんなこんなでいつまでも眠れない。
まいったな。ここで眠れないようじゃ、山小屋ではなおさら眠れないぞ。
睡眠不足の中での登山は、いやだな。


「このまま帰ることもできるんだよなあ・・・」


新幹線は切符を買ってしまっていた。この宿の予約もしてしまっていた。しかしこの先は何の予約もしてない。だから私の気分次第で登山をやめてしまうこともできるんだ・・・。

そう。昇盛館で一人眠れる夜を過ごしながら、確かに私はそんなことを考えていた・・・。

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by JunMorosawA | 2012-08-15 18:24 | 低山歩き | Comments(2)
Commented by 山バカ夫婦 at 2012-08-15 22:12 x
我々も駅前で宿泊するときは、このようなところに泊まりますが、
ネットで調べても実際行ってみるとかなり違っていたなんていう事が、ありますよね。
よく使うのが、東横イン・東急インなんですが、主要駅にしか
ないのが残念です。
Commented by JunMorosawA at 2012-08-16 17:30
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> 我々も駅前で宿泊するときは、このようなところに泊まりますが、
> ネットで調べても実際行ってみるとかなり違っていたなんていう事が、ありますよね。

私の場合、前泊って初めてですからね。悩みました。

> よく使うのが、東横イン・東急インなんですが、主要駅にしかないのが残念です。

なるほど。東横イン・東急インですか。また前泊する機会があったら、検討させていただきます。

でも昇盛館も案外楽しんでいましたよ。何しろ民宿風の宿なんて、大学生以来ですから(笑)。


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