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2011年 04月 29日
東慶寺境内にて
とうとうゴールデンウィークが始まりましたね。観光地にいる人間としては、今年のゴールデンウィークにどれだけの人が鎌倉を訪れてくれるのか、ちょっと心配なところです。

と書きつつ、人で溢れかえった鎌倉を苦手としている私。
そこで数日前、まだゴールデンウィークの喧騒が始まる前の東慶寺さんの境内を訪れてみた。




東慶寺境内にて_c0196928_7492346.jpg

この日の目的は、そろそろ新緑の季節になってきたんで、思い切りそれを写してみようというものだった。

持っていったカメラは EOS 40D で、装着していったレンズは望遠ズームレンズの EF70-200mm F4L IS USM のみ。だから引きの絵はこれが限界・・・。

東慶寺境内にて_c0196928_7493542.jpg

せっかく新緑を写しにいったのだからと、この手の写真に何枚も挑んでみたのだけれど、どうもぱっとしなかった。

ちょっと言い訳させてもらうと、光と風が強すぎた気もする。

東慶寺境内にて_c0196928_7494912.jpg

こちらはそろそろ繁茂し始めたセイヨウジュウニヒトエ。
漢字で書けば西洋十二単。そう。紫色の唇形花(しんけいか)が何段にも重なってつく様子を十二単に見立てたものだ。

いうまでもなく十二単というのは、平安時代などに、貴族の女性が正装するときに用いた、着物を何枚も重ねて着るあの衣装のことだ。

ところが残念ながらこの花は園芸種であって「野の花」ではない。まあ色合いからしても雰囲気からしても日本の野の花っぽくはないですよね。

しかし日本には、頭に西洋の文字がつかない普通のジュウニヒトエがある。これがそれだ。

東慶寺境内にて_c0196928_75051.jpg

ちょっと地味っぽいけれど、これぞ本州・四国の丘や野原に自生している、我が国の特産種のジュウニヒトエなのだ。花のつき方は全く一緒でしょう?

これは山梨県の山で写したもので、ここにはいやってほど沢山繁茂していた。
高尾山あたりなるとぐっと量が減り、鎌倉だとまったく見かけない。

東慶寺境内にて_c0196928_7501928.jpg

オオバベニガシワ(大葉紅柏)の葉っぱの赤さも目立っていた。
とはいえ日の光を浴びたこの写真よりも、朝露に濡れている写真の方が色っぽい気がする。

東慶寺境内にて_c0196928_7505051.jpg

奥の墓地の方にはシャガが随分咲き乱れていた。

この写真はシャガと左奥にあった石像(石碑)を絡めて写したのだけれども、あまり成功しなかったなあ。

肉眼ではくっきりと見えていた石像が、ご覧のように写真では真っ黒になってしまった。かといってこれ以上明るくするとシャガが白飛びするし、難しいところです。

東慶寺境内にて_c0196928_751145.jpg

というわけで、思ったほどの写真を撮ることはできなかった。
それでも新緑の頃のよさは味わう頃ができた。

暑くもなく、寒くもなく・・・というちょうどいい季節は短い。皆さんも是非新緑に接しにきてください。

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by JunMorosawA | 2011-04-29 07:52 | 鎌倉&花 | Comments(2)
Commented by anatagaitiban at 2011-04-29 23:56 x
・・新緑のモミジ、綺麗な写真ですね~。手を繋いで初々しく夏に向かっていくようで、なんだかいいですね~。
それからちょっと気になるのですが・・・色っぽいとおっしゃる朝露の大葉紅柏の葉っぱ・・・是非見てみたいです。・・・見習わなくっちゃ。\(^o^)/
Commented by JunMorosawA at 2011-04-30 07:50
> 新緑のモミジ、綺麗な写真ですね~

ちょっと本人的にはご不満な写真なのだけれど、そう言っていただけると嬉しいです。

> 色っぽいとおっしゃる朝露の大葉紅柏の葉っぱ・・・是非見てみたいです。

色っぽいっていう表現は少しおかしかったかな?
でもいいですよ、朝露に濡れた葉っぱは、みんな瑞々しくて・・・。


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