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2010年 09月 12日
木曽の御嶽山登山記 その6
富士山以外高い山に登ったことのない私が、この夏単独で 3000m 級の山である木曽の御嶽山(おんたけさん)に登ることを決意。

8月23日、地元北鎌倉を早朝5時39分に出発し、電車とバスと、ついでにロープウェイに揺られ、12時3分、遂に私は登山口に立ったのであった。



● 今回の登山計画

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8月23日、12時3分、私は御岳(おんたけ)ロープウェイの上の駅である飯森高原駅近くに立っていた。

北鎌倉を出発したのは5時39だから、ここまでじつに6時間24分!
思えば遠くに来たもんだ・・・。

さて、ここで今回の登山計画に触れてみよう。

木曽の御嶽山登山記 その6_c0196928_1803043.jpg
「ヤマケイアルペンガイド 11 中央アルプス」より

今私は右端のロープウェイ飯森高原駅にいる(赤枠で囲ってある場所)。

ここから7合目、8合目(女人堂)、9合目(覚明堂)と進んでいき、御嶽山の最高峰である剣ヶ峰(3067m)に立ち、三十六童子の塔を経由して山小屋の二の池本館に向かうというのが初日の行程だ。
そして2日目は継子(ままこ)岳の方に向かい、三ノ池、四ノ池などの池巡りを行うつもりでいる。

時間的にはこんな感じになる。

      ロープウェイ飯森高原駅(12:10) → 10分 → 7合目行場旅館(12:20) → 1時間20分 →
      → 8合目女人堂(1:40~2:00) → 1時間25分 → 9合目覚明堂(3:25) → 10分 →
      → 黒沢十字路(3:35) → 25分 → 剣ヶ峰(4:00) → 50分 → 二の池本館(4:50)


女人堂で20分取ってあるのは昼食タイムだ。
二の池本館の夕食の時間は5時半なのだから、まあそれには楽に間に合う計算ながら、ホームページによると「チェックインはできれば4時半までに」ということになっているため、まだ予約すら入れてない身としては、結構ギリギリだったりしている。

だいたいこの計画表、女人堂での20分の昼食タイム以外休憩時間を含めていないのだからなおさらだ。

ロープウェイ飯森高原駅と御嶽山剣ヶ峰の標高差は917m。決して楽な行程ではない。

でも多分私の普段の登山ペースからすれば問題ないはずだと踏んでいた。
大丈夫、きっといけるさ。

● 登山開始

木曽の御嶽山登山記 その6_c0196928_17573079.jpg

というわけで、軽くストレッチをしたあと、12時12分、7合目にある行場旅館に向けて歩き始めた。

登山口はこんな感じで、仰々しいゲートのあった富士山の河口湖口とはかなり違って物静かな感じだ。
そんなこともあってか、このときはそれほど高揚した気分はなかったと思う。

待てよ。
富士山の河口湖口?

      そういえばこれって「富士登山」の場合の常識から外れているぞ!

ロープウェイ飯森高原駅の標高は2150m。富士山の河口湖口5合目の標高(2305m)とほぼ同じだ。

で、その河口湖口の5合目はもう平地の75%の酸素しかないと言われている。
だから「高度順応のために最低でも1時間は5合目にいるべし」──これが富士登山の常識だったはず。

まして3回富士登山を行い、私はあまり高山病には強くないことを知ってしまっている。いつも軽い頭痛や気持ち悪さに襲われるのだ。

だのに私はいきなり歩き始めてしまったのだ。

これでいいのだろうか。だって今回目指す御嶽山だって標高は3000mを超えている。決して低い山ではないのだ。

よくはないだろう。でも先ほどの計画表を見てほしい。何処にも高度順応のための時間などない。

しょうがないさ。もうこうなったらのんびり登るしかない。
剣ヶ峰の高さからすると富士山よりは700mほど低い。だから大丈夫だろう。

そう信じるしかない・・・。

by JunMorosawA | 2010-09-12 18:00 | 低山歩き | Comments(0)


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