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2010年 05月 28日
アカカタバミ
「人間、別に地味でもいいじゃないか」・・・そう私は常日頃思っている。

そんな私は、派手な園芸種や洋花よりも、道端や空き地などにひっそりと咲く“野の花”・・・といえば聞こえはいいが、いわゆる“雑草”に心惹かれる。

で、今回目を付けたのは、こんな地味な“雑草”だったりする・・・。




アカカタバミ_c0196928_2129213.jpg

その地味な“雑草”とはこれである。

まさに“雑草”としてそこらじゅうに咲いているカタバミの仲間で、アカカタバミだ。
カタバミの仲間は、無印カタバミ、イモカタバミ、ムラサキカタバミといくつかあり、これはその中の一つ、アカカタバミというわけ。

でもこの写真を見ても、これが無印カタバミなのか、アカカタバミなのか、さっぱり分からないだろう。

そこで伝家の宝刀、マクロレンズの登場なのである。
最近のコンパクトデジカメ(コンデジ)には大抵マクロ機能が付いているけれども、コンデジのマクロ機能と、一眼レフ+マクロレンズのマクロ機能との間には、それこそ雲泥(うんでい)の差がある。

アカカタバミ_c0196928_212924100.jpg

というわけで、「これを見よ!」とばかりに写したのがこれ。

どうです?アカカタバミの名前の由来が分かったでしょう?
そう、黄色い花の中心部に赤い輪が入るのが特徴なのです。だからアカ(赤)カタバミなのです。

あと、普通のカタバミの葉っぱが緑なのに対し、葉の色がこのように暗い赤紫色をしているのも特徴の一つだ。

カタバミの仲間はどれも小さい。花の直径はせいぜい1cmほどしかない。

だから真剣に写さないと手ブレしてしまう。だからこれもちゃんと三脚を立てて写している。
しかも膝をついて写している。

鎌倉海道沿いだから、正直これはちょっと恥ずかしかったりする。

アカカタバミ_c0196928_21294095.jpg

いたるところどこにでも生える無印カタバミとは違い、コンクリートのすきまや砂利道など、より過酷な乾燥した場所に見られるのがアカカタバミだ。
実際1枚目の写真を見てもわかる通り、これもコンクリートの割れ目に咲いていた。

ちなみにこの写真は手持ち撮影。だから微妙に手ブレしてたりする。ま、このように縮小してしまうと分かりにくいですけれどね。

ところで1枚目の写真の右上に、別な野の花が写っているのが分かりますか?

アカカタバミ_c0196928_21295393.jpg

それがこれ。ベンケイソウ科のマンネングサだ(マンネングサにはいくつかの仲間があるが、これは恐らくコモチマンネングサ)。

オシベの先端の葯(やく)という部分が赤色になっていて、小さいながらもなかなか華麗な花だったりする。
じつは鎌倉海道沿いには結構いたるところに咲いているのだが、まあ普通の人は見逃してしまうだろうなあ・・・。

強健な多肉植物で乾燥に強いとされているから、アカカタバミの育成場所と、こうしてかぶっているわけですよ。

ちなみに、あまりに小さな花なので、これは摘み取ってきて薄緑色の紙をバックに写していたりします。

「一寸の虫にも五分の魂」と言います。皆さんもたまにはこんな小さな“野の花”にも注目してみてください。

by JunMorosawA | 2010-05-28 21:30 | 鎌倉&花 | Comments(0)


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