2010年 01月 23日
日光・東照宮&史跡探勝路・その7
歩く人もほとんどいない「日光史跡探勝路」を歩き終え、二荒山神社で初詣を済ませた我々は、遂にこの日のメインイベント、東照宮に入っていったのであった。




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東照宮に数ある彫刻のうち、「眠り猫」と並び称されるほど有名なのが「見ざる、言わざる、聞かざる」の「三猿」だろう。

三猿はこの神厩舎(しんきゅうしゃ)に掘られている。

神厩舎は派手派手しくもきらびやかな装飾が目立つ東照宮の中にあって、すごくボロい物置小屋のような建物だ。

それもそのはず。「厩舎(きゅうしゃ)」とは「牛馬などを飼う小屋」のこと。要するに馬小屋なのだ。
それに「神」がついているのは、神様に仕える神馬(しんめ or じんめ)をつないでおくための厩舎だからだ(ちなみに、神馬は雄の白馬が絶対条件なのだそうですよ)。

で、この神厩舎に猿の彫刻が施されているというわけ。
しかも左から右へ8つの彫刻が施されていて、誕生から成長、出産、また誕生と、猿の一生を描きながら仏教の輪廻転生のように人の人生を物語っているというのだからすごい。
いわゆる「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿はそのうちの1つに過ぎないのだ。

では1つ1つ見ていこう。

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まず最初は、「母猿が子猿の将来に思いをはせている。子は母を信頼して、顔を覗き込んでいる」という絵。

なるほど、そんな風に見える。

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次が一番有名な「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿。
子供のうちは、悪いことを「見ざる、言わざる、聞かざる」がよいってことだという。なるほどね。

ところでこの三猿、私は今まで「さんえん」と読んでいたのだが、「さんざる」が正しいようだ。

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次は「一人立ち直前の猿」。まだ、座っているが、飛躍を期している」ってことらしい。

う~ん、これは、「まあそんな風に見えるような、見えないような」っていう感じかなあ。

それにしても、こうしてみると痛みが目立ちますね。そのうち修復作業が必要になることだろう。

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続いて「口をへの字に曲げ、大きな志を抱いて天を仰いでいる」という絵。右にある青い雲が「青雲の志」を暗示しているのだそうだ。

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続いて「人生の崖っぷちに立つこともある。でもそんなときでも励ましてくれる仲間がいる」という絵。

ま、確かに左下の猿は悩んでいるようには見えますね。

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次は「恋に悩み、物思いにふける猿」という絵。

う~む、あまり恋に悩んでいるようにも見えないけれど、まあいいか。

それにしても、これ、手ブレ写真。情けない。何故万全を期して1作品につき最低2枚写さなかったのだろう。それこそ悩む。

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次は「結婚した2匹の猿。力を合わせて人生の荒波を乗り越える」という絵。

ま、確かに荒波も描かれているし、そんな風に見えるね。

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で、最後が「妊娠したメス猿。やがて子が生まれ母になる」というもので、ここでまた最初の場面に戻ることになっている。

これが神厩舎に描かれた猿の一生の物語だ。

しかし何故厩舎に猿なのだろう。

これは猿が馬を病気から守るという言い伝えから来ているらしい。実際室町時代までは猿を厩舎で飼う習慣があったんだそうだ。

なるほどねえ。そういうことだったのか・・・。

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さて、我々はまだ東照宮の入口にいるに過ぎない。
少し先を急ごう・・・。

by JunMorosawA | 2010-01-23 22:55 | | Comments(0)


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