2010年 01月 19日
日光・東照宮&史跡探勝路・その5
1月2日、私と同じ中年独身男のY氏(わいし)と共に、初詣のために日光に向かった私。

歩く人もほとんどいない「日光史跡探勝路」を見終えた我々は、次に二荒山神社を目指し始めたのだった。




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滝尾神社から引き返してきて、11時12分、この分岐に到着。指導標にしたがって右手の二荒山神社の方に進んでいく。

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まだまだ歴史溢れる古道が続く・・・って感じで、次に現れたのがこのお堂。

輪王寺行者堂だそうだ。

本尊は奈良時代の山岳呪術者、修験道の開祖、役小角(えんのおづの or おづぬ or おつの)という人らしい。

ウィキペディアによると役小角に関しては様々な伝説があり、例えば20代の頃、藤原鎌足の病気を治癒したというものもあるそうだ。

また彼は非常に健脚であったため、健脚の祖としても、昔は車夫や飛脚の人たちに信仰が篤かったという。そのため現在でも草鞋(わらじ)の奉納が多いという。

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行者堂からは二荒山神社に向かってひたすら下り坂が続く。左右の杉の巨木は見事なもので、この手のものが好きな同行者のY氏を喜ばせた。
彼は神の宿りそうなものには何でも興味を示すのだ。まさに古きよき時代の日本人ってとこかもしれない。

ところで雪のせいで滑りやすくなっている石段を下っているときに、2組の家族とすれ違った。二荒山神社から滝尾神社の方にまで足を延ばして参拝に訪れる人もいることはいるんだな。

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二荒山神社よりも先に進行方向右手に現れたのは家光廟大猷院(たいゆういん)だった。

東照宮は家康の死後、遺言に従って家康の息子である二代将軍秀忠(ひでただ)によって造られた。
しかし現在のような絢爛豪華なものに仕立て上げたのは三代将軍家光だ。

再建のために、多くの大工、画家、彫刻家などの美術家が日光に集まり、現在の貨幣価値で160億円のお金をかけ、1年5ヶ月延べ454万人を動員して造られたという。

家光がそれだけ祖父家康公を崇拝していたってことなのだろうが、もっと簡単に言えば「おじいちゃんっ子」ってところかな?

そして家光は慶安4年(1651)年4月20日、江戸城で亡くなる間際、「死んだ後も東照大権現(家康公のこと)にお仕えする(お仕えしたい)」という遺言を残した。

この遺言により、家光は東照宮の近くの大猷院廟(たいゆういんびょう)に祀られることになったというわけ。

しかし大猷院に入るにも拝観料がかかるし、時間からしても残念ながらここはパスすることにした。

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11時半、遂に我々は日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)の境内に足を踏み入れた。
今までの静かな「日光史跡探勝路」と違って、二荒山神社の境内は流石に賑やかだった。

さて、二荒山神社に関しては、「(社)日光観光協会オフィシャルサイト」の説明が素晴らしいから、そこから私なりにまとめてみよう。

大昔、私たち日本人の先祖は、天高くそびえ、雲、雨、雪、雷など様々な自然現象を展開し、命の元である大切な水を恵んでくれる高い山々に、畏(おそ)れと尊敬の心を抱き、そこには神がいると信じた。

これが山岳信仰だ。

関東平野の北方にそびえる霊峰二荒山(ふたらさん)も古くから、神のいる山として、敬(うやま)われてきた。

今から約1200年以上も前の奈良時代の末、二荒山に神霊を感じた勝道上人(しょうどうしょうにん)が、大谷川(だいやがわ)の北岸に四本竜寺(しほんりゅうじ)を建て、延暦(えんりゃく)9年(790)年に本宮神社(ほんぐうじんじゃ)を建てた。

これが二荒山神社の始まりだ。
つまりこのシリーズの最初の方で紹介した本宮神社こそが元祖二荒山神社という言い方をしてもいいのかもしれない。

二荒山神社は早くから下野国(しもつけのくに)の一の宮(いちのみや:各国の由緒あり信仰の篤い神社で、その国の第一位のもの)として敬われ、鎌倉時代以後は、関東の守り神として幕府、豪族の信仰を集めた。

男体山(なんたいさん)をはじめとする各連山は全て二荒山神社の境内で、例えばあのいろは坂も二荒山神社の境内参道であるというから驚きだ。

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それにつけても、最初に寄ったこの手水舎(てみずや)にツララがぶら下がっているのを見てびっくりした。やっぱり寒いんだなあ、冬の日光は。

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そういえば境内の端で焚き火をしていたっけ。今鎌倉では焚き火など消防署がうるさくてできない。だから何だか嬉しかった。

昔は鎌倉でもあちこちで普通に焚き火をしていたものなのだが・・・。

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11時37分、この門をくぐって二荒山神社を後にする。いよいよ本日のメインイベント、東照宮に向かう!

by JunMorosawA | 2010-01-19 18:31 | | Comments(0)


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