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2009年 12月 17日
やっぱりソイルだ!(水草水槽底床入れ替え編)
もうすっかり冬です。花がないです。ネタがないです。というわけで今回はまたアクアリウム通信を・・・。

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11月24日、私はアクアジャーナルという雑誌を購入した。「世界水草レイアウトコンテスト」の結果を知りたかったからだ(写真がよく見えないと言われそうだが、著作権の問題がありそうだからあえてこうした)。

今年の世界水草レイアウトコンテストには世界51ヶ国から1342作品が集まったという。

最初の頃は日本人が上位を占めていたのに、今年グランプリを取ったのは何とベトナム人。
以下、台湾、日本、マレーシア、中国、香港、台湾という順で、圧倒的に日本以外のアジア勢が強い。
今アジアではネイチャーアクアリウムがちょっとしたブームになってるようなのだ。

で、その雑誌に影響された私は、急遽水草レイアウト水槽の底床(ていしょう)を替える決心をした。

こんな話に興味のある方は続きをどうぞ。




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私は自宅の水草レイアウト水槽の底床に、ご覧の白っぽいパールサンドという砂を敷いていた。

これはいわゆる砂利系の底床で、昔は水草水槽用の砂としてこれとか、黒っぽい大磯砂というが使われていた。

しかし最近ではソイル系と呼ばれる、まあ要するに土を丸く固めたものが主役になっている。
やっぱり砂利系よりソイル系の方が水草は育てやすい。だって砂利の中に生える水草など、自然界ではあまりないのだから・・・。

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それでも頑張ってやっていたのだけれど、このように様々なコケに悩まされてなかなか思うようにいかなかった。
下草にあたる水草(グロッソスティグマ、ヘアーグラス等)がうまく育たないのも問題だった。

水草は軟水を好むのに対し、一般的にいって砂利系は硬度やpH(ペーハー)を上げてしまう傾向があるから(上げないまでも、少なくとも下げてはくれないから)、なかなか管理が難しいのだ(ま、その昔はみんな砂利系でやっていたのだけれど)。

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一方実験的にソイルを採用したこちらの「水草育成水槽」の方は絶好調だった。
ソイルは逆に硬度やpH(ペーハー)を下げる傾向があるため、水草はよく育つわ、コケはほとんど生えないわ、透明度は高いわ、文句のつけようがない状態だった(まあレイアウトしてないから、見た目はよくないけれども)。

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そこである日、頭に来て、遂に「ソイルに入れ替え作戦」を敢行することにした。
そのためにはまずレイアウト水槽の水草、魚類を一時的に退避させなければならない。

というわけで15年前に買った旧水槽を引っ張り出してきて、そちらに退避。

ここで大切なことは、水やろ過装置(水槽の右端にある黒いやつです)も同じように旧水槽に退避させることだ。

ろ過装置や水槽の水の中には汚れた水を浄化させるバクテリアが棲み付いている。他にもミジンコだのゾウリムシだのの微生物が棲み付いているはず。
これらが棲み付いている水こそが「生きた水」なのだ(逆に水道水はこの意味では「死んだ水」です)。

長い時間ろ過装置を止めてしまうと酸欠でそれらが死んでしまう。だから水草や魚類と一緒にろ過装置や水も旧水槽に退避させ、ろ過装置を止めずに動かしておく必要があるのだ。

やっぱりソイルだ!(水草水槽底床入れ替え編)_c0196928_18293756.jpg

で、砂利系のパールサンドを全て除去し、レイアウト水槽をよく洗う。この作業に割と手間取った。

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次に真新しいソイル(ニッソー・カスタムソイル)をだあ~っと1袋(8kg分)入れる。これは一瞬だ。

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そして退避させてあった水草、魚類、ろ過装置、水などを全て元に戻す。
これで完成です。

まったく一から始める場合は微生物類がいない状態からのスタートということになるが、今回は「生きた水」「生きたろ過装置」を使っているから安定するのも早いはずだ。

で、最初はこのように白く濁っていたが・・・

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すぐに濁りは治まり、ぴっかぴかに輝く水になった。このように初期の濁り(汚れ)を吸着してしまうのもソイルパワーなのだ。

ちなみにこれはセット1週間後の写真です。
あと2週間もすれば後景草が伸びてくると同時に、下草として植えたヘアーグラス・ショート(芝生みたいな草)が繁茂してくるはずだ。

ヘアーグラス・ショートは砂利系のパールサンドのときにはとうとううまくいかなかった。「水草育成水槽」の方の実験結果からすると、今度こそきれいに繁茂するはずです。

というわけで、また2~3週間後に会いましょう。ご期待ください。

by JunMorosawA | 2009-12-17 18:30 | アクアリウム | Comments(1)
Commented by at 2011-08-29 07:20 x
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