さて、今回は前回の御霊神社の話の続きをしたいと思います。
御霊神社を後にした私は、正面から戻るのではなく、神社の本殿向かって右側にある鳥居をくぐった。
ここから長谷観音に向かって、その名も「御霊小路」という名の小径が続いているのだ。
風情ある静かな小径を歩いていたら、前にいた観光客が急に立ち止まって、「これ何かしら」と言い始めた。
トケイソウ(時計草)だった。
トケイソウは南アメリカ原産のつる性花木。茎の基部は木質で、まきひげで支柱などにからみついて伸びていく。
それにしても時計草というネーミングがまさにぴったりの花ですね。
御霊神社から7~8分で、この長谷観音前交差点に辿り着ける。
ご覧のように、左の長谷寺に向かって次々に観光客の人が吸い込まれていく。
しかしこの日の私はちょっと用事があって長谷寺にお邪魔する時間的余裕はなかった。
そこでこの交差点を長谷寺とは反対側の右に曲がった。
すぐに「のり真安斉商店」の建物が見えてくる。この建物は大正13年に建てられたもので、鎌倉市の景観重要建築物に指定されている。
北鎌倉ではシチュー屋さんの去来庵が有名だ。
のり真安斉商店から5分ほど先にあるのがこの「らーめんHANABI」のお店。
前から一度食べてみたいと思っていたんで、飛び込んでみた。
席はカウンター席のみで、12~13席ほどか。
他のお客さんはつけ麺を頼んでいたけれど、私はノーマルなラーメンを注文した。
麺は自家製麺で中太麺のストレート。スープは鰹と煮干しをベースにしたけっこう濃厚なものだった。
チャーシューもかなり大きく、そしてメンマが馬鹿太くて食感もいい。ついでにネギが妙においしく感じられた。
これで680円なら納得だなあ。
ラーメン屋から10分ほどで六地蔵の立つ交差点に到着。
鎌倉時代この北側には処刑場があったという。そこで罪人の供養のために、生死を繰り返す六つの迷いの世界(六道)から人を救うと言われる六体の地蔵が祀(まつ)られたのが由来とか。
六地蔵を左折して真っ直ぐに10分ほど歩いてくと、JR鎌倉駅の裏口(西口)側に辿り着くことができる。
江ノ電の長谷駅を降りてから、1時間10分ほどの散策の終了だ。