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2009年 04月 06日
鶴ヶ鳥屋山はまだ冬だった
朝のウォーキングの際にダルメシアンに襲わそうになって痛めた右脚の付け根の部分がほぼ完治した。

ここのところ高尾山の麓あたりの散策でお茶を濁していた私も、「たまにはガッツのある山に登りたい」と思い、山梨県にある標高1374mの山、鶴ヶ鳥屋山(つるがとやさん)に挑んでみる気を起こした。



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7時56分、北鎌倉から2時間40分ほどかけ、中央本線の笹子駅に到着。
ホームに降りた途端、「寒い!」と感じた。

上の写真の後方の山に注目。雪が積もっているのが分かるだろうか。どうやら未明あたりに降ったらしい。

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登るにつれ、段々雪の量が増してきた。
宝鉱山の鉱石搬出ケーブルの作業用に作られたという登山道はかなりの急斜面。心臓がバクバク言い出した。こんな急登は久しぶりだ。

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途中で動物の足跡を発見。形からしてまず鹿だろうとは思うものの、これが少し私に恐怖心を与えた。

動物の足跡は登山道に沿うようにずっと続いていた。私はまるで「彼」の後を追うように歩いていった・・・。

このあたりから斜度が増してきたのか、何度か足を滑らせる。

「おいおい。冗談じゃないぞ」

登りでも滑るってことは、下りだったらいったいどうなるというのだ。
そう。山は登りよりも下りの方がはるかに危険なのだ。事故は大抵下りで発生する。

じつは、冬の間デイパックに入れっぱなしにしておいた軽アイゼンを、この日に限って入れてなかった。

塔ノ岳よりも低い山ってことで、甘く見過ぎたか。もうしばらく軽アイゼンは入れっぱなしにしておくべきだった・・・。

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9時10分、鉄塔の下を通過。

じつはこの場所で、私はキジと遭遇した。
色まではっきりと確認したわけではない。でも大きさからして、まず間違いないと思う。

もし本当にキジなら、生まれて初めて野生のキジを見たことになる。こういうのはやはり興奮させる。

お陰でやっと少しだけテンションが上がった。

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9時19分、やっと目印の一つの黒野田林道に到達。ご覧のとおり、とても立派な林道だ。

こんなにしんどい山を登ってきて、こんなに立派な林道が現れてしまうと「いったい俺は何のために苦労してここまで登ってきたのだろう」とやや興ざめしてしまう。

しかしここからあと30分で、やっと稜線に達することができると思うと、その嬉しさの方が上だった。

上の写真に写っているのは、中央本線の北側に広がる山々。多少雲が邪魔しているものの、雪を戴いた山々はまさに絶景と呼ぶにふさわしいものだった。

さて、このあと私はやっとの思いで稜線に達した。そこで見たものは、意外なものだった。

つづく・・・。

by JunMorosawA | 2009-04-06 19:05 | 低山歩き | Comments(0)


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