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2017年 11月 09日
北アルプス・針ノ木岳登山記 2017 その45
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段々日が短くなってくると、朝のウォーキングのときの空気感が変わってきます。
冬が近づいてきたなあ・・・と実感する瞬間です。

さて、身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質のアラカン男が今年も日本アルプスに挑む。

3日目の下山が続いています・・・。
よろしかったら続きをどうぞ





扇沢を目指して・・・

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大沢小屋からは林道のような道になるのかと思っていたのに、まだしっかりとした山道だった。

ただそのうちに白樺のような樹木が現れたりして、明るい感じはあった。

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途中でこんな大きな沢を越えたりするけれども・・・。

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基本は自然林が続く。

私はまだまだ元気だった。
手帳に「呼吸が心地よい」なんていう妙なことを書いているほどに・・・。

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9時44分(針ノ木小屋から歩くこと 3時間44分後)、また沢に出くわす。
今度はやや薄暗い場所で、故に岩が苔むしていた。

今までの明るい沢とは違っていて、これはこれでまたいい。「沢、サイコー!」と私は手帳に書いている。

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そのうちブナ林に入っていく。ちゃんと「ブナ林」という案内版があったのだから、間違いない。
さっきのも白樺じゃなかったんだな(恥)。

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NHK の「にっぽん百名山」によると、日本海側に近いこのあたりのブナの林は太平洋側とは異なる特徴があるのだそうだ。
太平洋側だとツガ、ウラジロモミなどの針葉樹の仲間と生えているのに対し、日本海側はブナのみなのだそうだ。

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10時1分(針ノ木小屋から歩くこと 4時間1分後)、林を抜け、幅広の涸沢(からさわ)に出る。
ここで一旦休憩した。

流石に「ちょい疲れてきた」と手帳に書いている。
こんな風に感じるのはこの日初めてだろう。

そう。「目が覚め始めていた」んじゃないかな。
白馬三山縦走のときにも私は最後にこんなことを書いている。

ずっと体調的には絶好状態が続いていたのに、急に例の嫌な眠気に襲われ出した。
まさに私はこのあたりから夢の世界から現実の世界に戻ろうとしていたのかもしれない。

似ているでしょう?

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10時17分(針ノ木小屋から歩くこと 4時間17分後)、突然山道が終わり、急に広い河原のような場所に出た。

私が出てきたのは右奥のところ。
「針ノ木自然遊歩道」の案内板と共に「針ノ木岳登山道」の標柱があった。

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ここで突然現れたのが舗装道路。

実はこの最後の部分だけガイドの案内がなかった。そして舗装道路にも何の道しるべもなかった。
しかし地図を見ると、なるほど舗装道路とぶつかっているのは確かだ。

左を見たらすぐにトンネルだった。
下っていたのは右側・・・ってことで、ここは右を取った。

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そしてしょうがなく緩やかに下っている舗装道路を歩いていった。
しかしもしこの道が間違っていたら、11時のバスに間に合わない可能性がある。

もう 1時間待つのは、嫌だ。
だから気が気でなかった。

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時々山の中を指して「登山道」という案内が現れる。
しかしどちらに向かうか、まるで書いてない。

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やっと「扇沢」という文字が刻まれた案内板が現れたんで、山道に入ってみた。

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そのうちに樹木越しに建物が見え、外にバスが停まっていた。
どうもあれが電気で走るトロリーバスのようだ。

どうやら扇沢に無事到着できそうだ・・・。

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by JunMorosawA | 2017-11-09 08:16 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by sasunsasun at 2017-11-09 10:46
Morosawaさん

お疲れ様です!

お~いよいよ今回の山行きも最後の地点に
到達されたようですね!
下りでは時期外れの花たちにも出会えて素敵な
アルプスになったようでウラヤマシイ限りです。
こうしてmorosawaさんが行かれたアルプスも
いつかは出向いてみたいと思っております。
いや、そのうち山友に無理やり連れていかれそうですが(^-^;
アルプスとなると自分で計画をたてるにしても日帰りのように
お気楽にと言う訳にはいかないでしょから、最初は経験者に
くっついていくのが得策かと^^
今週からその友とあちこち登る予定にしております。
さて、今週は・・・^^
Commented by JunMorosawA at 2017-11-09 17:14
おやじさん、こんにちは。

> お~いよいよ今回の山行きも最後の地点に到達されたようですね!

何とか無事下りられましたよ。

> 下りでは時期外れの花たちにも出会えて素敵なアルプスになったようでウラヤマシイ限りです。

最後にこんなに高山植物と出会えるとは思えなかったので、嬉しいです。

> 今週からその友とあちこち登る予定にしております。

おお!いよいよそちらも始動ですか!
それこそいい相手がいて、羨ましい限りです!


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