2017年 11月 02日
北アルプス・針ノ木岳登山記 2017 その38
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身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質のアラカン男が今年も日本アルプスに挑む。

遂に 2日目のゴール、針ノ木小屋に到着しました。
部屋はどうでしょう?




針ノ木小屋で落ち着く

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宿泊手続きを終えると、食堂、トイレなどの場所をざっと教えてくれます。
それから部屋に案内されます(案内してくれない山小屋もある)。

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部屋は 2階の奥で「ヤマネ」という名前だった。
やはり小部屋タイプで、8人分の布団があった。

そしてまだ誰もいなかった。手前の部屋には人の気配があったから、そこはもう一杯でこちらになったのかもしれない。
ってことは、あの受付のときの雰囲気からしても、これ以上増えない可能性があるな。

私の寝床は一番奥の右側。そこだけザックなどを置くスペースがあるから、その意味では特等席だ。

それにつけても結構ぐったりとしている私がいた。手帳にも「過去最高に疲れているかも」と書いている。

登山の疲労+頚椎症の症状のWパンチであることがはっきりと分かった。
だから早速肩と首筋にアンメルツを塗った。持ってきてよかったよ。

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それでも 4~5分もしなうちにカメラ片手に部屋を出た。

廊下にはこんなポスターが貼ってあったっけ。
なるほどね。15時を目安に・・・ですか。

まずは 1階に下りてトイレに向かったんだろうと思う。
トイレは意外にも男女共用だった。

手前に男女共用の洋式便器が 4つあり、一番奥に男性用の小便用のトイレがあった(そこもちゃんと個室になっているのは救いです)。
2006年からバイオ式のトイレになったってことで、そんなに臭くはなかったと思う。

テント泊の人も利用できるように外からも入れるようになっている(正面にドアがある)。
そしてトイレの中に洗面所があったんだろうと思う。

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4時ぐらいから外に出た。

もう日差しはなかった。
それでも特に寒くはなかった。むしろちょうどいい気温だった。

まだ入口そばのベンチにいた関西60代2人組に「ちょっと受付で嫌な顔をされちゃいましたよ」と話した。

針ノ木岳峠に立っている黄色い指導標のところまで進むと今日の縦走路が見える。
稜線上にはガスはなかったが、下は一面の雲海だった。これはこれですごい絵だ。

山小屋から少し離れたところにもテーブル付のベンチがあり、誰もいなかったんで、そのあたりで少しストレッチをした。
少しでも首・肩を楽にしたかったんだろう。

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山小屋の入口に戻ってくる。
まだ関西60代2人組がそこにいた。

以前は会社の事情とか家族の事情とかいろいろあって思うような登山ができなかったけれども、今は何もなくなった。あとは体力と気力とお金だけ・・・みたいなことを言っていたっけ。

そして私が家族の事情で 1年に 1度しか高山に登れないと話すと、少し同情してくれた。

「お2人はもう沢山歩いたからいいでしょ」と言うと、奥に座っていた長身さんの方が、

「確かにここから見える山は全部登ってます」

と言っていっけ。

もうどうやら彼は 70近いようだった。

そうそう。このとき針ノ木雪渓の方から登ってきた単独の人もいたんだっけ。
彼に尋ねたら、もう雪渓の上を歩くところはないそうだ。
ただ1ヶ所だけ、10~20mくらい雪渓をトラバースするところがあるのみで、そこもアイゼンは必要ないそうだ。

雪渓の上を歩けない場合は高巻き道と呼ばれている山道の迂回路を通るわけだが、そこも特に危険な道ってわけではないことを聞き、安心した。
NHKの「にっぽん百名山」で見たときには怖そうな道に見えたから、少しビビッていたんだ。


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4時20分頃、部屋に戻ってくる。相変わらず誰もいない。
このときもやっぱ頚椎症がしんどく感じられていたっけ。

4時半を回って、とうとう部屋に登山客がやってきた。
何とそれが関西60代2人組ですよ! もうとっくに他の部屋に決まっていたと思っていたのにね。

同じ部屋になったことをお互い喜んでいたと思います。

彼らは、もうこれ以上は誰も来ないんじゃないかと話していた。
私のエピソードを聞いていたから、これから来たって受付で怒られるんじゃないかとか、お互い笑いながら話していた。

ところが 5時近くなって、我々の予想に反して、またやってきた。

50代ぐらいのご夫婦だ。愛知県から車で来たらしい。
奥さんは足を引きずるようにしていた。相当今日の歩きがこたえたようだ。

旦那の方は一見不愛想に見えたが、そのうちちびちびとウイスキーを飲み始め、故に関西60代2人組と結構気が合っていたっけ。

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ここは夕食の準備ができるとわざわざ部屋まで呼びにきてくれる。変なところで親切だったりしている。
で、5時21分にはもう呼ばれた。

だから関西60代2人組と一緒に出かけた。愛知県ご夫婦は自炊なのか来なかったと思う。

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ここはご飯もみそ汁も自分でよそうスタイル。

おかずはさばのみそ煮とコロッケが中心。あとは高野豆腐を含めた煮物とタクワン、キャベツ、ホウレンソウのお浸し。わりとシンプルだ。

シンプル故に私にはちょうどよかった。メモ帳にも「とてもおいしかったです」と書いている。

そしてやっぱり私が一番早く食い終わった。

自分で食器は戻すスタイルだったから、「ご馳走様でした」と言いながら返すと、あの因縁(?)の受付のお兄さんも「ありがとうございました」と言ってくれた。

案外いい人なのかもしれない・・・。

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それから外に出た。
雲は多かったが、雲海の上に槍・穂高連峰が顔を出していた。

そのうちほんのわずかだけ焼けたが、たいしたことはなかった。
今回あまり夕焼け・朝焼けには恵まれてない。明日は台風の影響で天候が悪いから、なおさら期待できないだろう。

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それでも静寂な感じは良かった。イワヒバリか、野鳥の泣き声だけが聞こえてきていた。

この時は流石にウルトラライトダウンジャケットを着ていた。それで十分って感じだった(風があったら分からんけれどね)。

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6時頃部屋に戻ってきた。
することもないんで、寝てみることにした。

15分ぐらいで一旦起きた。きのうは全く感じなかった高山病の症状が薄っすらあるような気がした。
それでも今年は何故か少ないね。

もう一度寝てみたが、やっぱり無理です。すぐに起きてしまった。

実は関西60代2人組はウイスキーを水割りにして酒盛りをしていた。
それに愛知県ご夫婦の旦那も加わっていた。

私は登山中はなぜかお酒を飲みたくなくなってしまうんで、勧められたけれども丁寧にお断りした。
ただ、話には加わりました。

関西2人組は今までずっとテント泊だったらしい。でも流石に歳を取ってきたからテント泊がしんどくなり、最近こうして山小屋を使うようになったということだ。
だから山小屋泊まりという点ではまだ初心者だと言っていた。

テント泊でも今は軽量化が進んでいるから、2泊3日ぐらいなら 12~13kgの荷物で行けるってことだった。
私も数年前ならその気になったかもしれないが、今回のこの疲労を考えると、これ以上荷物が重いのは、やっぱりしんどいだろうなあ。

一方愛知県ご夫婦は現在スキーにも凝っていて、八方で冬はずっとスキーをしているという。年間パスのようなものを持っているというから、かなり本格的だ。
そして関西60代2人組も昔はかなりスキーをやっていたらしい。だから話が盛り上がっていた。

スキーに関してはちょっとかじった程度の私は若干蚊帳の外だったわけだが、そんなに嫌な気分ってわけじゃなかった。
ちゃんと 2組とも私に配慮しながら話を続けていたからだ。

さて、ここの消灯時間は 9時とやや遅めだったが、7時には宴会が終わった。
関西60代2人組は一見傍若無人のように見えるけれども、ちゃんと周囲の人たちに気を配ってくれる人たちだった。

だから明日の朝食が 5時半だと聞くと「ほな、朝は 5時に起床でよろしいですか?」とか私に尋ねてきてくれた。

ちなみに関西60代2人組は朝食を山小屋で摂らないらしい。
「生ビールにお金を使ってしまったからですわ」などと冗談っぽく言っていた。

7時5分に最後のトイレに行った。
当然小です。この日もとうとう便意を催すことはなかった。

そして7時10分に寝床にいたのであった・・・。


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by JunMorosawA | 2017-11-02 08:50 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by sasunsasun at 2017-11-02 10:19
J-morosawaさん

お疲れ様です!

こうしてブログを拝見していると、やはり
山は泊りで行くものかもしれないなと
そんな風に思わされております(危険

取り合えず超初心者のおやじは未知の世界です
あれこれ妄想しながら、来年は間違いなく泊まりで
行くのだろうなとだけ漠然と思っております。

山小屋の一番空いている時期ってあるのでしょうか?
いつも混雑しているのかなぁ
と言いながらテン泊からデビューするかもですが^^
Commented by JunMorosawA at 2017-11-02 17:47
> こうしてブログを拝見していると、やはり山は泊りで行くものかもしれないなと

まあ気が楽ですよね。温かい食事も出るし。

> あれこれ妄想しながら、来年は間違いなく泊まりで行くのだろうなとだけ漠然と思っております。

あれ?北アルプスもテン泊じゃないんですか?

> 山小屋の一番空いている時期ってあるのでしょうか?

これは何と言っても、8月のお盆後の平日か、今回の私のように9月の平日ですね。
どうしても平日が無理ならば、お盆後の土日か9月の土日ならば、多少は空いているのかなあ・・・。

> と言いながらテン泊からデビューするかもですが^^

今度こそ天候がよさそうですえ♪


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