2017年 04月 17日
初めての富士登山(2007年) その16
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ちょっとびっくり。
東慶寺の苔むした門の屋根のところにスミレが咲いていました。

ま、お馴染タチツボスミレですが、こんなところに咲いているなんてね。

さて、今回は 2007年の初めての富士登山の 16回目です。
よろしかったら続きをどうぞ・・・。




真夜中

真夜中の 1時頃か、私の隣で寝ていた若い連中ががさごそと音を立て始めた。どうやら山頂でご来光を拝む気らしい。

前にも紹介したとおり、富士登山のプランに「8合目あたりの山小屋で仮眠、真夜中に山小屋を出発して4時頃に登頂し、山頂でご来光を見る」というのがある。
バスツアーなどもそのパターンが多い。「ご来光を拝むならやはり山頂からじゃなきゃ」と思っている人たちが多いからだろう。

私だってもう少し若ければそうしていたかもしれない。だけど寝不足で 2日目を過ごすプランは中高年向けではない。ここは休めるだけ休むに限る。
ご来光はここ 8合目からでも十分見られるのだから・・・。

というわけで相変わらず寝ていた私の耳に、「山頂は命に関わるような強風が吹いているらしい」という声が聞こえてきた。どうやら山頂は相当荒れているようだ。

明日はどうなることやら・・・。


ご来光

多分目が覚めたのは 4時過ぎだと思う。

軽く頭が痛かった。まさに典型的な高山病の症状だ。
高山病は寝ている間に進行するという。割れるように頭が痛くないだけマシか・・・。

まだ外の風は相当強いようで、ガタガタと建物を揺らしていた。

もうすでに隣に寝ていた連中はいなくなっていた。やはり山頂でご来光を見るために真夜中に出ていったのだろう。

4時40分過ぎ、正式に起き上がる。
るるぶのガイドブック「富士山」によると、富士山頂での日の出の時間は、8月15日で 5時、31日で 5時15分になっているから、まだ十分間に合うはずだ。

ゴアテックス製2in1フリースパーカーを着込み、更に軍手をはめて完全防寒体勢を取ったあと、EOS Kiss Digital N を片手に食堂兼広間の方に出ていった。

もうみんなほとんど起きていた。富士登山というと、ご来光を拝むのが最大の目的のようなものだから、無理もない。

山小屋の前に出てみる。下には雲があるが上空にはない。どうやら最高のご来光を拝めそうだ。

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っていうか、ご来光が始まる前から、もう素晴らしい光景が目の前に広がっていた。

ご覧のとおり、山中湖の上空あたりに薄っすらと雲がかかっていて、それがとても神秘的だったのだ。

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少し小屋から離れて写してみる。みんなも固唾を呑んでその瞬間を待つ。

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5時4分、遂に山中湖の彼方(かなた)から太陽が顔を出した。

わずかに上空にある雲が朝焼けで真っ赤に染まり、美しい。
周囲からは静かな歓声が上がった。

それにしても、このご来光といい、元旦の初日の出といい、日本人は日の出を見るのが好きな国民だ。つくづくそう思う。

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で、生まれて初めての富士山からのご来光。私はどうだったかというと、じつは大感動というほどでもなかった。

撮影に夢中になっていたせいもあるかもしれないけれど、多分それは分かち合う相手がいなかったせいだろう、と思っている。


決心

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ご来光を拝み終わった人たちが、次々に山小屋の中に戻っていく。写真からはそれが伝わってないかもしれないが、とにかく異常に寒かったのだ。

5時15分頃、私も寝床に戻る(何しろそこしかいる場所がないから)。

やはり頭が痛かった。食欲もない。だから夕べ渡されたお弁当を食べる気になれなかった。

そこで、自宅から持ってきたレモンクリームパイを紅茶と共に寝床の前で食べた。それは結構おいしくいただけた。

このとき私は手帳に意外なことを書いている。

       山頂はどうしよう

そう。登頂をあきらめかけていたのだ。

夕べ聞こえてきた言葉が気になった。

       山頂は命に関わるような強風が吹いているらしい

確かにご来光を撮影していたときの風は尋常ではなかった。山頂はもっとひどい可能性もある。

それと、ご来光を拝んでいたときに、誰かがぽつりとこんな台詞をもらしていたのだ。

       これじゃ山頂に行った連中はご来光を拝めなかったはずだよ

どうやら山頂は雲に覆われているらしい。その上大荒れでは、はたして登頂する意味があるのか・・・。

近くでケータイしていた女性も「このまま下山する」と相手に告げていた。もしツアー客の人たちだとすると、そのグループは全員登頂をあきらめたことになる。
ってことは、リーダーが危険と判断したってことだろう。

私だって高山病を抱えていて決して体調はよくない。より高い山頂に向えば高山病が更に悪化する恐れもある。

だからこそ手帳に思わず「山頂はどうしよう」と書いたのだろう。

デイパックを背負い、食堂兼広間を抜けて表に出る。
多分私はまだ決心がつかないでいたはずだ。

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ちょうどそのとき、山頂に向っていく数人のグループがいた。
どうやら私はその連中の後姿を見て、「よし、俺も行くぞ!」という気を起こしたらしい。

そう。登頂を決意したのだ!


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by JunMorosawA | 2017-04-17 16:25 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by sasunsasun at 2017-04-18 17:44
J-minorさん
お疲れ様です!
富士登山をする方は、頂上からのご来光を見ることが
一つの達成となり満足できることなのでしょうね。
J-minorさんが高山病に罹っていてもやはり頂上を目指す
何か富士登山にはピークハントの強力な磁力があるのでしょうね。
でも、本当に大勢の方が登られているんだなぁ富士山。
最近、本当に人混みが辛くて(^-^;
都会にでて人混みの中を歩くとぐったりです。
だから低山しか登れないのですが、出来るだけ人のいない
そんな山や登山道を選らんで登ってます^^
さて、J-monorさんの登頂やいかに
次回を楽しみにおまちしております!


Commented by JunMorosawA at 2017-04-18 17:58
おやじさん、こんにちは。

> 富士登山をする方は、頂上からのご来光を見ることが
> 一つの達成となり満足できることなのでしょうね。

圧倒的にそういう人が多いですね。だから未明はものすごく混雑すらしいです、山頂は。

> J-minorさんが高山病に罹っていてもやはり頂上を目指す
> 何か富士登山にはピークハントの強力な磁力があるのでしょうね。

やはり日本一の場所を極めたいって、どうしても思ってしまうんでしょうね。

> 最近、本当に人混みが辛くて(^-^;
> 都会にでて人混みの中を歩くとぐったりです。

まったく一緒ですよ。人ごみ、大嫌いです。
高尾山はちょっと別ですが、だから私が普段登っている山など、最後まで誰にも会わない・・・なんていうことが、結構多いですよ。

> さて、J-monorさんの登頂やいかに

これはあまり期待しない方が(爆)。


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