2017年 04月 15日
初めての富士登山(2007年) その15
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私の地元北鎌倉は、桜が最後のきらめきを示しています。
ただきょうは結構な風が吹いていたから、かなり散ってしまった。
この週末で、ほぼおしまいですね。

さて、今回は 2007年の初めての富士登山の 14回目です。
よろしかったら続きをどうぞ・・・。





白雲荘の前にて

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5時34分(5合目から歩くこと 4時間16分後)、遂に白雲荘前に到着。
カシオの高度計機能付き腕時計 PRO TREKによる高度表示は 3075m、気温は 18.2度だった(気温は体温の影響を受けて高めに表示されるから、あまりあてにはならない。実際にはもっと低いはず)。

1時18分に 5合目を出発して、ここまで 4時間16分でたどり着いたことになる。
岩稜地帯で一時かなりの混雑に巻き込まれたことを思えばほぼ予定通りってところか。

つらい登りを 4時間以上もしてきたわりには案外元気だったと思う。
ただ、頭痛が収まった代わりに今度は少し気持ち悪さに襲われていた。これも典型的な高山病の症状だ。

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白雲荘の前の、例の谷側のベンチが空いていたんで腰掛ける。そこで SOYJOY の残りを食べた。
そしてこのとき河口湖駅で買ったアクエリアスが終わった。

時折かなりの強風が吹き荒れ、寒かった。早く宿の中に入りたいところなのに、なかなかきっかけがつかめずにいた。

そのうち隣に 60才くらいの男性が座った。どうやら一人っぽかったんで話しかけてみた。

「お一人ですか?」
「いや、そうじゃないんですけれどね。仲間とはぐれちゃって」
「今日はどちらまで?」
「山頂まで行くつもりです」
「これから一気に山頂まで?それはすごいですねえ」

しばらくそんな風に彼と会話を続ける。
彼とのコミュニケーションは私にぬくもりを与えてくれたが、しかし残念ながら彼はこの宿には泊まりはしない。山頂まで行ってしまう。

段々周囲も暗くなってくる。いったいどうしよう。
もう一度書くが、恥ずかしながら一人で旅に出て一泊するのは今回が初めてなのだ。だからかなりためらっていた。

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白雲荘のスタッフの中に、ある女性お笑いコンビの 1人にそっくりの子がいた。私は何となく彼女に温かみを感じた。

5時40分過ぎに、その子が山小屋の外に出てきたんで、「予約してないんだけれど、泊まれますか?」と尋ねた。

するとその女性は、一緒にいた女将さん風の女性に相談する。で、今度はその女将さん風の女性が、入り口のところにいた男性スタッフに相談する。

即答できないってことは、案外満室なのか。
ちょっと不安がよぎる。

しかしやがて「お一人ですか?大丈夫ですよ」とその女性が言ってきた。

よかった・・・。


白雲荘の長い夜

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富士山などの山小屋には独特なルールがある。
例えば宿泊料金は入り口の受付のところで前払いで払う。

「素泊まりですか?食事付きですか?」と尋ねられ、「2食付きでお願いします」と答える。料金は 7,350円だった。

宿帳みたいなものに住所・氏名を記入するのかと思ったら、そんなことは一切しない。ただ名前(それも名字のみ)を聞かれただけ。「それで管理できるんだろうか?」と不思議な感じ。

だってここ白雲荘の収容人数は 50~60人ではない。何と 800人! 河口湖口では一番大きい山小屋なのだ。

手続きが終わるとすぐに案内係の男性に、「靴を持ってお上がりください。ベッドに案内します」と言われる。あわただしい。
急いで靴を脱いで彼に従う。案内された場所は、入り口上がってすぐのところの食堂兼広間からわりと近い場所だった。

ある一角にすでに 4人の男性が寝ていて、その一番右端が私の寝床だった。
要するに雑魚寝である。

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富士山の寝床の写真は写しそこなったんで、北アルプスのときの写真から。
まあ要するにこんなイメージです。この 1ブロックに 5人押し込められるわけです。

噂には聞いていたが、「ここ?」と思うくらいに狭い。土日やお盆の時期を避けてもこんななのか。

とりあえず私の隣の青年に挨拶をする。まあ感じのよさそうな人でよかった。

それにしても、まだ 6時前だっていうのに、すでに布団の中にいるなんて信じられない。そういえば周囲を見渡すと、同じようにすでに休んでいる人が多かった。

ちなみに下駄箱はあるのだが、ロッカー室などあるわけもない。だからデイパックは天井のフックに引っ掛けて足元の上あたりにぶら提げる。寝床は 2段になっているため天井が低く、足に当たりそうだ。

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とりあえず再び、入り口のところにあるこの食堂兼広間に戻った。夕食を摂ってしまうためだ。
受付で私の名前を告げ、「食事をお願いしたいんですけれど」というと、すぐにこれが運ばれてきた。

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そう。カレーライスである。これがほとんどの山小屋の定番の夕食。

カレーは、まあ安いレトルトの味ってところか。量が少なかったこともあって、食欲はなかったけれど完食できた。

それよりも温かいお茶がとてもおいしかった。寒い富士山では温かい飲み物が貴重なんだなあ。
ちなみに水は貴重品のため、お茶のおかわりはできない。

ついでに早くも朝食が手渡された。容器に入ったお弁当スタイルのものだ。「あとはいつでも好きなときに勝手に食いなさい」ってところなんだろう。

要するに山小屋側のサービスは、寝床を紹介して、夕食食わせて、朝食渡して、これで全て終わりである。
だから最初に名前聞くだけで十分なんだろう。

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トイレを尋ねると、建物内にはなく、外だった。これはちょっと不便だ。
宿泊客なんだから無料なんだろうとは思いつつも、「料金は?」とバイトのお兄さんに尋ねると、「最初の 1回だけお気持ちで百円入れてください。あとはいいですから」と言われた。

サンダルをつっかけて早速そのトイレに向う。

トイレは男女兼用。
ちょっと驚いたことに、入ってすぐ右手の場所に男性用の小の便器が 2つあり、奥が男女兼用の大の便所になっていた。
つまり女性が並んでいると、その脇でおしっこをすることになるわけで、ちょっと恥ずかしかったりする・・・。

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外は強風が吹き荒れていてものすごく寒かった。しかし眼下の河口湖方面の夜景がとてもきれいだ。

頑張ってそれを EOS Kiss Digital N で写そうとするも、これがまたものすごい強風に邪魔される。柵の上で固定してもカメラがブルブルと震えた。
しかもシャッター速度は ISO 800 にしても 1/4 秒程度にしかならない。

だからこれが限界です。

しかし空にはそれほど雲はない。これは明日の朝のご来光は期待できるかもしれない。

さて、山小屋にはテレビもゲーム機も何もない。卓球台もないし、あったとしてもやる相手がいない。
食堂兼広間にはひっきりなしに次々と宿泊客が訪れて食事を始めるから、そこにもいられない。

だから寝るしかないのだ。

まだ 7時だっていうのに、しょうがなく寝床に戻った。
驚いたことに、もう寝ている連中がいた。それも豪快にイビキをかいているやつも・・・。

ここでおもむろにドラッグストアで購入した耳栓を取り出す。
そう。耳栓は山小屋ではイビキ封じとして必須のものになっていたりするのだ。

私は耳栓なんてつけるのは生まれて初めてである。圧迫感を感じてどうも馴染めない。
でもイビキから身を守るにはこれしかないのだ。

耳栓を装着し終えた私は、眠くも何ともなかったけれど、しょうがなく布団の中に入り込んだ。

外は相変わらず強風が吹き荒れていて、建物をガタガタと揺らしていた。
食堂兼広間からは「こんなところに寝られるか!」と怒っている客の声。
そして近くから聞こえてくるイビキ・・・。

結局耳栓などつけていてもそれらの音がはっきりと聞こえてくる。
それでもそのうちにウトウトとしてきた。

さて、はたして明日の朝、ご来光を拝めるのだろうか。そして山頂を極められるんだろうか・・・。

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by JunMorosawA | 2017-04-15 18:06 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by sasunsasun at 2017-04-16 21:29
j-minorさん

お疲れ様です!

いよいよ富士山 登頂ですね(楽しみ!
富士山の山小屋ってたくさんの人が泊るでしょうね
晩御飯カレー トイレは男女共用 これでも十分かな?^^
でも疲れちゃいそうですよね、私はやっぱり日帰り?^^
がいいかもです

今日は縦走行って来ましたヨ
Commented by JunMorosawA at 2017-04-17 16:29
おやじさん、こんにちは。

> いよいよ富士山 登頂ですね(楽しみ!

でもこの年はあまり期待しない方がいいかもです(笑)。

> 富士山の山小屋ってたくさんの人が泊るでしょうね
> 晩御飯カレー トイレは男女共用 これでも十分かな?^^
> でも疲れちゃいそうですよね、私はやっぱり日帰り?^^
> がいいかもです

北アルプスのいい山小屋なら個室があるところもありますが、そうでないと雑魚寝程度ですね~。

それでも山で過ごす夜もいいものですよ。


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