2016年 08月 31日
南アルプス・北岳登山記 2016 その11
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この連載を始める前は 20位以下でしたが、ベスト10 にぎりぎり食い込み始めました。最新の順位はこちら です。

身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が 2年ぶりに日本アルプスに挑む。

男 「どうしたんだい。電話もせずに急に押しかけるなんて」
女 「何でもないの。ちょっと来ただけ・・・」

そう。今年挑むのは南アルプスの北岳です。
連載11回目にしてやっとバスに乗り込み、広河原を目指します。




バスに乗り、広河原を目指す

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8時57分、待望の広河原行きのバスがやってきた。
前から 5番目だった私は余裕でバスに乗り込みます。

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早速バスに乗り込んだ私は、窮屈な 2人席じゃなく 1人席を選んだ。
ただちょいシートが低くてね。「写真は写しにくいかもしれないな」と思っていた。

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9時1分、満席状態で遂にバスが出発する。
ちなみに結局バスは 2台出ました。だから座れなかった人はいなかったと思います。

で、何とチケット売りの初老のおばさんもバスに乗り込んできた。
しかも運転手の隣に立ったままでいるんだ。

どうやら名物おばさんのようで、近くにいた人が「立ったまま広河原まで行くんだよね」と話していた。
げっ! 2時間近く立ったままかよ! すごいね。

しかもそのおばさん、そのうち解説まで始めた。例えば「はい。白峰三山(しらねさんざん)が見えます」みたいな感じで。

彼女によると、北岳の方にずっとガスがかかっていたらしいが、この 2~3日で景色がよくなってきたらしいんだ。
それは嬉しい情報だね。

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9時23分、大きな川を渡る。釜無川(かまなしがわ)だ。釜無川は富士川の上流に当たる川だそうだ。
そしてバスが渡った橋は多分信玄橋のはずです。

このあたりから徐々に市街地を離れ、正面に常に山があるイメージになる。
ただその山が何処の山に当たるのかは、イマイチよく分からなかった。

ここにきてやっと私のテンションもアップしてきた。嘔吐感は全くなかった。
どうやら最後まで大丈夫そうだ。よかった、よかった。

ただ私の後ろの席には、バス停で女性に「スカートで登るの?」と尋ねていた男性が座っていて、どうやらその隣にいるのは男2人、女4人の大学生ぐらいのグループの 1人のようで、2人で仲良くいろいろなことを喋っているのが羨ましかった。
まだその話に割り込むほどの乗りはなかったのだ。

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9時43分、芦安(あしやす)バス停に到着。
ここでトイレ休憩って感じだったんで、私も一旦外に出てあらためてバスの写真を写したりした。

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9時56分、再びバスが停車。
どうやらこちらが市営芦安駐車場バス停らしい。温泉施設と駐車場がある。

ちなみに山梨県では南アルプスの貴重な自然環境の保全と通行の安全確保のため、マイカー規制を実施していて、一般車が入れるのはこの場所までだそうだ。

そしておばちゃんの話によると、いよいよここから完全な山コースになるという・・・。

バスが秘境に入っていく

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市営芦安駐車場バス停からいよいよ山越えルートのような道になる。おばちゃんが確か「しばらくきついカーブが続きます」と話していた。

道路はバスが 1台通れる程度の幅しかない。だから車と鉢合わせになった場合は、向こうがバックしてゆずる。
先程も書いたとおり一般車は入れないわけだが、芦安と広河原の間をワゴン車を使った乗合タクシーが走っている。それと時々鉢合わせになるのだ。

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10時16分、夜叉神峠(やしゃじんとうげ)登山口バス停に到着。ここで6人のハイカーが降りた。
夜叉神峠登山口から鳳凰(ほうおう)三山の方に登れるからそちらを目指すのだろうか。

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夜叉神峠登山口バス停のあと、長いトンネルに入っていく。夜叉神トンネルだ。
長さは 1148mもあり、開通当初(昭和30年)、林道の中では最長のトンネルだったそうだ。

トンネルの中で何度か「ドカン!」という音がしたと思う。
そのくらい道が悪いのだ。

そもそもバスが走っている道路は南アルプス街道のはずだが、芦安から上は本当に道が悪い。
だから舗装されているくせに、時々ガタガタとバスが揺れる。

旅立つってことは、日常から非日常の世界に入っていく過程といえる。
そういった意味からするとこのバスの旅はとても象徴的なものだった。

そう。私は非日常の世界に入っていこうとしていたのだ・・・。

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トンネルがいくつも続く。短いのも合わせると 26個あるとおばちゃんが言っていたような気もするが、はっきりとは覚えてない。

しかし、トンネルの真ん中でワゴン車と出くわしちゃったら、いったいどうするつもりなんだろう?
やっぱバス優先でワゴン車がバックするのかねえ~。

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10時22分頃にちらりと見えた山が間ノ岳(あいのだけ)だとおばちゃんが言っていたような気がするが、こちらもやはりはっきりとは覚えてない。

ただそのとき車内から歓声が上がった。自分がこれから登るかもしれない山が見えると興奮するものだ。

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このあたりは沢も多い。10時50分頃出会ったのは白井沢で、白井沢と書いて「しれいさわ」と読ませ、沢登りのメッカになっているんだそうだ。

何にしても、おばちゃんが「きょうが一番天気がいい」と言っていた。北岳がよく見えると。
そういえば 2年前の鹿島槍ヶ岳のときには、とうとうガスが晴れることがなかった。今年は運に恵まれていそうだ。

いよいよゴールも近い・・・。

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by JunMorosawA | 2016-08-31 17:13 | 北アルプスなど高山 | Comments(0)


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