2013年 10月 23日
北アルプス・双六岳登山記 こぼれ話
長らく連載してきた双六岳登山記も今回のこぼれ話で完全にフィナーレです。

多い日には 300人以上の方にご訪問いただきました。またブログ村の登山カテゴリーにおいて、一時3位を獲得させていただきました(ちなみに 現在の順位はこちら です)。

ここまで読んで下さった方々に心から感謝したいと思います。

さて、今回はちょっとしたこぼれ話をお届けしたいと思います。
よろしかったが、ごゆっくりお楽しみください。



高山病に関して

高山病に関しては人によってかなり差があるようで、強い人なら日本の山ぐらいなら全然へっちゃらだし、弱い人は 3000m以下の標高でももうその症状が出てしまう。

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私は残念ながら弱いタイプだ。

上の写真は 2009年の夏に富士山に登ったときのものだが、標高わずか 2400mの富士宮口にバスで到着したときに、もうその症状が出ていた。

すなわちバスから降りて階段の上にあるレストハウスの方に向かおうとしたときにふらつきを感じたのだ。

一昨年常念山脈を歩いたときも、ずっとかすかな頭痛を感じていた。あるいは薄っすらと気持ち悪かったこともある。
同室になった他の人に聞いてみたら、そんな人は一人もいなかった。

ところが何故か去年の白馬三山のときも今年の双六岳のときも、高山病の症状はまったく出なかった。標高からしたらそんなに変わらないはずなのに・・・。

ひょっとして何年も続けて高山に登ったせいで高山病に強くなったのだろうか?

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違っていた。理由はこれだった。

去年の白馬三山のときも今年の双六岳のときも、麓で前泊している。
このクッションがよかったのだ。

私が住んでいる鎌倉は海のすぐ近く。標高(海抜)はゼロに近い。
0mから 3000mの山に登れば当然標高差が 3000mになってしまう。

ところが今年私が前泊したわさび平小屋は標高が 1400m。つまり家との標高差は 1400m。で、双六岳山頂が 2860mだから、これまたわさび平小屋との標高差は 1460m。

ちょうど半分ぐらいのところに前泊したわけですよ。
だから大丈夫だったのだ。

なるほどね。

というわけで、高山病に弱い方は、「麓で前泊」がお薦めです。恐らく富士山でも、5合目で前泊すれば高山病に弱い方でも大丈夫なはずですよ(特にお子さんの場合)。
もちろん当日ハイペースで登ったりしたら、どうしようもないけれども・・・。

何故今年は筋肉痛に襲われたか

一昨年の常念山脈のときも去年の白馬三山のときも、結構しんどい登山だったのにもかかわらず、私は登山後に一切筋肉痛に襲われなかった。翌日も、翌々日も、まったくなんでもなかった。

それが今年はわずか 1日で山を下りてきてしまったのにも係わらず、翌日結構激しい筋肉痛に襲われた。

何故?

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私はこれでもこの頼朝像の立つ源氏山まで毎朝ウォーキングをしている。
源氏山自体は管理された公園だし標高も 100m弱ほどだ。

しかし北鎌倉から源氏山に至る道は、短いとはいえ立派な山道である。滑りやすい場所があったり、木の根っこが張り出している場所があったり、階段があったり・・・と案外変化に富んでいる。
舗装された道をジョギングやウォーキングするだけでももちろん体力は付くかもしれないけれども、やはりこうして毎日山道を歩くというのは、非常に有効な登山訓練になるのではないだろうか・・・と考えていた。

しかしそれでも今年は登山後に筋肉痛に陥った。
何故か。

じつは今年は双六岳登山の前は 2ヶ月ほど山歩きをしてない。「今週こそ北アルプスに行く」と毎週のように思っていたのが延びたせいだ。

やはり高尾山程度の山でもいいから、最低でも 2週に 1度ぐらいはザックを背負って登山しないと駄目なようですねえ。
人の体は正直です。

8月下旬の山は空いていて、よい

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これは今年私が泊まった双六小屋の部屋の様子。
布団の数 17に対して、私を含めて宿泊客はたった 4人である。前泊したわさび平小屋も同じようなものだった。

混雑時には 1つの布団に 2人が寝る・・・なんていう状態になってしまうのが日本の山小屋の大きな欠点なのに、何と優雅な状況でしょう。

私が今年登山を敢行したのは、8月27日(火曜)~29日(木曜)。つまり 8月下旬の平日である。
のんびりとした登山をしたいのなら 8月下旬~9月上旬の平日に限るようだ。

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そういえば 2010年の 8月23日~24日に木曽の御嶽山(おんたけさん)の二の池本館に泊まったときなど、一部屋独占だったっけ。何と贅沢なことか。

但し、私の好きな高山植物のピークは過ぎてしまっている。 だから「来年もまた同じ時期に北アルプスに向かうのですか?」と尋ねられたら悩んでしまうなあ・・・。

それでも眠れない私

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で、それでも眠れない私がいる。いつも他人のイビキを聞き続ける側に回ってしまう。

双六小屋で同室になった歯欠けさんは「5分で眠れる」と豪語していたんだけれども、本当に5分ほどで寝てしまった。
で、私にイビキを浴びせかけ続けた。なんて奴だ。

そういえば去年は白馬駅の近くにある昇盛館という民宿風の宿に泊まった。このときなど昇盛館全体で宿泊客は私 1人だけだった。

それでも眠れなかった。
結局私は枕が変わると眠れないタイプの人間らしい。

夜は眠れないし、胃腸が弱くて沢の冷たい水を飲めないし、乗り物には酔いやすいし、人見知りするし・・・およそ一人旅や山歩きをするには不向きな体だよなあ。

それでも来年も北アルプスを目指すんだろうなあ・・・。

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by JunMorosawA | 2013-10-23 08:00 | 北アルプスなど高山 | Comments(8)
Commented by 山バカ夫婦 at 2013-10-23 11:04 x
うちの相棒も2200M以上は高山病になります。
重いか軽いかはそのときのコンディションによりますが。
筋肉痛は我々は付き物だとあきらめていますが、
年をとるにつれて、遅くきて治りが遅くなりますよ。
Commented by 一坪庵 at 2013-10-23 15:07 x
今日は、
大作ですね~!ブログではもったいない。本にしてみたらと思ってしまいました。山も海も、旅も、単独行は大変ですよね、私なんか現地に行くまで電車とかバスの中で話し相手が居ないだけで行く気が無くなります、その天ここに集う皆さんは根性凄いです。
Commented by JunMorosawA at 2013-10-23 21:23
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> うちの相棒も2200M以上は高山病になります。

おお。奥さんもそうですか。なんかお仲間がいて嬉しい感じです。
逆いうと旦那さんの方は高山病に強いんですね・・・。

> 筋肉痛は我々は付き物だとあきらめていますが、
> 年をとるにつれて、遅くきて治りが遅くなりますよ。

おお、これはちょっと悲しいかも・・・。
でもよく言いますね。「若いうちは翌日に出て、若くなくなると翌々日に出る」と・・・。
これはしょうがないんでしょうねえ・・・。
Commented by JunMorosawA at 2013-10-23 21:24
一坪庵さん、こんにちは。

> 大作ですね~!ブログではもったいない。本にしてみたらと思ってしまいました。

ありがたきお言葉です!相当マニアックな一部なファンにしか売れないとは思うけれども(苦笑)。

> 山も海も、旅も、単独行は大変ですよね

両面あるって感じですよ。単独は寂しい。されど自由がある・・・ってところでしょうか。

例えば私など、花があると撮影で止まってしまいます。でも花に興味がない人にはそれは迷惑な行為です。そのへんですねえ・・・。
Commented by アルペジロー at 2013-10-24 23:57 x
しばらくこちらに来るのを忘れていて最後の方は一気に読む羽目になってしまいました、すみません^^;
ともあれ、お疲れ様でした(山行よりもむしろ登山紀の方^^;)

富士山には10数年前に登りましたがその時は高山病の症状は出ませんでした。富士宮口に車中泊して朝5時くらいから登り始めたのですが、今考えるとそれが良かったのかな?

どこでもすぐに寝られる人はうらやましいですね。才能と言ってもいいと思います。こういう人は長生きするんだろうなぁとか思ってしまいます^^;
Commented by JunMorosawA at 2013-10-25 07:55
アルペジローさん、こんにちは。

> 最後の方は一気に読む羽目になってしまいました、すみません^^;

おお、読んでくれたんですね、ありがとうございます!

> 富士宮口に車中泊して朝5時くらいから登り始めたのですが、今考えるとそれが良かったのかな?

多分そうだと思いますね。ただ高山病は個人差が激しいんで、アルペジローさんは強いタイプなのかもしれませんよ。

> どこでもすぐに寝られる人はうらやましいですね。
> 才能と言ってもいいと思います。

本当に羨ましいです。どこでもすぐに寝られる体と、丈夫な胃腸がほしいですよ(笑)
Commented by Piccoli at 2013-11-03 12:21 x
鼾は山小屋泊の宿命ですかね。
大鼾の人に限って寝入るのが早いんですよねまたこれが。

自分は耳栓も使用しますが、大体のやつは騒音の工事現場でも人の声だけは聞き取れるように一定の周波数を通すようにしてあるのか、不思議と鼾の音が聞こえてきちゃうんですよねえ。
Commented by JunMorosawA at 2013-11-04 07:49
Piccoliさん、こんにちは。

> 大鼾の人に限って寝入るのが早いんですよねまたこれが。

そうなんですよ、本当に不思議(笑)。あといびきかく人って睡眠が浅いから年中眠んじゃないかなあ。だからすぐ寝る。

> 大体のやつは騒音の工事現場でも人の声だけは聞き取れるように一定の周波数を通すようにしてあるのか、不思議と鼾の音が聞こえてきちゃうんですよねえ。

そうそう。昔耳栓も利用してたっけ。でも何だかあまり効果ない気がして、最近使ったことがなかったりして・・・。


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