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2013年 10月 15日
北アルプス・双六岳登山記 その36
今日の鎌倉は朝から曇天。今にも雨が降り出しそうな空模様でした。
明日は台風26号が近づくってこともあるし、これでは流石に山歩きは無理ってことで、映画観たり、楽器屋さんに行ったり、そんな一日になりそうです。

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さて、虚弱体質男でも、今年も目指すぞ、北アルプス!

身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、どーしようもない虚弱体質の中年男が北アルプスは双六岳(+笠ヶ岳?)に挑む。

8月27日、新穂高温泉の近くにあるわさび平小屋で一晩を過ごした私は、翌8月28日双六岳登頂を果たし、双六小屋に一泊。
8月29日の朝を迎え、夢のような稜線歩きを堪能していた。



決断の弓折乗越

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8月29日6時57分、夢のような稜線歩きが続いていた。
しかし夢はいつか覚めるものだ。

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7時2分(双六小屋から歩き始めること 1時間17分後)、あっけなく弓折乗越(ゆみおりのっこし)に到着してしまう。

ここは「分岐ポイント」でもあると同時に「決断ポイント」でもある。

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ヤマケイJOY 2010年夏 付録地図より


元々の計画ではこのあと、大ノマ乗越、秩父平などを経て笠ヶ岳に進むつもりでいた。
絶景の稜線歩きを満喫していたのだ。当然このまま進むべきだろう。山小屋で出会った 2人にもそう薦められていた。

たとえ明日の予報が「曇りのち雨」でも、たとえそのあとに台風が控えていたとしても、この日は文句なしに晴れているのだから・・・。

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それでも私は下山を決意した。

「何故?」と問われても、これを書いている今だってよく分からないでいる。
事実このあとで何度も後悔している。

でもこのときの私の気分がそうさせたのだから、これはもうしょうがない。

結果的には翌日は朝から雨だった。

それなのに私は、当初 11時30分発の松本行きの直行バスに間に合わすため、朝5時から、あるいは温泉に入る場合は朝4時から、笠ヶ岳山荘から歩き始めるつもりでいた。

無謀な計画だったと言わざるを得ない。

そんな朝早くから、しかもバスに間に合わせようと無理をして歩くなんて、アルプス初心者の私には自殺行為だ。それでなくても下山時は怪我をしやすいのに。

ただそれは結果論だ。このときは翌日の天候は「曇りのち雨」だと思っていた。
初老の男性も歯欠けさんも笠ヶ岳に行くことを薦めていた。

それなのに私は、じつはそんなに迷いもせずにあっさりと下山を決意していた。
結局それが今回の私の「気力」だったのだろう・・・。

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というわけで7時8分、弓折乗越から下山を開始する。
相変わらずの大快晴状態が続いていた。

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終わりかけのお花畑の先の青空が本当に青い。

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7時25分(双六小屋から歩き始めること 1時間40分後)、弓折中段へ。もうそろそろ暑くなってきていた。

ここで手帳に「挨拶はよし!」の文字。この日もコミュニケーションはよかったようだ。

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7時34分、槍ヶ岳の方を見たら、山小屋の屋根の部分が銀色に光っていた。ちょうど朝日が当たっているんだろう。そんな模様も撮影した。

こういうときには換算28-280mmのレンズは便利だな。

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やがて木道が現れる。

鏡平が近い。鏡池からの絶景はどうだろう・・・。

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by JunMorosawA | 2013-10-15 07:31 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by 山バカ夫婦 at 2013-10-15 08:51 x
気力と体調は別のもので、両方が充実してないと
なかなか行動には結びつきませんね。
我々も何度も経験してます。まぁ、また今度・・・
山はなくなりませんから・・・ただ我々みたいに
時間(年をとる)がなくなるのが辛い(笑)
Commented by JunMorosawA at 2013-10-15 14:00
山バカ夫婦さん、こんにちは。

本当によく分からないんですよ。延びに延びて「もう今年は駄目かもしれない」というところまで来て、やっと訪れることができたのに。
体調も悪くなかったし、天空の稜線歩きを楽しんでいたのに、いったい何故なんでしょうね???

> 山はなくなりませんから・・・ただ我々みたいに時間(年をとる)がなくなるのが辛い(笑)

こっちも段々同じようなものです(笑)。何しろ年に1度のペースですから、同じ場所には2度と訪れない可能性があるのだから・・・。

「だのに何故?」ですねえ・・・。
やっぱ気力かなあ・・・。


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