2013年 10月 11日
この異常な暑さのせいで、源氏山のカイドウが数輪狂い咲きしていました。 おかしな陽気ですね。 ブログ村の登山・カテゴリーに参加しています。ありがたいことにこの数日、3~5位をきわどくもキープ。 最新の順位はこちら です。応援よろしくお願いします。 さて、虚弱体質男でも、今年も目指すぞ、北アルプス! 身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。 おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、どーしようもない虚弱体質の中年男が北アルプスは双六岳(+笠ヶ岳?)に挑む。 新穂高温泉から 1時間20分ほどの場所にある山小屋「わさび平小屋」で一晩を過ごした私は、8月28日、遂に登山を開始。 双六岳登頂を果たした私はこの日の宿、双六小屋に入っていったのであった。 双六小屋の夜 かわいらしい女性スタッフによって案内された部屋は「ホシガラス」という名前の部屋だった。 「ライチョウ」や「イワヒバリ」の部屋もありそうだな。 初老の男性と一緒に部屋に入ってびっくり。誰もいないよ。 まさかの我々だけ? そういえば受付でスタッフ同士が、 「部屋、どうする?」 「もう一つ使っちゃおうよ。まだ入るよ」 みたいな会話をしていた。だから「運よく」新しい部屋に入っただけなのかもしれない。 つまりやがてこの部屋もギュウギュウ詰めに・・・。 しかし女性スタッフは我々に「布団は 1つ飛ばしでお使いください」と言ってきた。 きっとピークのときには 1つの布団に 2人が寝ることになるんだろうに、何と今晩は 1つ飛ばしでいいというのだから、何たる贅沢だろう! これで多少はイビキからも逃れることができそうだ。 それにしても北アルプスの山小屋でここまで空いているとは驚きですよ。 初老の親父も驚いていて、スタッフに「1つ飛ばしでいいの?」と聞き返していたっけ。 初老の親父は結構体のがっちりとした人で、とにかくよく喋る。私と違って 100%人見知りしないタイプの人間ですね。 で、相手がそういうタイプだとこっちも結構饒舌になるのだから面白い。 すぐにもう 1人 65ぐらいに見える単独男性がやってきた。右側の歯が欠けている人で、初老の親父同様、やはり体のがっちりとした人だった。 この人もまたとても明るそうな人で、 「1つ飛ばしの方が気分的にいいですね。まあ夜は夢の中かもしれないけれど」 と嬉しそうに話していた。 で、どんどんこの調子で宿泊客が増えてくるのかと思っていたのに、一向にその様子がない。 まさかこの 3人だけ? まだ夕食まで 1時間あったんで、表に出てみた(ちなみにこの右側は外トイレです)。 しかし寒い!長袖を着ていても駄目なほどに! というわけですぐに部屋に戻った。 しかし部屋の中も寒かった。ダイソーで買った温度計を見てみたら、16度だった。外は 10度以下だったかもしれない。 あんまり寒いんで、防寒具のスウェット・フルジップパーカーを着込んだ。 それでも寒いような・・・。 嫌だなあ。まさか風邪引いたんじゃないだろうな。 そんなこんなでまた少しテンションが下がってきた。「明日は笠ヶ岳まで進むのか、どうしよう」「(風邪を引いたんじゃ)明日は下山か」などと手帳に書いている。 5時ジャスト、3人で食堂に向かう。 食堂はもう結構人で一杯だった。わさび平小屋のときと比べると流石に多い。 ただそれでも、どうやら 1回転で済んでしまうようだから、やはり宿泊客の数はピークに比べればそれなりなのだ。 例によってご飯とみそ汁はおかわり自由。私はまたご飯は少なめによそった。 メイン料理は天ぷら。それもかぼちゃ、ちくわ、ピーマンなど、結構量が多い。 あと煮物とそうめん、タクワンがあった。 見た途端「これはいかん」と思った。去年の白馬山荘のときと同じでややメイン料理がしつこい。 頑張って食べたけれども、かぼちゃの天ぷらなどを少し残してしまった。料理のせいだろうとは思うものの、前日よりも食欲が落ちたみたいで気になる。 だけどこのときも、隣にいた女性陣たちと随分会話を楽しんだ。 偶然にも彼女たちも夕べわさび平小屋に泊まっていたのだ。 というわけでコミュニケーションに関しては相変わらず◎です。 そうそう。また例の「まだ槍を見てないのが悔しいんですよねえ」も発していたっけ・・・。 食後に少し外に出たりしたものの、周囲はガスが多くて綺麗な夕景など望めそうになかったこともあって、とっとと部屋に戻った。 相変わらず「ホシガラス」の宿泊客は初老の男性、歯欠けさん、私の 3人だけだった。 3人ともよく気が合った。そのうち初老の男性が「焼酎を持ってきてあるんで、ウーロン茶で割って飲みましょう」と言ってきた。 歯欠けさんもそれに付き合う。しかし私はお酒を飲めないふりをして丁重に断った。 何たって登山中は不思議とアルコールを欲しなくなる。まして飲みなれていない焼酎なんて危険だからね。 右側の初老の男性の年齢は実に 78歳だった。最早初老じゃないか。 一方歯欠けさんは私とほとんど年齢が違わないことが判明。 どっちもびっくりだよ。 で、初老の男性は所沢に住んでいて、歯欠けさんさんは大和だというのだから、3人とも関東の人ってことでもつながりがあることが分かった。 しかも 2人とも、私の住んでいる鎌倉にも何度も来たことがあるし、丹沢や高尾山あたりもよく出かけるという。例えば初老の男性の場合、鎌倉天園など 5回も 6回も登っているという。 「じゃあお互い何処かで会ったことがあるかもしれませんね」 と歯欠けさんが言った。 驚いたのが初老の男性の今回のコース。 太郎平から薬師沢小屋を経て雲ノ平に登ってそこで宿泊。今日は雲ノ平から岩苔乗越に進み、一旦黒部の源流に下り、三俣蓮華岳から双六岳に来たのだいう。 若い頃は真砂岳から竹村新道を下って高瀬湖の南の湯俣温泉に進み、ずっと瀬湖を北上するっていうとんでもないコースも歩いたらしい。 かなりの健脚ですね。 初老の男性は流石に明日はこのまま新穂高温泉に向かって下るという。 面白いのは歯欠けさんで、まずは双六岳に登り、それから三俣蓮華岳に進み、巻き道を通って双六小屋に戻ってきて、樅沢岳まで往復し、それから新穂高温泉に向かって下り、わさび平小屋に泊まるという。 計算してみたら 8時間20分だった。つまり朝6時に小屋を出ればわさび平小屋まで 2時20分に着ける計算だ。 お昼や休憩に1時間10分使っても3時半。無理な計画ではない。 実は最新の天気予報でも、翌日の 29日(木曜)は「晴れのち曇り」という予報だったのに対し、翌々日の 30日(金曜)はやはり「曇りのち雨」だった。 つまり笠ヶ岳まで進むと雨の中下山しなければならなくなる可能性がある。 一方歯欠けさんの計画なら、明日わさび平小屋まで下りてしまうのだから、あさってはバス停まで林道を1時間歩くだけだ。雨でも関係ない。 悪くない計画だ。 もっとも歯欠けさんは「できたら笠ヶ岳まで行きたいと思っている」という私に「せっかくだから登られたらどうですか」と薦めてきた。 う~む。どうしたもんでしょ・・・。 夜も更けて 歯欠けさんは酒盛りが終わると自分の布団に戻った。 「5分で眠れる」と豪語していた歯欠けさんは、本当にあっという間に寝てしまった。羨ましい特技だよ。 しばらくすると初老の男性が突然「いかん、足がつった!」と騒ぎ出す。 無視できないんで起き上がり「大丈夫ですか?」と声をかけたら、ザックに薬が入っているというから出してあげた。 するとすぐに治まってきた。即効性なんだそうだ。同行者がそうなったときのためにといつも持っているそうだが、自分でなったのは初めてだという。 流石にこのあたりは78歳かねえ。 8時半頃になって、「4番目の男」がやってきた。やっと1人増えたわけです。 彼がスタッフの指示通り歯欠けさんの奥に進もうとしたから、 「今は治まっているけれど、イビキがすごいから手前で寝た方がいいですよ」 とアドバイスした。 すると彼は素直にそれに従い、入口近くに陣取った。 初老の男性はほとんどイビキをかかなかったが、歯欠けさんは本当に結構豪快だった。 一度だけ、ものすごく鮮明な寝言まで喋っていた。 一方意外だったのが 4番目のやや若手の男性。 何のことはない。こいつもかなり豪快にイビキをかき始めやがったんだ。 やれやれ。結局また眠れない夜になりそうだ・・・。 ↓ 登山や自然に興味のある方、このブログを気に入っていただけた方は、こちらをクリックしていただけると嬉しいです。 にほんブログ村
by JunMorosawA
| 2013-10-11 07:55
| 北アルプスなど高山
|
Comments(4)
小屋の夕食は、そう天ぷらでした。美味かったですね。
それより天気が気がかりですね。 笠ヶ岳から笠新道を雨の中を降ることになりますね・・・
0
Commented
by
Piccoli
at 2013-10-11 23:59
x
天麩羅! これ、初日とかならいいですけど、2泊目3泊目とかなると相当厳しいですよね。 肉体に加えて消化器も疲れてきますし。 私も仙水小屋は刺身+天麩羅でしたが、二日目とかだったら相当厳しかったかも・・・。
Commented
by
JunMorosawA at 2013-10-12 07:23
山バカ夫婦さん、こんにちは。
> 小屋の夕食は、そう天ぷらでした。美味かったですね。 やはりそうなんですか。つまり双六小屋は毎日天ぷらなんですね。 連泊したらしんどそう・・・。 > それより天気が気がかりですね。 > 笠ヶ岳から笠新道を雨の中を降ることになりますね・・・ なんか今年の私は気力がもう一つだったのか、これが気になってしまって・・・。
Commented
by
JunMorosawA at 2013-10-12 07:23
Piccoliさん、こんにちは。
> 天麩羅! これ、初日とかならいいですけど、2泊目3泊目とかなると相当厳しいですよね。 おっと。お若いPiccoliさんがそう思ったってことは、天ぷらがしんどいと思った人が他にもいたかもしれないんですねえ。ちょっとほっとしましたよ。 > 私も仙水小屋は刺身+天麩羅でした これはちょっと豪勢ですね。山小屋の食事って、何処も少しずつ違うんですねえ・・・。 |
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 地元(鎌倉)の話 鎌倉&花 低山歩き 山歩き&花 スナップ アクアリウム 旅 街歩き・レジャー施設 ギャラリー 北アルプスなど高山 閑話・その他 健康・病気 スマホ・アプリ カメラ・写真 未分類 タグ
低山歩き(779)
北アルプスなど高山(400) 丹沢とその周辺(272) 高尾山とその周辺(245) 伊豆・箱根(238) 野の花(195) 鎌倉(190) 中央線沿線の山(190) 奥多摩・奥武蔵(136) 庭の花(108) 富士山とその周辺(98) 湘南・三浦半島・逗子(84) 初詣(62) 街歩き・レジャー施設(57) 動物・鳥(29) 閑話・その他(24) 地元(鎌倉)の話(24) 動物・昆虫・鳥(24) スマホ・アプリ(21) 健康・病気(20) 旅(18) アクアリウム(18) カメラ・写真(11) ギャラリー(1) ブックマーク
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||