2013年 09月 26日
北アルプス・双六岳登山記 その17
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さて、虚弱体質男でも、今年も目指すぞ、北アルプス!

身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、どーしようもない虚弱体質の中年男が北アルプスは双六岳(+笠ヶ岳?)に挑む。

8月27日(火曜)、新穂高温泉からひたすら左俣林道を歩き、わさび平小屋に到着。
さて、どんな山小屋だろう。




わさび平小屋にて

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受付を終えた私は早速山小屋の中に入っていく。

ちなみにここは去年の白馬山荘と同じで部屋まで案内してくれない。富士山の山小屋だって部屋(寝床)まで案内してくれるのだから、少し意外な気がした。

受付のすぐ先がここ。食堂のようだ。
まだテーブルも真新しくて、清潔感がありますね。

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誰もいない食堂を抜けると、その先に何とご覧の浴室がある。

そう、ここは山小屋としては珍しく、お風呂に入れるのだ。

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部屋はすべて 2階。私が指定された部屋は「キヌガサソウ」だった。

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部屋の中に入ってびっくり。8畳ぐらいの部屋の中はがらんとしていて誰もいない。
ただ一番奥にぽつりとザックが 1つ置いてあった。どうやら私の前に受付していた男性のもののようだ。

え? 8畳でたった 2人?こんなに空いているの?

そういえば木曽の御嶽山のときは 1人で 1部屋独占したっけ。そのときもお盆後だった。
お盆後は山は空くっていうけれども、ここまで極端とは・・・。

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ちなみに 8畳ほどの部屋に布団が 10組用意されていた。
但し壁の番号は 20まで振られていたから、最悪の場合には 10組の布団に 20人が寝るのだろう。

そういえば今回、部屋の指定はあったものの、「何処に寝ろ」という指定はない。「空いているから勝手に寝てください」といったところなのだろう。

さて、それはともかく、私は結構ぐったりと疲れていた。まるでしんどい登山の後のように。
今日は林道歩きだけの初日ってことで、まだ体が目覚めていないせいなのだろうが、それにしてもここまでひどいのも珍しい。普通は旅モードに入れば元気になるのに・・・。

だから手帳にもこう書いている。

       最低双六岳だけでいいさ・・・

体調に比例して、テンションの方もかなり低かったようだ。

そのうち同室の親父が現れた。体ががっちりとしたほぼ白髪の男だ。恐らく 60代だろう。

挨拶を交わしたあと「2人だけなんですかね?」と尋ねると、

「どうなんでしょう。最初誰もいないからどうなるのかと思っていたのですが」

みたいなことを言ってきた。

正直言ってえらく愛想のない親父だった。笑顔も何もなかったし、こちらから話しかけなければ決して向こうからは話しかけてこなかったし・・・。

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陰気な親父と一緒にいてもしょうがないから部屋を出た。

トイレ(と乾燥室)は外にある。でも屋根があるから雨に濡れることはない。

トイレは男女兼用だ。だから男性用トイレで用を足しているときに女性が後ろを通ったりする。

しかし個室の方は、簡易型の水洗便所になっていた。
すなわち、排便したあとスイッチを押すと(ひねると)少量の水と共に便が下に落ちる仕組みだ。

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山小屋のすぐ前に小川が流れている。
ここの水が清涼で、冷たくて、気持ちいい!

しかもこれがすべて飲めるのだ。鎌倉あたりでは考えられないことだ。

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この山小屋はブナ林に囲まれてしまっている。だからこうして見上げないと空が見えない。

当然ご来光も拝めないわけです。
でもこれはしょうがない。まだ稜線にいるわけじゃなくて、麓にいるのだから・・・。

そうか。麓にいるから気分が出ないのかなあ・・・。

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4時52分頃「お食事の用意ができました」という声がかかった。
キヌガサソウには私と無愛想親父の 2人しかいなかったわけだが、他の部屋には団体さんがいるようで、全部で 15人ほど集まってきた。

おかずのメインは岩魚(いわな)かなんかの塩焼き。山小屋でこんなの初めてだ。他にも肉じゃがとかおそばとか、結構おかずは豊富です。

魚の塩焼きは大変おいしかった。だからご飯はともかくみそ汁は少しだけお代わりした(みそ汁は結構具沢山だったっけ)。

つまり食欲はそれなりにあったわけだ。
ほっとしていたはずだよ。去年は白馬山荘のときにはあまり食欲がなかったもの。

それでも 15人中、私が一番早く席を立った。「ひょっとしたらよく噛んでないのかも(それが消化不良につながるのかも)」と思ったりもした。

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先程書いたとおり、ここは山小屋では珍しくお風呂に入ることができる。

「登山前に風呂に入ってもしょうがないよなあ」と最初は思っていたのだが、あまりにもヒマだったせいか、少しでも体調を整えたかったのか、思い切って入ってみることにした。

そしたら宿泊客が少なかったせいか、一人で独占ですよ。

お風呂はユニット風呂のようなやつだった。しかし家庭用の風呂の 3倍ぐらいの大きさはあり、とてもゆとりがある。

いいねえ。落ち着ける。残念ながら温泉ではないみたいだが、十分ですよ。

しかも、私は使わなかったものの、ちゃんとシャンプーやボディー・ソープまで用意されているのだから素晴らしい。
そういえば夕食のときに女性たちが「ここは山小屋じゃない」って話していたっけ。「民宿だ」ってことなのだろう・・・。

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部屋に戻ったら、別なおじさんが 1人増えていた。
今度は打って変わって愛想のいいよく喋る人だった。

大阪から来たってことで、明日は笠新道から笠ヶ岳に登るらしい。難コースだよなあ。

彼によると、笠ヶ岳のあたりはよく熊が出るってことだった。
20年ぐらい前に、その熊を巴投げで谷底に投げた男がいるっていう愉快な話も聞かせてくれた。

そう、やっとここに来て私は他の人とコミュニケーションを持つことができたのだ。

更にもう 1人増えて 4人になった。しかしこの 4人目の人の印象はほとんどない。静かな人だったのだろう。
というわけで結局この日は 10人部屋で 4人だった。ピークでは考えられないことですね。

さて、山小屋では夕食を終えてしまうとすることがなくなる。
明日の準備を簡単に済ませ、6時50分、しょうがなく床に就いた。

私は枕が変わると眠れないタイプ。
というわけで、どうせまた眠れぬ夜になるのか、この環境の良さのせいで久しぶりに眠れるのか・・・。

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by JunMorosawA | 2013-09-26 07:55 | 北アルプスなど高山 | Comments(4)
Commented by アルペジロー at 2013-09-27 00:09 x
私は山小屋というものに泊まった経験がないのですが、10組の布団に 20人が寝るなんてことがあるのですか!?隣が見知らぬ人だったらとても寝られたもんじゃありませんね(^^;) 私も枕が変わるとよく眠れないタイプです。
山小屋にも陰気な親父、陽気な親父といろいろいるものですね。こういうところに独りで来る人は誰とでも仲良くなれるタイプの人が多いと思っていましたがその逆もいるのですかね。
さてさて、すっかりMorosawAさんの気持ちになって読んでいます。無事朝を迎えることができるでしょうか・・・。
Commented by JunMorosawA at 2013-09-27 17:43
アルペジローさん、こんにちは。

> 10組の布団に 20人が寝るなんてことがあるのですか!?

私は経験ないですけど、ハイシーズンの土日とかお盆休みのときなどは確実にそうなるようです。
それに1組1人だった場合でも、布団の幅が小さいから、隣のおじさんの足が進入してくることもあります(苦笑)。

> こういうところに独りで来る人は誰とでも仲良くなれるタイプの人が多いと思っていましたがその逆もいるのですかね。

私なんぞ、超小心者だったりするし、いろんな人がいますよ。

> さてさて、すっかりMorosawAさんの気持ちになって読んでいます。無事朝を迎えることができるでしょうか・・・。

ありがとうございます。じっくりとお楽しみください・・・。
Commented by Piccoli at 2013-09-30 00:54 x
風呂好きの自分としては風呂(温泉)のある山小屋というのが垂涎です。
何時間か歩いて汗かいた状態のまま(水が豊富なら濡れ手拭いで拭いたりしますが)、ウェアもそのままで布団に入るのとかすごい抵抗あるんですよねえ・・・。
Commented by JunMorosawA at 2013-09-30 18:45
Piccoliさん、こんにちは。

>風呂好きの自分としては風呂(温泉)のある山小屋というのが垂涎です。

私としては、木曽の御嶽山の二の池本館以来です。あのときもよかったなあ・・・。

> ウェアもそのままで布団に入るのとかすごい抵抗あるんですよねえ・・・。

分かりますよ、それ。普段じゃありえないですもんねえ・・・。

だいたい前夜、おっさんがその状態で入ったかもしれない布団に入るわけだしね。
ま、あまり考えない方がいいですね(笑)。


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