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2013年 09月 11日
北アルプス・双六岳登山記 その2
皆さん、こんにちは。虚弱体質男でも、今年も目指すぞ、北アルプス!

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身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、どーしようもない虚弱体質の中年男が北アルプスは双六岳(+笠ヶ岳?)に挑む。

今回は連載 2話目。さて、今年は一体何処に向かうのか・・・。




今年目指す山は?

そして今年がやってきた。今年もまた私の行き先が北アルプスであることには確実だった。

そういえば何故か八ヶ岳あたりには向かわない。多分八ヶ岳だと中途半端に近いせいだろう。かといって南アルプスは交通の便が悪いし、もっと遠い百名山あたりは敷居が高すぎるし・・・で結局北アルプスになってしまうのだ。

では今年は何処を目指そうか。

今年も 3泊4日の山旅にしたかった。3泊4日なら「行く日と帰る日」以外に丸 2日、山にどっぶりと浸っていられるからだ。

しかし去年の白馬三山が「花あり、温泉あり、雪渓あり」という理想的な山だっただけに、なかなかいい候補が浮かばなかった。

北アルプス・双六岳登山記 その2_c0196928_1737952.jpg

そんな中、ご覧の「ヤマケイ アルペンガイド7 槍・穂高連峰」を購入。

「おお!遂に槍・穂高連峰を目指すのですね!」と言われてしまいそうだが、そうではない。

槍ヶ岳は北アルプルのランドマークだ。「いつかは目指してみたい」という気持ちはある。

だけどどうにも混雑していそうなのが嫌だった。

下手をすると登るときに 1時間ほども順番待ちになることがあるという。
「ディズニーランドのアトラクションか!」と突っ込みを入れたくなる。

もうちょい静かで、しかも私の好きな高山植物が沢山ある山がいい・・・。

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ヤマケイJOY 2010年夏 付録地図より

そこで私が目を付けたのが長野県大町市と岐阜県高山市にまたがる飛騨山脈の裏銀座の主稜線に位置する標高 2,860m、双六岳(すごろくだけ)だった(一番上の山です)。

深田久弥の「日本百名山」にこそ選定されてないものの、田中澄江の「花の百名山」に選定されている「花の山」だ。
ここなら比較的静かな山歩きができそうな気がする。

双六岳だけでは 1泊2日でも登れてしまうから、翌日は地図の左下にある笠ヶ岳(かさがたけ)に向かう。それこそ深田久弥の「日本百名山」に選定されている名山だ。
そして笠ヶ岳山荘で 1泊して笠新道から新穂高温泉に下山する。

この計画のいいところは、色々なバリエーションを組めること。

最初は地図の下にある新穂高温泉から双六岳の近くにある双六小屋を目指す。
しかしもし双六小屋まで向かう体力がなかったり急に天候が悪化した場合は鏡平にある山小屋、鏡平山荘に逃げ込めばいい。

双六岳まで行けた場合は翌日は笠ヶ岳に向かうわけだが、このときももしそんな体力がなくなってしまった場合は、弓折乗越から新穂高温泉に下りてしまうことができる。5時間15分で下山することが可能だ。


一番の問題は私の体調だった

一番の問題は私の体調だった。

胃腸が弱くて虚弱体質の私は確かにいつも体調はぱっとしない。
しかしいつに増して今年はその体調の悪さがひどかった。

例えば 5月に突然寝返りが打てないほどの背中の痛みに襲われた。こんなの初めてである。

ネットで調べてみたら、「背中の痛みを引き起こす可能性のある病気の一つに胃潰瘍、十二指腸潰瘍があります」というのが引っかって、ぞっとした。
どうやら胃潰瘍が元で膵臓(すいぞう)にまで炎症が及ぶと背中が痛むことがあるらしい。

「私は胃潰瘍になったに違いない。そして膵臓にまで炎症が及んでいるんだ」とほとんど確信し、速攻で大船中央病院まで診察を受けにいった。

幸い検査の結果胃潰瘍ではなく、背中の痛みも自然に治まったものの、その後も、朝方のお腹の張り、食欲のなさ、胃腸の不安定さ、頚椎症の悪化・・・などいいところがなかった。

更に6月頃、右足の小指の部分のタコが気になったんで皮膚科に行ったら、「魚の目」であると診断されてしまった。左足の中指や薬指にも若干その傾向があるという。

スポーツに関しては歩くことぐらいしか取り柄がない私にはこれはショッキングな出来事と言ってよかった。

北アルプス・双六岳登山記 その2_c0196928_17383027.jpg

気になる体重の方も、せっかく春のうちは 56.5kgほどもあったのに、6月になると 55kgに減り、7月に入ったらとうとうまた 54kgに減ってしまった。

特に今年はものすごい猛暑だったでしょう?あれでまた胃腸が弱ってしまったようだった。

やれやれ。こんな体調で北アルプスまで登山に行けるのだろうか・・・。


決まらぬ決行日

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決行日の方もなかなか決まらなかった。

これが今年の 7月~8月のカレンダー。

土日は山小屋に泊まりたくない。
8月の第2週は真ん中の 7日にお施餓鬼(せがき)があるから駄目。
第3週はお盆休みで山が激混みするから駄目。
第4週~第5週じゃもう花が終わってしまうから駄目。

となると梅雨明け後の 7月の第4週の 21日(日曜)~27日(土曜)の何処かか、第5週の 28日(日曜)~8月3日(土曜)の何処かあたり・・・しかないことになる。

3泊4日となると、案外決行日は絞られてしまうのだ。

ところが今年の夏も異常気象が続いていて、7月6日に関東甲信地方が平年より 15日早く、統計開始以来 4番目に早く梅雨明けした途端に猛暑が訪れたのはいいとして、山の方はなかなか安定しなかった。

例えば 7月第4週の北アルプスの週間予報はずっと「曇か霧一時雨」だった。これでは話にならない。

では次なる 7月第5週はというと、前半はあまりよくなかったが、後半はまずまずの予報だった。

そこで一度は決行を決意したものの・・・

北アルプス・双六岳登山記 その2_c0196928_184894.gif

どうにももう一つぱっとしない。

それ以上に体調や気力がイマイチだったこともあって、 7月第5週の決行も 30日の夜になって断念した(結果的にはもっと天候は悪化したのだからやめて正解だったのだが・・・)。

こうなるとお施餓鬼のある 8月の第2週に賭けるしかない。
お施餓鬼の用事はお昼前に終わる。午後から山に向かうのだ・・・。

しかしこんな調子で本当に山に向かえるのだろうか・・・。
そもそも今年の私にその気力・体力があるんだろうか・・・。

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by JunMorosawA | 2013-09-11 17:49 | 北アルプスなど高山 | Comments(4)
Commented by 山バカ夫婦 at 2013-09-12 18:44 x
我々も7月末に計画を立てましたが、先送りになり、またバス
の予約も取り消し、また申し込み、そんなわけで中止になりました。
実行したJUNさんはさすがです。
Commented by JunMorosawA at 2013-09-12 20:30
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> 我々も7月末に計画を立てましたが、先送りになり、またバス
> の予約も取り消し、また申し込み、そんなわけで中止になりました。

やはりそうでしたか。せっかく早く梅雨明けしたわりにはそのあとの天候が変でしたね。

> 実行したJUNさんはさすがです。

でも今年は結構危なかったです。正直「満足度」ということになると、過去3回の北アルプスの中で最低だったかも。
でもその割にはブログはかなり長くなりそうです(笑)。
Commented by Piccoli at 2013-09-20 21:49 x
こんにちわ。
7月末は関東甲信越でも戻り梅雨で残念な事になってましたからねえ。
自分は富士山をツアーバスと山小屋込みで予約してしまったので日程も変更できず土砂降りの中の下山となってしまいました。
Commented by JunMorosawA at 2013-09-21 18:00
Piccoliさん、こんにちは。

> 7月末は関東甲信越でも戻り梅雨で残念な事になってましたからねえ。

そうなんですよねえ。今年は早く梅雨が明けすぎたのもよくなかったのかもしれませんね。

> 自分は富士山をツアーバスと山小屋込みで予約してしまったので日程も変更できず土砂降りの中の下山となってしまいました。

ツアーで予約してしまった場合の弊害ってところでしょうか。
私は自営業ってことで比較的自由に休めるもので、天候のいいときに登れるのはありがたいです。


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