2013年 09月 10日
北アルプス・双六岳登山記 その1
身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が北アルプスは双六岳(+笠ヶ岳?)に挑む。

さて、今年はどうなりますことやら・・・。



まえがき

まあ毎年書いていることではありますが、若い頃から私は恐ろしく出不精な人間で、人に誘われなければ何処にも出かけない人間だった。

例えば20代のときに、たとえ日帰りでもいいから一人で旅に出たことがあっただろうかと考えても、何も思い出すことができない。

多分一度もないと思う。

鎌倉に住んでいる身としては近場の箱根のような場所であっても、私は一人では決して旅に出ようとは考えなかった。
だから旅というと、いつも誰かが企画したものに便乗して「たまに」出かけるだけだった。

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そもそも私の趣味はインドアに限られていた。

例えば小さい頃の趣味といえばマンガを描くことだったし、大人になってからも、小説を読むこと、ギターを弾くこと、パソコンをやること、そして水草水槽を作ること・・・全てインドアのものばかり。

じつに徹底している。

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じつは私が旅好きではなかったのには大きな理由がある。

私は恐ろしく乗り物酔いをするという体質だったのだ。何しろ小学生のときの遠足では毎回吐いていた程なのだから、かなりのものだ。

その小学生のときの遠足の影響か、特にバスが苦手だった。バスだと20~30分でも確実に酔ってしまう。

っていうか、バスの臭いを嗅ぐだけでも気持ち悪くなっていた。「全日本早酔い選手権」があったなら、当時の私なら優勝できていたんじゃないかなあ・・・。

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そんな私が今から 15年前の 1998年3月30日、この昭文社の「関東周辺ハイキング」という日帰りハイキングのガイドブックと運命的な出会いを果たす。

この本がきっかけになって独りでも低山ハイキングに出かけるようになったのだから、この本は私にとって「人生を変えた本」といってもいい。

そして山にハイキングに行こうとするとどうしてもバスを利用するってことで、徐々にバスにも慣れていった。
そう、私は中年になってから、やっとバスに慣れてきた・・・という、なかなか稀(まれ)な人間だったりする・・・。

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ついでに同年オリンパスの CAMEDIA C-1000L というデジカメを購入したことも大きい。

上は 1998年に一番最初に登った大山の写真で、CAMEDIA C-1000L で写している。

画素数はわずか 80万画素で今のデジカメの 20分の1 ほどだけれども、これで私は旅を文章、画像両面で記録することができるようになった。

10代の頃から日記をつけている「記録魔」の私にとって、これ以上の環境はないではないか(そしてこの「記録魔体質」は「ブログ」という形で現在まで続いている)。

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丹沢・塔ノ岳より


カメラの方は、ニコン COOLPIX950 、同じくニコン COOLPIX5000 、 ミノルタ DiMAGE A1 、 キヤノン EOS Kiss Digital N ・・・などと変化していったが、箱根、丹沢、三浦半島、伊豆半島、奥多摩、奥武蔵・・・日帰りで登れる山があればカメラ片手に何処にでも出かけた。
何たってピーク(2007年)の頃には年間 45回もハイキングに出かけていたのだから、かなりのものだ。

しかし出かけるのは「関東周辺ハイキング」というガイドブックの名前どおり、関東周辺の低山ばかり。そして日帰りばかり。

そこから一歩も踏み出せない私がいた。
このあたり、やはりまだインドア人間から脱し切れていなかったのだ。

しかし・・・である。関東で低山歩きをしていると、上の写真のようにどの山からでも富士山を見ることができる。だからいつしか富士山が私にとって憧れの山になっていた。

「富士山に一度も登らぬバカ、二度登るバカ」という言葉があるという。一度ぐらい登ってやろうじゃないか!

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剣ヶ峰を目指して・・・


というわけで、山歩きをするようになってから 9年後の 2007年8月21日、遂に私は富士登山を敢行した。

これは自分一人で企画した旅としては、初めての 1泊2日の旅だったりしている。初めての 1泊2日の旅が富士登山っていうのがまた、私らしい・・・。

で、実はそのあと 3年連続私は富士登山を行っている。

河口湖口、須走口、富士宮口(→御殿場口)と全て登山口は変えたものの、何故 3年連続富士登山なのか。何故他の山を目指さなかったのか・・・。

それは富士山は鎌倉に住んでいる私にとって「近場の山」だったからだ。
なんたって北鎌倉駅から御殿場駅までおよそ 1時間半。そこから須走口ならバスで 1時間で 富士山の 5合目に立ててしまう。

つまりわずか2時間半だ。そう、富士山は鎌倉に住んでいる私にとって、奥多摩あたりの山よりもむしろ「近場の山」なのだ。

というわけで、まだ私は富士山よりも遠い山に挑めないでいた。まだそこまで世界が広がらないでいた・・・。

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木曽・御嶽山山頂より


3年前(2010年)の夏、やっと私は富士登山から脱することができた。
すなわち、いきなり中央アルプスに属する 3000m級の山、木曽の御嶽山(おんたけさん)に挑んだのだ。

御嶽山は遠い。起点となる JR の木曽福島駅まで鎌倉から電車でざっと 4時間半(塩尻ルートの場合)、距離でいうと 280kmもあった。
そこから更にバスに 1時間乗り、更にロープウェイに 15分乗ってやっと登山口に立つことができた。

この旅が私の行動半径を一気に広げた。

「御嶽山に行くことができたんだから、あの北アルプスにも行けるんじゃないの?」

そう思い始めたのだ・・・。

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燕岳山頂より


そして一昨年(2011年)の夏、遂に私は従兄弟のY氏と共に北アルプス常念山脈縦走を敢行!

山歩きをするようになって 13年目、やっと私は憧れの北アルプスの山の頂(いただき)を踏むことができたのだ。
長かったなあ・・・。

このときは初めての 2泊3日の山旅であることも注目に値する。ここで初めてそれまでの 1泊2日の殻を破ったのだ。

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そして去年、今度は単独で白馬三山を縦走!
今度は前泊を含んでいるとはいえ、初の 3泊4日の旅だった。

もう怖いものはない・・・はず。
そしていよいよ今年も夏山の季節が近づいていた・・・。

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by JunMorosawA | 2013-09-10 07:58 | 北アルプスなど高山 | Comments(2)
Commented by 山バカ夫婦 at 2013-09-10 11:11 x
私と体格は似てますね。169cm52k位です。
虚弱体質で今でも乗り物酔いします。最近アネロンという酔い止め
のおかげでなんとか大丈夫ですが。

いよいよ始まりましたね。
Commented by JunMorosawA at 2013-09-10 18:37
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> 私と体格は似てますね。169cm52k位です。
> 虚弱体質で今でも乗り物酔いします。

う~ん、似てますねえ!それでもお互い山が好きなのが面白いですね。

> 最近アネロンという酔い止めのおかげでなんとか大丈夫ですが。

へえ。よさそうな薬があるんですね。覚えておきますよ。

> いよいよ始まりましたね。

今年は地味だから、面白いかどうか、微妙ですが、また 40話ぐらい行きたいなと思っています。


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