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2012年 10月 14日
源氏山の猫物語 その2
私は近視だ。だから学生の頃から近視用のメガネをかけている。

近視っていうのは要するに「近くは人よりよく見えるけれども遠くが見えない」という状態だから、近視用のメガネをかけることによって「近くも遠くもよく見える」状態に改善されるわけですね。

ところが歳を取ってくると人は誰でも老いてくる。老いは目にもやってくる。

今まで近視用のメガネをかけていれば近くも遠くもよく見えていたのに、最近では近視用のメガネをかけてしまうと「遠くはよく見えるけれども近くがよく見えない」という状態になってしまった。

要するに普通の人の老眼状態ですよ、これって。残念ながら歳を取ると、目のピントが合う範囲が狭まってしまうんですよねえ、悲しいことに。

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一番困るのはパソコンのモニタのように「遠くも近くもない微妙な距離」の場合。
今まではパソコンの作業をするときにも近視用のメガネをかけた状態で何とかなっていたのが、しんどくなってきてしまったのだ。

だからしょうがなく先日パソコン用の(中間距離用の)メガネを作りにいった。
このときのお話は後日します。

さて、ネタがないから今回もまた源氏山の猫物語でお茶を濁します。つづきをどうぞ・・・。



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源氏山には結構多くの野良猫がいる。野良猫はいくつかのグループに分かれていて、前回は源氏山公園の一角にある葛原岡神社周辺の猫たちの話をした。

今回はこの、東屋(あずまや)周辺の猫たちの話だ。
ちなみにこの東屋(あずまや)周辺は源氏山で一番見事な紅葉が見られる場所でもあります。

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まずはこれはサクラ(♀)という名の猫で、源氏山では恐らく一番の老猫。推定年齢は 20歳に達するのではないかと言われていた。
実際耳などほとんど聞こえなかったようだ。

このサクラがこの夏突然エサを食べなくなり、その 1週間後に姿を消した。きっと何処かでそっと息を引き取ったのでしょう。
猫は死ぬときに姿を消すってよく言われますが、本当なんですね・・・。

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一番恰幅(かっぷく)がいいのがイシ(♂)。名前は森の石松から来ている。
というのもこのイシ、小さいころカラスに右目を襲われたため、ほとんど右目は見えずに片目状態らしい。だから森の石松と同じと言うわけ。

そんなこともあって、いつも右目だけ目やにを流している。ほら、上の写真もそうでしょう?

ふてぶてしいって感じだが、これでも案外愛想はある。
ただ他の猫とは距離を置いていることが多く、あまりじゃれ合わない。孤高の人(猫)なのか・・・。

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どう見たって黒猫じゃないのにクロ(♀)。ネーミングのセンスを疑いたくなるが、確かにみんなクロと呼んでいるのだ。何故?
ちなみにサクラが死んでしまったため、東屋グループ唯一のメス猫だ。

サクラ亡き後、こいつが一番の年寄りなのだが、案外俊敏性もある。

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左目がほとんど縦になってしまっているベツバラ(♂)。ドラという別名もある。
顔はなんだけれども、実は愛想はよく、すぐに近づいてくる。

ベツバラという名前の由来は、子猫の頃、ものすごく食欲があったことから「お前、別にもう1つ腹があるんじゃないの?」っていうところからついたらしい。

鼻炎なのか、いつも鼻をずるずるさせているのが気になるところだ。それと、あんまり鳴かないなあ・・・。
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さて、一見ひょうきんそうなこの猫はヨリトモ(♂)という。以前は頼朝像のあたりが縄張りだったことから来ているようだ。
しかしこの猫は別名も多く、ハルとかハルオとも呼ばれている。

実は東屋の猫のうちで、これだけが最初まるで触らせてくれなかった。近寄ると逃げた。
今でもちょっと微妙で、下手な触り方をすると「なんだよ!」って顔をする。ただよく鳴く猫です。

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ベツバラと頼朝は仲がよく、こうして一緒にくっ付いていることが多い。左側にいるのは在りし日のサクラです。

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現在頼朝像の近くにいるのがこのタビ(右側)とヒメ。親子(母と娘)だ。
ヒメはお姫様みたいにかわいいから(かわいかったから)、タビは足の指先が白く、足袋(たび)を履いているように見えることから付けられた名だ。

タビはもうかなりの歳で、目も白い(上の写真でも分かりますね)。ほとんど見えないのかもしれない。
だけどとても愛想のいい可愛い猫だ。私が立ち去ろうとすると後を追ってくることもある。

こっちのグループに孤高の猫、イシがいることがある。
ただイシは本来神社側の猫で、前回紹介したチビとは実の兄弟である。イシは結構放浪癖があるんだ。

・・・というのが私が名前を知っている源氏山の猫のすべてである。
皆さんも源氏山までこの猫たちを見にきてください。何匹と出会えるかな?

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by JunMorosawA | 2012-10-14 17:17 | 地元(鎌倉)の話 | Comments(2)
Commented by 一坪庵 at 2012-10-16 08:14 x
Junさんおはようございます。
老眼なんて嘘でしょう!まだまだです。

ノラ達は良い顔をしていますね、まさに歴戦の勇士!
媚びず、威張らず孤高の戦士の風格がなんとも言えないです。

写真もきれいで、表情もなんとも言えないです。
Junさんには心を許しているのかもしれません。
それとも仲間と思っているのかな?
Commented by JunMorosawA at 2012-10-16 18:37
一坪庵さん、こんにちは。

> 老眼なんて嘘でしょう!まだまだです。

いえいえ、本当に急にここのところ進みましたよ。ちょっとパソコンやりすぎか?

> ノラ達は良い顔をしていますね、まさに歴戦の勇士!
> 媚びず、威張らず孤高の戦士の風格がなんとも言えないです。

もうちょいかわいい顔を撮りたいのだけれども、そこは孤高の戦士、なかなかね。

> 写真もきれいで、表情もなんとも言えないです。

一応全て EOS 40D + 安物とはいえタムロンの大口径レンズで F2.8 か F4.0 で写しています。やっぱりボケ味って重要ですよね。

> Junさんには心を許しているのかもしれません。
> それとも仲間と思っているのかな?

きっと同じ臭いを感じ取っているんでしょう。
血統書付の動物同士じゃないぞ…と(笑)。


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