2012年 09月 19日
白馬三山縦走記 高山植物編
長い間「白馬三山縦走記」にお付き合いくださいましてありがとうございました。毎日 200人以上の方にご訪問をいただいたことを感謝いたします。

さて、今回は高山植物編です。じっくりお楽しみください。




高山植物

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去年私は初めて北アルプスに訪れた。常念山脈だ。
そのとき初めてお花畑に出合い、感激した。

だけど思ったほどの撮影ができず、あとで相当後悔した。

そのとき私はこう思った。「来年こそは、出合ったすべての花を確実に写すぞ!」と・・・。

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クリックすると大きな画像が出ます


ところが結局今回もまた同じように後悔している。そして同じように「来年こそは、出合ったすべての花を確実に写すぞ!」と思っていたりする。

1枚前の写真を見ても分かるとおり、去年は常念山脈縦走中ずっと曇りだった。
ところが今年は一転してずっとピーカンだったのだ。
ピーカンは「展望」という意味では素晴らしかったのだけれど、花の撮影となるとちょっとしんどかった。

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そこでこうして傘で直射日光を防いで撮影したりしたのだけど、やっぱしんどかったなあ・・・。

そんな中から、よく分からなかった高山植物をいくつか・・・。

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まずは登山初日。大雪渓、小雪渓を越え、稜線に達する直前ぐらいに岩陰に生えていたもの。

これはミヤマタネツケバナと思われるのだが、どうだろう。

ミヤマタネツケバナ(深山種付花)だとするとアブラナ科の多年草で、亜高山~高山帯の岩礫地や岩陰に生える。
花茎は高さ5~10cmで、6~7月に4~6mmの白い4弁花を付ける──このあたりはぴったりなのだが、「葉は羽状複葉で小葉の大きさはほぼ同じ」というのだけれども、私の写真だとその葉っぱがあまりちゃんと観察できない。

もっと慎重に写せばいいのに・・・。
っていうか、「小さな花なのだから、傘を使いなさい。傘を使ってなぜ直射日光を遮断しなかったんだ」とこのときの私に言いたい。

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ほぼ同じ場所。
今度はちゃんと傘を使っているではないか。その傘の下の方にぽつりと咲いているのが分かります?

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ほらね。ぽつりと咲いていた。でも何の花だか、よく分かりません。
私の持っている小学館の「高山植物ハンディ図鑑」には収録されてないと思うのだが・・・。

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これは杓子沢のコルで発見した花。ウスユキソウの一種のように思えますが、どうでしょうか。私には全然特定できません。

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これはいわゆる大出原(おいでっぱら)のお花畑で発見したとても小さな花。薄っすらと青っぽいところがかわいい。
でも何だかよくは分かりません。

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これは小日向(おびなた)のコルの少し下で発見したもの。ギボウシみたいに大きかった(と思った)。
きれいな甲虫も一緒に写っていますね。

ひょっとしたら他ならぬオオバギボウシの蕾かなあ。ちなみにオオバギボウシなら高尾山辺りでもよく見ている。

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これも小日向コルの近くで発見したもの。

どうやらカラマツソウの仲間のようだ。薄暗い環境を好むミヤマカラマツあたりかな?
これもあまり一生懸命写してないなあ・・・。

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これは小日向コルの更に下の、中山沢近くで見つけたもの。ちょっと大きい印象かなあ。

これも小学館の「高山植物ハンディ図鑑」には収録されていなかった。
ところが新潮社の「ハイキングで出会う花ポケット図鑑」にそれらしき花が・・・。

掌状に5弁の小葉がついているところからして、ユキノシタ科のヤグルマソウ(矢車草)ではないだろうか。
「北海道西南部と本州の深山に生える」という条件からも合っていそうだ。

高山植物に詳しい方、どうかよろしくお願いします。

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おまけとして、花といえば蝶。今回の縦走中で一番目立っていた蝶がこれ。

クジャクチョウ(孔雀蝶)です。
夏の高原を代表する美しいタテハチョウで、前翅長は 26-32mm ほど。年 2~4回発生し、成虫で冬を越すそうだ。

誰もが一目で魅せられてしまうほどの魅力を持っているのだが、一方翅を閉じると地味な色で全く目立たなくなってしまう。「日本の昆虫」(小学館)には「閉じると存在そのものが消える」とまで書いてあるほど。

言うまでもなく、眼状紋(がんじょうもん)がクジャクの羽根の模様を連想させることからこの名がついた。また、日本産にはgeishaという名がつけられているという。すごいですね。

どうせなら「花と蝶」の組み合わせの写真を撮りたかった。だけど望遠ズームを持っていかなかったこともあって無理だった。
来年はしょがないから望遠ズームも持っていく?

さて、次回は「白馬三山縦走記」のこぼれ話です。お楽しみに。

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by JunMorosawA | 2012-09-19 17:27 | 北アルプスなど高山 | Comments(6)
Commented by 一坪庵 at 2012-09-19 18:28 x
Junさん今晩は!おはなを少し調べてみました。
1)ミヤマアカバナ
2)八方薄雪草
3)不明
4)多分大葉ギボウシ
5)ミヤマカラマツソウ
6)ヤグルマソウ
以上ですが検索して確認してみてください。
図鑑の写真も、白馬、八方、八ヶ岳でした。親戚写真かも(笑)
Commented by 山バカ夫婦 at 2012-09-19 22:23 x
>きれいな甲虫も一緒に写っていますね
アオハムシダマシだと思いますが、最近は高山で見かけることが
多くなりました。どうしてもこっちに目が向いちゃいます。
Commented by JunMorosawA at 2012-09-20 18:01
一坪庵さん、こんにちは。

おお!流石ですね。

オオバギボウシ、ミヤマカラマツソウ、ヤグルマソウはそのままでOKですね。

そしてあとはミヤマアカバナと八方薄雪草ですか!
早速調べたところ、間違いないようです!

ありがとうございました。
Commented by JunMorosawA at 2012-09-20 18:01
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> きれいな甲虫も一緒に写っていますね
> アオハムシダマシだと思いますが、最近は高山で見かけることが
> 多くなりました。どうしてもこっちに目が向いちゃいます。

昆虫の方まで詳しいとは驚きです。
私は虫の方は代表的な蝶々ぐらいしか分かりません(苦笑)。

それにしても、あの小ささでよく分かりましたね・・・。
Commented by えむり at 2012-09-23 14:53 x
こんにちは。
遡って読ませていただきました。
沢山の花たちに出会えてよかったですね。
8枚目の薄紫の小さな花は、ヒメクワガタだと思います。
私も唐松岳で初めて見たのですが、詳しい方にクワガタの花は、ミヤマクワガタとヒメクワガタの2種類あると教えていただきました。
ギボウシって蕾だけ見ると分かりにくいですよね。
私も蕾が少しだけのを見た時、何かしらと思いました。
Commented by JunMorosawA at 2012-09-23 17:20
えむりさん、こんにちは。

> 8枚目の薄紫の小さな花は、ヒメクワガタだと思います。

おお!流石はえむりさん!一坪庵さんでも分からなかった花が一発ですね!
調べてみましたけれど、間違いないようです。ありがとうございました。

これで全ての花が分かってすっきりしました!


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