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2012年 09月 10日
白馬三山縦走記 その34
この長大な縦走記も徐々に終わりが近づいてきました。
オヤジが 1人で山歩きしているだけの日本一地味な内容なのに、見てくださっている方も徐々に増えてきていて、有りがたきことだと思っています。

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さて、身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が、白馬三山縦走に挑戦中!

7月27日(金曜)、白馬山荘から出発し、杓子岳、鑓ヶ岳と登頂を果たした私は、この日の宿、鑓(やり)温泉小屋に無事到着したのであった。
さて、自慢の温泉はどうだろう?




露天風呂

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さて、白馬鑓温泉小屋といえば、露天風呂である。
ヘビー級カメラマン氏によると朝から晩まで営業しているというんで、早速出かけてみた。

何しろ 1時5分ぐらいに着いてしまって、夕食まで何もすることがないのだから・・・。

露天風呂は一応こんな風に囲まれてはいる。
しかしじつはスカスカで中が平気で見えてしまう。

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一角に設けられた簡易的な脱衣所で裸になる。この脱衣所も特に囲いはない。

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で、こちらが露天風呂です。

素晴らしく開放感に溢れていて、まさに絶景の露天風呂になっている。
ちょっとこの写真はアングルがよくなかったですね。景色があまり見えてない。

受付で風呂が熱すぎると文句を言っていた人がいた。ヘビー級カメラマン氏もそう話していた。

確かに熱い。けれど入れないほどの熱さじゃない。
むしろ心地よい熱さだった。

いやあ、想像以上に素晴らしい!硫黄の香りがまたたまらない!
これは疲れが飛ぶわ!

ただ最初いきなりしみたんでびっくりした。手の一部など、思っていた以上に日焼けしていたようだ。

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まあしかし、開放感に溢れているのはいいとして、少々溢れすぎていて、真下にはご覧のテント場があるのだけれども、そっちからも丸見えである。

ということもあって、一応混浴になってはいるものの、女性の姿など一人もない。女性は女風呂の方に入ってしまっている。

その代わりに、夜の 7時半から 8時半までは露天風呂が女性専用に、女風呂が男性専用になる。
だけどその時間だって、やっぱり入るには相当の勇気を必要とするはずです。

何しろあっちこっちから丸見えだから・・・。

ちなみにトイレも男女兼用で、そのあたりも野趣溢れています。

白馬鑓温泉小屋の夜

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4時50分頃、「夕食の準備ができました」という案内があった。
へえ。時間っていつの間にか経ってしまうものなんだね。

早速受付のあった食堂に向かう。
ここはセルフではなく、ちゃんと料理がすでに並んでいた。ご飯とみそ汁は例によっておかわり自由です。

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メインはサバの味噌煮。

私の隣には偶然、「これなら麓の旅館に泊まった方がいいですかねえ」と私に話しかけてきた男性がいた。彼も結局この山小屋泊を選択していたのだ。

彼はここを利用するのは 3度目ということだったが、今回が一番おかずの内容がいいという。
私の前にいた知らないおじさんも「昨夜の白馬山荘の夕食よりいい」と妙に絶賛していた。

確かにサバの味噌煮は悪くない味だった。白馬山荘の夕食よりいいかどうかはともかくとして、このとき私は初めてまともな食欲を感じていた。
食欲があるとほっとします。どうやら最後まで大丈夫そうだ。

ちなみにこの日から 2日後の 7月29日、梅宮アンナとはるな愛の2人がこの山小屋まで来ていた。
8月18日に放映されたテレビ東京の「土曜スペシャル・天空の宿へ~にっぽん山小屋物語2~」という番組の企画で猿倉から7時間かけて登ってきていたんだ。
で、彼女たちが食べていたのもこのサバの味噌煮だったっけ・・・。

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夕食が終わったあと、カメラ片手に山小屋の裏手に散歩に出かけた。そしたら先程クリアした雪渓の方から山小屋の男性スタッフと思われる人が下りてきた。手に長い木材を持っていた。

少しお話を伺ったら、道を整備しているとのこと。あと 1週間ぐらいであの雪渓コースは終わりになり、夏道に変わるってことだった。
逆に雪渓コースの方は、ここのところ急速に雪の量が減っているってことで、そのうち雪が緩んで危険になるんだそうだ。

いずれにしてもやはり今年は雪が解けるのが遅いらしい。そういう年なんだな・・・。

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で、どうやらこれが源泉らしい。

本当に豊富に温泉が湧いているのが分かった。自然っていうのは不思議なものだ。

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余った温泉は、こうして無駄に下に流れていく。

ああ!何かもったいないです!
もったいないから、もう一度温泉に入ろう。

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というわけでもう一度露天風呂に入ったあと寝床に戻った私は、しばし隣のヘビー級カメラマン氏と会話する。
すると彼が私に、

「きのうは一杯寝たから眠くもないし」

と言ってきた。一遍死ね!


さて、鑓温泉の消灯時間は8時半と早い。
ここで感じたのは夜の静けさだ。

まず前日の白馬山荘と違って通路に面した寝床ではなく、更に 2階ってことで騒音と無縁だった。
3人組の方からは時々イビキが聞こえてきたものの、耐えがたいほどではなかった。

更に不思議なことにヘビー級カメラマン氏がほとんどイビキをかかなかった(その代わり大きな屁は何度もコイていたけれども)。

つまり意外にも寝るにはとてもいい環境だったのだ。
ただ標高が 2100mしかないせいか、とても暑かった。掛け布団がいらないほどに暑かった。

で、結局やっぱり眠れない私がいたのだった。
やれやれ。俺も一遍死んだ方がいいのかもしれない・・・。

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by JunMorosawA | 2012-09-10 17:49 | 低山歩き | Comments(4)
Commented by 山バカ夫婦 at 2012-09-10 22:20 x
懐かしーいです。露天風呂・・・
「勇気を必要とする」は女性のほうが必要としないかも?
山小屋での食事も楽しみの1つですよね。私も胃腸が強くないので、
食べすぎは注意しますが、出されたオカズは食べつくすようにしてます。
Commented by JunMorosawA at 2012-09-11 17:57
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> 懐かしーいです。露天風呂・・・
> 「勇気を必要とする」は女性のほうが必要としないかも?

そうですね。女性の方が多かったら男性陣はビビッてしまうでしょうね。
私のときは、お母さんが娘と水着で入っていたのが唯一の例外って感じでした。

> 山小屋での食事も楽しみの1つですよね。私も胃腸が強くないので、
> 食べすぎは注意しますが、出されたオカズは食べつくすようにしてます。

山小屋の食事は基本地味なんで助かります。
あと、冷房の苦手な私は、冷房のない山小屋がむしろ助かるんですよ・・・。
Commented by みっちー at 2012-09-12 23:47 x
何気なく拝見させて頂いていたら私が登った日と同じ日付で・・・もしやと思いテン場の写真を見てビックリ!myテントとオレンジシャツの私が写っているではありませんか^^楽しい山行だったな~
Commented by JunMorosawA at 2012-09-13 17:05
みっちーさん、こんにちは。

> 何気なく拝見させて頂いていたら私が登った日と同じ日付で・・・
> もしやと思いテン場の写真を見てビックリ!
> myテントとオレンジシャツの私が写っているではありませんか^^

おお!それは奇遇ですね。こんな偶然もあるんですね!

一番奥の人かな?だとすると私と同じで単独でしょうか。

テント泊は私の夢の一つですが、非力な私にはちょっと敷居が高いかも・・・。

> 楽しい山行だったな~

本当にいい天候に恵まれましたよね~。
私は縦走は年 1回しかしないんで、早くも来年の夏が待ち遠しいです。


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