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2012年 09月 09日
白馬三山縦走記 その33
昼間はまだまだ暑い日が続きますが、朝晩にやや秋の気配を感じるようになりましたね。
これをアップしようとしている今(夜6時15分)、秋の虫の音が少々うるさすぎるほど鳴り響いています。

さて、身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が、白馬三山縦走に挑戦中!

7月27日(金曜)、白馬山荘から出発し、杓子岳、鑓ヶ岳と登頂を果たした私は、この日の宿、鑓(やり)温泉小屋に無事到着したのであった。




秘湯・白馬鑓温泉小屋

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1時2分、雪渓を無事クリアする。やはり雪渓は登りより下りの方が怖い。

左側にいるのが東北軍団の初老のリーダーさんだが、何と彼はアイゼンなしだもんなあ。すごいです。

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雪渓を終え、アイゼンを外し、数十歩歩くとそこはもう白馬鑓(やり)温泉小屋って感じだった。
薄オレンジ色の外壁が印象的ですね。

というわけで 1時5分にはもう鑓温泉小屋に到着していた。
こんなに早く山小屋に着いてしまって、いったい夜までどうやって過ごすのだろう?

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で、これが受付前あたり。

受付のそばにある大きなベニヤ板のような案内板も同じ薄オレンジ色で、そこに「下山路(至猿倉)」だの「トイレ(男女兼用)」だの「露天風呂(基本的には混浴)」などが矢印と共に描かれていた。

ベニヤ板案内板と共に、主にアサヒのスーパードライの空き缶が透明な網ネット状態のゴミ箱にたくさん入っていた。

そういえば23日(月曜)に自宅で飲んで以来この日までもう丸 4日間一切アルコールを口にしてない。
もう明日は下るだけなんだ。1缶ぐらいぐいと飲み干してもいいところなのに、やはり何故かその気になれない。

これが山での私なんです。いつもながら不思議です。

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不思議といえば受付前のこのあたりに、またヘビー級カメラマン氏がいた。ぷかりとタバコをふかしていた。

何たる奇遇でしょう。
彼の姿を発見して内心ほっとしていた。やっぱり一人で山小屋に入っていくのって緊張するから・・・。

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早速受付をする。
ところがザックを背負ったまま入っていったら、いきなり「ザックは外に置いてください」と怒られてしまった。

よく見ればご覧のように「受付・食堂につき、ザック・雨具持込禁止」と書いてある。
なるほど。食堂まで兼ねているってことで汚れや衛生面に気をつけているのだろう。

というわけでザックを外に置いて再び受付へ。
まずは宿帳という名のペーパーに住所・氏名・年齢・登山コースなどを書く。これ、全く白馬山荘と同じもの。それもそのはず。白馬山荘と同じところが経営しているのだ、ここ。

だから 1泊2食で 9,000円なのも同じ。こっちの方がはるかにボロっちいのに、同じ宿泊料金っていうのはちょっと解せない気がしなくもないが、その代わり温泉付きなのだからしょうがないか。

寝床は 111 だった。そう表のヘビー級カメラマンに告げると、何と彼も同じ場所だという。

げっ!またあいつと一緒かよ!ってことは、またあいつのイビキに悩まされるのかよ。
ぞっとするなあ・・・。

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行ってみるとそこは、2段棚の、それも2階だった。モロ梯子を登っていくスタイルだ。

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2階に上がった途端にむっとした。屋根のすぐ下ってことで暑いのかもしれない。

赤い敷布団がご覧のように 3枚敷いてあって、そこに幅の狭い例の掛け布団が 5枚あるって感じだった。
掛け布団は 5枚だけれど、敷布団は 3枚。微妙です。

すでに隣にもザックが 3つ置かれていた。ヘビー級カメラマン氏によると 3人はグループらしい。
つまり私は 3人グループとヘビー級カメラマン氏にはさまれていることになる。

あまりいい環境じゃないな。正直ぞっとしたよ。

そもそも通路ってものがないから、奥にいる私は 3人組を乗り越えていかないと下に下りられない。これも大変です。

う~ん、やっぱり麓の温泉旅館にでも泊まった方がよかったのでは・・・。
私がこのときそう思ったとしても同意してもらえるんじゃないかと思います。

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あらためて白馬鑓温泉小屋のことを書いておくと、経営は(株)白馬館。標高は 2100mに位置し、収容人数は 150人とやや少なめ。
「鑓ヶ岳の中腹にあり、白馬岳から回って来ても猿倉から上山しても 4時間以上かかる雲上の温泉(ガイドより)」ってことだ。

また標高日本一の天然湧水量を誇っていて、その量毎分 770リットルとか。源泉は山小屋の裏手にある。

雪崩が起きやすい場所にあるため、シーズンが終わると山小屋はすべて解体されてしまう。そしてまた翌年 6月になると再び建てられるのだ。
信じられないが、なるほど柱の 1本 1本に番号が振られていたっけ。

さて、その自慢の温泉に浸かるとしようか・・・。

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by JunMorosawA | 2012-09-09 18:20 | 低山歩き | Comments(0)


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