2012年 09月 08日
白馬三山縦走記 その32
身長は 174cmあるのに体重はわずか 54kg、体脂肪率は何と 6%前後という貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が、白馬三山縦走に挑戦中!

7月27日(金曜)、白馬山荘から出発し、杓子岳、鑓ヶ岳と登頂を果たした私は、この日の宿、鑓(やり)温泉小屋を目指したのであった。




鑓(やり)温泉小屋を目指して

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小さな第三雪渓通過後の 3分後、「この先滑りやすい岩場(鎖り場)あり。ストックをたたんで慎重に!」という注意書きが。

いよいよ登山口の猿倉でも注意された鎖場の登場か。ちょっとだけ緊張が走る。

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12時13分、どうやらこのあたりから森林限界を下回るようで、自分よりも背の高い樹木が現れだした。
しかも、広場状の大出原が終わり、人とすれ違うのも大変そうな狭い登山道に変わった。

「ストックをたたんで慎重に!」というアドバイスどおり、私も愛用のミラーレス一眼カメラ DMC-G1 を首にかけて歩いていた。
普段はいつでも撮影できるように手で持っているんだ。

ところがこのとき、「これなら麓の旅館に泊まった方がいいですかねえ」と私に話しかけてきた 60代ぐらいの男性が、「岩にぶつけて傷つけちゃうからザックの中に入れた方がいいですよ」とアドバイスしてくれた。
それが「上から目線」の言い方ではなかったこともあって、素直に従った。

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その途端にこんな可憐な花と遭遇!

え?アオノツガザクラ?違う違う。
ならばコケモモだろうか。葉っぱは似ている。しかしコケモモは萼片が赤くない。

どうやらアカモノ(赤物)っぽい。
アカモノは別名イワハゼ(岩黄櫨)といい、亜高山~高山帯の岩地や林縁に生える常緑小低木。

萼は赤色で毛が密生し、花冠は白色で薄っすらと赤みを帯びた筋が入る・・・という私の持っている小学館の「高山植物ハンディ図鑑」の記述がぴったりだ!

間違いなさそうだ。
ちなみにアカモノは赤桃がなまったものらしく、夏になると真っ赤な実を実らせるという。

DMC-G1 はザックの中だったから、コンデジの SONY DSC-TX7 で撮影。結構よく写ってますね。

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12時25分、遂に鎖場が登場。これがなかなかのものだった。

私の前には「メガネをかけた初老のおじさん」がリーダーを務める東北軍団がいたのだが、東北軍団のメンバーはおばさんが多く、特にそのうち、私のすぐ前にいたおばさんはこの鎖場に相当苦労していた。

おかげで私は「相対的に」自分の運動神経がいいように感じられて楽だった。

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鎖場は 1ヶ所ではなかった。なかなかに鋭い道が続いた。

これはこの道は初心者コースとは言い難いな。ネットの情報にも「ここは過去にも遭難事故が多く発生しています」というのがあった。

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もちろん下りがやや苦手な私も、ひょっとしたら私の前を行くこのおばさん以上に慎重に下りていった。実際案外岩が滑りやすくて危険なのだ。

しかし多分この鎖場は、たるみ切った私をしゃきっとさせてくれのではないかと思っている。
つまり私はこんな道を、結構楽しんでいたのだ・・・。

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やがて目の前に、また巨大な雪渓が登場!最後の難関だ!

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流石にここでは軽アイゼンを装着。ゴムが切れ掛かっているマイアイゼンだが、どうやらここまで持ってくれていた。
明日もまた雪渓が登場する。そのときまで持ってくれ!

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いざ、雪渓に挑む!
下には鑓(やり)温泉小屋が見えているぞ!

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by JunMorosawA | 2012-09-08 17:51 | 山歩き&花 | Comments(2)
Commented by 山バカ夫婦 at 2012-09-08 18:05 x
鑓温泉小屋の手前がこんなに雪が多くはなかったように思います。
今年は雪が多いところと、雪解けが遅いところがあるらしいです。
登りの雪渓より、下りのほうがアイゼンの有難味がわかりますよね。
Commented by JunMorosawA at 2012-09-08 21:44
山バカ夫婦さん、こんにちは。

> 鑓温泉小屋の手前がこんなに雪が多くはなかったように思います。
> 今年は雪が多いところと、雪解けが遅いところがあるらしいです。

本当に今年は特殊だったみたいですよ。
通常ならば、もう少し多くの高山植物に出合えていたかもしれません。

> 登りの雪渓より、下りのほうがアイゼンの有難味がわかりますよね。

本当ですね。
っていうか、「登りは体力、下りは技術」の言葉どおり、自分の未熟さを感じました。


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