人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2012年 07月 25日
今年も真夏の塔ノ岳直登 その4
今年も北アルプスを目指したい!・・・その一心で標高差 1200mの塔ノ岳に挑んだ私。

いよいよバカ尾根最大の難所に差し掛かっていた・・・。



今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_934820.jpg

9時27分、こげ茶色をした堀山の家を通過。

堀山の家を通過してしばらくすると、遂に木段が始まる。ここからがこのバカ尾根最大の難関だ。
ほとんど単独の人たちが黙々とその最大の難関に立ち向かっている。

もうこうなってくると「山を楽しんでいる」ってよりも「自己鍛錬」という側面が強くなってくる。
山歩きなんて好きでもなんでもない人からすると「Mなんじゃないの?」と言われてしまいそうだ。

9時40分を回ったあたりから、ご覧のようにとうとう登山道にもガスが押し寄せてきた。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_935980.jpg

9時46分、天神尾根分岐を通過。ここから花立山荘までは 25分ほどなのだが、ここからが一番つらい。
M男やM女が至福の時を感じる瞬間と言っていいかもしれない。

9時50分になると、いよいよガスが濃くなってきた。そんな中、つらい木段の道をひたすら登っていく。

9時55分、たまらず一旦休憩。水分を補給する。花立山荘まで持たなかったのがちょっと悔しい。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_941056.jpg

10時4分、その花立山荘目指して最後の急登を登る。

ここで私はこの前にいる初老のおばちゃんを 1人抜き去っている。

心臓の方はつらいのに足腰だけは調子いいような感じだった。
ひょっとしたら最近行いだしたスクワットの効果が少しは出ているのかもしれない・・・。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_942161.jpg

10時11分、駒止茶屋に次ぐ私の絶対的な休憩ポイント、花立山荘にやっと到着。

空いていたベンチに座り込む(倒れ込む)。
相当くたびれていた。足腰はまだしも、やはり心臓が持たない感じだった。

同じベンチに、追い抜いた初老の女性が座ってきた。
正直「邪魔だ」と思った。つまりそのくらい、気持ちが外に出てなかったのと、余裕がなかったのだろう。

そういえば挨拶はともかく、それ以上の会話を他の人と交わした記憶がない。コミュニケーションに関してはこの日は 0点かもしれない。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_943150.jpg

5分間の休憩後、塔ノ岳山頂目指して歩き始める。
花立のピークからは一旦急登が終わりを告げて楽な道になる。

ご覧のようにガスのせいで深山っぽい雰囲気が漂ってきていた。鍋割山を思い出した。
いいなあ、ここ・・・。

こう思える瞬間を味わいたくて、ここまで登ってきているんだろうな、きっと。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_944138.jpg

10時29分に金冷しを通過後、この 3頭( 1頭はお尻しか写ってないけれども)の小鹿が現れ、私を和ませてくれた。小鹿はすっかり夏毛だった。

さて、ここまでくればあと一息・・・なのに、今日は案外山頂までが長く感じたっけ・・・。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_9452100.jpg

そして10時45分、遂に塔ノ岳山頂到着!今年も無事 1200mを登り切ったぞ!

思ったとおり山頂もガスに覆われていて、展望はゼロ。でも日差しがないせいで山頂はとても涼しかった(下山後、下界は大変な暑さだったと人から聞いた)。

ざっと記録はこんな感じ。

        2007年12月10日 3時間40分
        2007年12月24日 3時間00分
        2008年02月04日 3時間20分
        2008年02月18日 3時間06分
        2008年08月11日 3時間22分
        2008年12月29日 2時間50分
        2011年07月11日 3時間09分
        2012年07月09日 3時間09分 (←今回)

まあなかなかのものじゃないですか(それにしても去年と全く同じなのが面白い)。

正直着いた直後は相当バテていたように感じられたのだが、そうでもなかった。
本番に向けての訓練登山としては、なかなかのものだ。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_95295.jpg

11時5分、大倉バス停目指して下山開始。今度は 1200mを一気に下る。
1200mを一気に登り、1200mを一気に下る・・・これは本番のアルプスでもあまりないことだ(日帰り登山でない限り)。

これは花立山荘を少し過ぎたあたりで写した写真だけれども、ガスも徐々に晴れてきていた。下界が薄っすらと見えますね。

お昼前ってことで、どんどん登山者が登ってきた。何故かこのときは若い人たちが目立っていた(そうか、年寄りは早起きなんだな)。

行きのときにはほとんど会話を交わさなかった私も、登頂を果たして満足感からなのか、「小鹿がいましたよ」とか、積極的に話かけていた。

今年も真夏の塔ノ岳直登 その4_c0196928_951144.jpg

途中でたった 1輪だけヤマオダマキが咲いていた。どうやら誰も気づかないようだった。

ああ!白馬岳のお花畑で沢山の高山植物に出合ってみたい!
実現するかどうかは、自分の気力にかかっているな・・・。

↓ 自然に興味のある方、このブログを気に入っていただけた方は、こちらをクリックしていただけると嬉しいです。
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

by JunMorosawA | 2012-07-25 09:05 | 低山歩き | Comments(1)
Commented by 名無し at 2012-10-15 22:42 x
何人抜いた、何人に抜かされた、ベンチに寝そべっている人が居たせいで座れなかった、ハァハァ言ってる人が居てこれじゃいかんと思った、山ガールが気になる、初老の女性を「抜き去った」。
ばかじゃねーのw
こんな楽しくなさそうな登山。やめればいいのにw
かわいそう。


<< 戻れない私      今年も真夏の塔ノ岳直登 その3 >>