2012年 05月 26日
明神ヶ岳で不思議な野鳥と出合う その2
「風薫る五月」という言葉がある。寒くもなく、暑くもなく、確かに 5月は 1年で一番いい季節かもしれない。

そんな 5月の最初の休みの日に箱根の明神ヶ岳を目指した私。
どんな出会いがあるかな?




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8時32分、うぐいす茶屋のある矢倉沢峠から、ハコネダケが壁状態になっている道を明神ヶ岳に向かって歩き始める。

5分ほど経ってから後ろを振り返る。右側のぼこっとした山が金太郎伝説で有名な金時山だ。
体力に自信のない人は矢倉沢峠から金時山に登るといい。わずか 40分ほどで山頂に立てる。およそ登山とは縁遠い私のお袋ですら登っている山だ。

それにしてもこの尾根道は何度歩いても気持ちがいい。そのうち後方に富士山も見えてくることだろう。

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さて、このコース、ほとんどが遮るものが何もない絶景状態の稜線歩きが続くのだが、矢倉沢峠から 1時間15分ほど経った 9時46分ぐらいに、一旦暗い雑木林の中に入っていった。このコースで一番変化のある場所だ。

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おお!藪の中になんかいるぞ!相変わらずウグイスの鳴き声がそこかしこから聞こえてきていたからウグイスかと思っていたのだが、鳴き声が明らかに違う。

それにちょっと色も派手だ。
いったい何だろう?

この日はちゃんと望遠ズームレンズも持ってきていた。しかし我が愛機 LUMIX DMC-G1 の望遠ズームってほとんどAFが使い物にならない。素早く正確に対象物にピントを合わせてはくれない。
もっとも、たとえどんな高性能のレンズを使っても、このような枝だらけの藪では無力か・・・。

というわけで、しょうがなくマニュアル・フォーカス(MF)を使うことになる。
しかし敵の動きはとても速い。MFじゃ追いつきゃしない。
悔しいなあ・・・。

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暗い雑木林が終わり、10時20分、火打石岳(ひうちいしだけ)に到着。5分だけ休憩したあと再び歩き出す。

このあたりから日差しが消えた。それどこかやや怪しげな空模様になっていた。

火打石岳から 10数分経ったあたりから、また道が登り出す。このあたりがこのコースで一番しんどい場所といっていい。

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しかし少し登ってから振り返ればそこに絶景が・・・。

画像をクリックして大きな画像でどうぞ。富士山も薄っすらと写っているんですよ。

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明神ヶ岳山頂が近づき始めた頃、再びあいつが現れた!

どうやら嘴(くちばし)が赤い。のどのあたりが黄色で、胸部が濃いオレンジをしている。翼には黄色と濃い赤の斑紋がある。

何だか野鳥っぽくないぞ。実際私が持っている野鳥図鑑には、いくら探しても似たような鳥が載ってなかった。
では人間が飼っていたものが逃げたものか・・・。

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一番よく捉えることができた写真がこれ。やっぱり嘴が赤い!

パソコンで「箱根の野鳥」で検索してみたら正体が分かった。ソウシチョウ(相思鳥、学名:Leiothrix lutea)だった。

「全長 14cm。背面の羽毛は暗緑色。眉斑から頬は薄い黄色、咽頭部の羽毛は黄色で胸部は濃いオレンジ色、翼に黄色と濃い赤の斑紋がある。幼鳥の嘴は黒いが、成長に伴い赤くなる。体色に雌雄の別はないが、メスの体色はオスのそれより幾分薄くなる(ウィキペディア)」という特色からして 100%間違いない。

一時ペットとして大変人気があり、中国から日本へ大量に輸入されていたものが、人気の衰退とともに悪質なペット業者などが放鳥してしまい、今日のように日本国内に生息することになった・・・あるブログにこう説明してあった。

やはり本来の野鳥じゃないんだ。だから日本の特定外来生物に指定され、「侵略的外来種ワースト 100」にも選ばれているという。

笹藪などに生息することから、ウグイスの生息域を脅かしているとも言われているんだそうだ。
確かにウグイスが好む場所と同じ場所にいるってことを私も感じた。

この10年ほどでほぼ日本全国で多数繁殖されるようになったというのだから、鎌倉にもいる可能性があるんですねえ・・・。

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ちなみにウグイスの方もこの程度には捉えました。
でも野鳥の撮影をしようと思ったら、もうそれだけに限定して 1ヶ所に何時間も粘るぐらいの覚悟がないとダメですね。

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11時半、明神ヶ岳山頂に到着。7~8人のハイカーがいたっけ。

明神ヶ岳山頂からもご覧のようにほんの薄っすらと富士山が見えた。
私はこの富士山に過去 3度登っている。木曽の御嶽山にも、北アルプスの常念山脈縦走もしている。
興味のある方はこちらをどうぞ。

         2009年 富士登山記 2009(富士宮口→宝永山→御殿場口ルート)
         2010年 木曽の御嶽山登山記
         2011年 北アルプス常念山脈縦走記

いずれも 8月のことだ。その 8月まであと 2ヶ月ちょい。
今年も何処か高山に登れるだろうか。最近の体力を考えると、少し不安です。

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by JunMorosawA | 2012-05-26 18:40 | 山歩き&花 | Comments(4)
Commented by 一坪庵 at 2012-05-27 10:08 x
Junさんこんにちは!
相思鳥とはまたロマンチックで良い名前ですね~
色もカラフルで、つい飼いたくなる様な小鳥ですが、性格が悪いのかな
まぁ一番悪いのは人間ですが(笑)
ウグイスは声はすれども姿は見えず、忍者みたいで、良くカメラに捕まえましたね、びっくりです。
ところで今年の紫陽花はどうですか?
ぼちぼちですが・・・・
Commented by JunMorosawA at 2012-05-27 19:26
一坪庵さん、こんにちは。

> 相思鳥とはまたロマンチックで良い名前ですね~

相思相愛から来ているようですよ。だから飼いやすい鳥のはずです。

> ウグイスは声はすれども姿は見えず、忍者みたいで、良くカメラに捕まえましたね、びっくりです。

まさに「声はすれども姿は見えず」で、普段逆光状態でしか見れないことが多いですよね。
超望遠レンズがほしくなります。一坪庵さん買ってください。私、借ります(笑)。

> ところで今年の紫陽花はどうですか?
> ぼちぼちですが・・・・

うちのクロヒメアジサイはもう満開ですが、他のは少し遅れているようにも見えます。

例の酒飲みのご隠居は、「今年はあんまりよくないんじゃないか」と嫌なことを言っております(苦笑)。
Commented by 海遊 at 2013-02-27 17:40 x
はじめまして!
丹沢登山に向けて、富士見ハイクをしている海遊と申します。
次は明神ヶ岳へ行こうと思っていたのに
トップの画像を見たら、金時山へ行ってみたくなりました(笑
矢倉沢峠からの金時山ハイキングルートは
あまりガイドブックには載っていませんが
楽チンだと伺い、目から鱗です♪
Commented by JunMorosawA at 2013-02-28 17:50
海遊さん、はじめまして。

> 丹沢登山に向けて、富士見ハイクをしている海遊と申します。

私も年間20~30本ぐらいの低山歩きをしています。そして夏は頑張って北アルプスに向かいます(笑)。

> 次は明神ヶ岳へ行こうと思っていたのに
> トップの画像を見たら、金時山へ行ってみたくなりました(笑

どちらもいい山ですよ。
手軽さからいったら金時山なんで、まずは金時山、次に明神ヶ岳がいいかもしれませんね♪


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