2012年 05月 10日
高尾山、スミレ探しの旅 その5
ゴールデンウィークも終わってちょっと鎌倉にも静かなひと時がやってきました。
次は6月のアジサイ時ですね。

さて今回は、4月の半ばに高尾山にスミレ探しの旅に出たときのお話です。

JR高尾駅からバスに乗って日影バス停に進み、そこから小下沢林道に入った私。
林道歩きを終え、いよいよ景信山に向けての山歩きが始まろうとしていた。




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10時10分ぐらいかなあ、小さな沢を離れて景信山に向けての山歩きが始まった。

このあたりから、“本格的な” 薄曇り状態になってしまったって感じだった。
歩くにはちょうどいいが、展望を楽しむにはやや向いてないな。

小下沢林道から景信山に向かうルートはなかなかの急登。
どうもここのところ体調が完璧じゃないせいか、いつも以上にこたえていた。

つらいなあ。
こりゃ今日もクライマーズ・ハイ状態にはなりそうにない。

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高尾山といえば日本一登山客の多い山だけれども、このコースを歩く人はほとんどいない。静かな山歩きが続いていた。

10時35分頃からかなあ、急登が緩んで並行路に変わった。
するとこんな感じの杉やヒノキの樹林帯になる。

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杉やヒノキの樹林帯は山では一番つまらないエリアだが、ここで今までほとんど姿を見せなかったナガバノスミレサイシンというスミレが突然現れだした。
それも次々に現れるではないか!

ナガバノスミレサイシンはその名のとおり細長い葉っぱをしているのが特徴で、花の色は淡紫色か白っぽいものが多い。

ひょっとしたら麓ではもう花期を過ぎているのかもしれない。だからここに来て沢山現れだしたのだろう。

テンション上がるなあ!

こういうのって、実際山を歩いてないと分からないと思う。
つらく単調な道が続いているときに、こうしてスミレのような野の花が現れると、宝物のように思えるものなのだ。

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11時12分、やっとこさ景信山(かげのぶやま)に到着。
景信山山頂には結構多くのハイカーがいた。ほとんどみんな小仏バス停から直接登ってきたのだろう。

この景信山に最初に来たのは 2000年6月5日。それ以来何度来ているか分からない。
普通は私も小仏バス停から登ってくるが、陣馬山から縦走してくることもあるし、高尾山からこちらに向かってくることもある。

だけど小下沢林道からこちらに登る場合にはここから下山してしまうことが多い。いつも小下沢林道での野の花の撮影に多くの時間をかけるからだ。

でも今回はまだ野の花の撮影に満足感を覚えてない。お昼にもやや早いし、ここで下山はないだろう。

じつはもう相当ぐったりとしていたのだけれども(情けない)、もう少し頑張るしかないだろうな・・・。

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というわけで11時20分、とりあえず小仏(こぼとけ)峠に向けて歩き始める。それこそ小仏峠からも小仏バス停に下山できるからだ。

景信山から下ってすぐのところの樹木がご覧のように伐採されて眺めがよくなっていた。気分がいい。

だけどこの先は案外滑りやすい道になる。いつもぬかっているような場所があるんだ。初めて来たときに苦労したっけ。
ちょうど私の前を行く夫婦者と一緒に、慎重に歩いていった。

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11時40分、ちょっと薄暗い感じの小仏峠に到着。
ガイドによると、何でも昔の甲州街道が通っていたところで、江戸時代には交通の要衝(ようしょう)だったという。

どうする?下山する?
まだ12時前だぜ。

ここまで来れば次の城山までわずか 25分だ。
城山まで行ってしまえば、そこから、もう一つのスミレの名所の日影沢林道に下りることができる。

もうここまで来たら行くっきゃないでしょう!

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と思って、小仏峠から歩き始めた私の目の前に現れたのがこのヒナスミレ。

ヒナスミレは「スミレ界のプリンセス」と呼ばれている。ほんのりとピンク色をした花弁がかわいいでしょう?

この日は一度も会えなかったプリンセスに僥倖(ぎょうこう)にも会えたのだから、もうこれだけでも城山まで行く気を起こしたカイがあった!

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だけど体力は底を突きかけ始めていた。特にこのような上りの階段はしんどかった。

城山まで 25分って、本当かい?何だか地獄のように長く感じる。
ま、こんな道で地獄を感じているようじゃ「おととい来やがれ!」ってところだけれども・・・。

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12時8分、やっとこさ城山に到着・・・。
結局撮影時間込みで小仏峠から 26分だった。ガイドは正しい。

いやあ、驚いた。ちょうどお昼時ってこともあったのだろうが、予想以上のハイカーがベンチに陣取っていた。

平日は閉まっていることも多い茶屋もこの日は開いていた。春のピークの証しだろうな(もっとも桜はまだ咲いていなかったけれども)。

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適当な席を見つけて座り込んだ。
ああ、疲れた。もう登りはいい。もう登りたくない。やっぱりまだ体調が完全ではないな。

早速この「直巻きおむすび とり五目」をいただく。
いや、おいしい!流石に少食の私も、1つだけじゃ物足りなかった。久しぶりに茶屋で名物のなめこ汁を頼めばよかったとあとで後悔した。

さて、もうここからは下るだけだ。もう登りはない。もう登りたくない。

ここまで出合えているスミレは以下のとおり。

ビオラ・ソロリア・プリケアナ、タチツボスミレ、マルバスミレ、エイザンスミレ、ナガバノスミレサイシン、コスミレ、ヒナスミレ、アオイスミレ

ここから下る日影沢林道で、これ以上のスミレと出合えるかな?

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by JunMorosawA | 2012-05-10 20:58 | 山歩き&花 | Comments(0)


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