2011年 11月 03日
原点の山、金時山 後編
8月に敢行した 北アルプス常念山脈縦走記 以来、どうもぱっとしない。まるで「燃え尽き症候群」に見舞われたみたいで、あまり山に行きたくなくなってしまった私・・・。

迷ったときには原点に帰るに限る。というわけで私にとって「原点の山」の一つである箱根の金時山に登ってみることにしたのだった。




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10時22分、乙女峠から金時山山頂を目指して稜線歩きを開始した。
稜線歩きをといえば展望が楽しみなのに、ご覧のとおりガスっていて何も見えない。

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とはいえ、ガスに覆われた登山道もなかなか味があった。これはこれで神秘的でいい。

っていうか、これこそが快晴のときには楽しめない山の風情だ。

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そんなガスに覆われた登山道によく現れたのが、秋を代表する野の花、野菊。

この薄っすらと紫色を帯びた野菊が、ノコンギクなのか、カントウヨメナなのか、私にはさっぱり分からない。地元鎌倉でもしばしば見かけるのだが・・・。

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一方こちらの白い野菊なら分かるぞ。リュウノウギク(竜脳菊)だ。

リュウノウギクの名前の由来は、茎や葉をもむと樟脳(しょうのう)の香りがし、この香りが熱帯産のリュウノウジュから採れる香料に似ていることから来ているという。

やや広卵形の葉っぱが大きく3中裂しているのも特徴の一つだ。
一つ前のノコンギクと思われる野菊が長楕円形で荒い鋸歯(きょし:要するにギザギザ)が入っているのと比較すれば一目瞭然ですね(と、書いておいて何だが、上のノコンギクと思われる野菊はあまり葉っぱがギザギザしているように見えないかな?)。

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本当にこのリュウノウギクはよく咲いていた。少し 1枚 1枚の花びらが太いのも特徴の一つといっていいかもしれない。

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あとはこのリンドウが目立っていたくらいで、あまり多くの野の花とは出くわさなかったなあ。

ちなみにリンドウの仲間はアフリカ大陸を除く各地の温帯域に分布し、その数 500種にも及ぶという。
しかし私が野の花として見たことのあるのは、この秋に咲く普通のリンドウと、春に咲く可憐なフデリンドウぐらいかなあ・・・。

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11時17分、金時山山頂に到着。
本当に他の山は静かでも、この金時山だけはいつも多くの登山客で賑わっている。

私がこの金時山に登るのは、もうこれで10回以上にもなる。

一番最初に登ったのは中学生のとき。学校の行事としてだった。
山好きの先生がいたから、その人の発案なのだろう。

片腕が不自由だったその先生、今でも生きているのだろうか。恐らくもう亡くなっているんじゃないかと思う。
あれからうん十年か。当時のその先生より今の私の方が年上なのかもしれないと思うと、とても妙な気がする。

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お昼を食べる。
最近山頂で極端に食欲がないことが多い私だけれども、このときはおいしくいただくことができた。

これが楽しめないようだと、山に登る意味ないしね・・・。

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それにしてもこのガス、もうちょっと何とかならなかったものか・・・。
食べている間に余計ひどくなってきてしまった。

本来なら正面左手に富士山が見えているのに・・・。

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11時40分、矢倉沢峠に向けて下山を開始する。

その途端にガスが晴れてきたのはやや皮肉だったけれども、いい山行だった。
原点の山に登ってよかった・・・。

ただこのときも下山後にはやや嫌な疲労を感じた。
まだ何処か完全じゃないな、私・・・。

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by JunMorosawA | 2011-11-03 18:59 | 山歩き&花 | Comments(2)
Commented by えむり at 2011-11-05 07:38 x
霧の金時山も素敵ですが、富士山が見えないとちょっと残念ですね。
金時山には、一度登っただけですが、5月の連休で、乙女峠や頂上からから富士山がきれいに見えたのを思い出します。
この時期にきれいに見えるのは珍しいと皆さんおっしゃっていました。
秋の山は、菊やリンドウが花盛りですね。
Commented by JunMorosawA at 2011-11-05 22:53
えむりさん、こんにちは。

金時山にはもう10数回登っていますが、気楽に登れる山なんで、体調の悪いときとか、あまり天候のよくないときに登っているため、あまり展望に恵まれないことが多いです(苦笑)。

そちらのブログを見ているうちに、私も蛭ヶ岳に登りたくなりましたよ。


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