2011年 09月 05日
北アルプス常念山脈縦走記 その10
身長は 174cmあるのに体重はわずか 55kgの貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が北アルプスの山に挑むというお話。

常念岳目指しての登山を始めた私とY氏であったが、徐々に深い山の空気に触れ始めるのであった。




● 黄色い花

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一ノ沢と「つかず離れず」といった感じの道が続く。
沢の近くの場合はいい。沢から離れると急速に湿度が増す感じがしてつらかった。

それに歩き始めてもう1時間が経過しているのに、まだ体が登山に馴染んできた感じがしない。このあたりが去年の木曽の御嶽山のときとの違いだ。

ってことは、まだ完全に目覚めていないのか、それとも単純に調子が悪いのか・・・。

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そんな私の目に、何と黄色いホトトギスが飛び込んできた!
ああ!信じられない!黄色いホトトギスなんて初めて見る!

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ホトトギスは私の地元の鎌倉でも9月になれば普通に見られる野の花だ。
しかしご覧のように紫色の斑点をしているのが特徴で、黄色いホトトギスなど全く出合ったことがない。

後日調べてみたら黄色いホトトギスの正体はタマガワホトトギスであることが分かった。
タマガワといっても東京都と神奈川県の境にある多摩川ではなく、花の山吹色から、京都の山吹の名所である玉川にちなんで名前が付いたものだそうだ。

まさかいきなりこんなものに出合えるとは思わなかった。
必死になって写したが、上の写真が限界だった。悔しい・・・。

実は今回、迷った挙句三脚を持ってくるのをやめていた。少しでも負担を減らしたかったからだ。
だけど思い切って持ってくるべきだったかなあ・・・。

● 徐々に山の空気に触れ出す

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12時26分、「大滝」という指導標が現れる。どうやらここがガイドのいう「王滝ベンチ」らしい。
しかし特にベンチがあるわけじゃないし、「王滝」と「大滝」じゃ字も違うし、紛らわしい(それとも全然違う場所か)。

登山開始から1時間20分、流石にバテを感じ始めてきていた。
だけどこの時点で全長 5.7kmのうち、まだ 2.1km歩いたに過ぎない。先は長い。

このあたりで、いかすお父さんと娘のコンビに出会った。娘は5~6年生ぐらいか、ちょっとかわいい子だった。
Y氏(わいし)に「あんなちっちゃい子が登れるんだから俺たちは大丈夫でしょう」と声をかけていたのを覚えている。

そうだよ。あんなちっちゃい子が登っているのに、大の大人がへばってたまるか・・・。

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1時25分、沢とぶつかったところでちょっと長めに休憩。

水分補給だけではなく、チョコなどの甘いものを口にする。これがたまらなくおいしい!
糖分補給は疲労回復に効果があると言われている。だから山では小休止ごとに小まめに甘いものを口にするといい。

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山に入ってから晴れたり曇ったり(「ガスったり」と言った方がいいか)という状態が続いていた。そもそも高い山は午後からはあまり好天を期待できないことが多い。

このときも最初はガスっていたのだが、途中から太陽が顔を出してきた。こうなると暑い。

とうとう我慢できなくなり、沢の水で顔だけじゃなく、大胆にも頭を洗ってしまった。
これがまた気持ちがいい!こんなに気持ちのいい洗髪(?)は生まれて初めてだ!

沢コースのよさだなあ・・・。

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自慢のハイドレーション・システムに沢の水を補給する。
しかしこれ、いいのか悪いのか、よく分からない。

そりゃあ、一々水筒やペットボトルを出さなくても飲めるこのシステムは偉大ではある。
しかし案外強く吸わないと水が出てこないのと、一度に出てくる量がやや少ないのが気になった。

ひょっとしたら青いチューブが長過ぎるせいなのだろうか・・・。

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1時35分、笠原沢出合に到着。
笠原沢出合の到着予定時間は1時50分だった。つまり15分も速い。我々はいいペースで登ってきたことになる。

もっともこの「いいペース」が実はいけなかった。
Y氏に異変が訪れようとしていた・・・。

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by JunMorosawA | 2011-09-05 06:52 | 山歩き&花 | Comments(2)
Commented by FH at 2011-09-06 06:07 x
私のブログにお立ち寄り頂きまして有り難うございました.
初めての北アルプスのご様子.大変,興味深く拝見しました.
まだ,先があるようですので,また拝見のため,訪問させて頂きます.
記事を拝見して,色々と気がつく所がありますが,これらの点につきましては,機会があれば,コメントの形ではなく,メールで直接お話しできればと思っています.
北アルプス級の山になると,楽しみは素晴らしいですが,それと同時に危険も沢山あります.
どうぞ安全な登山に十分留意され,お楽しみ頂けますよう祈っております.
また,私のブログもお尋ね下さい.
Commented by JunMorosawA at 2011-09-06 17:50
FHさん、こんにちは。ご訪問ありがとうございます。

> 記事を拝見して,色々と気がつく所がありますが・・・

どういう点をご指摘されるのか、普段のFHさんの文章からだいたい想像がつきます。

そもそも私よりも知識・実戦・体力共に上回っているFHさんが独りではアルプスに向かわないわけですから、そんなFHさんからすれば私の登山は無謀ということになってしまうんだと思います。

> どうぞ安全な登山に十分留意され,お楽しみ頂けますよう祈っております.

ありがとうございます。ご忠告を肝に銘じながら今後も登山を続けたいと思います。

本当は登山教室にも通いたいのですが、私の休日の月曜日にやっている登山教室などはないようです。
「FH登山教室」が月曜日に実施されれば、即通うのですが・・・。


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