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2011年 08月 30日
北アルプス常念山脈縦走記 その4
身長は 174cmあるのに体重はわずか 55kgの貧相な体つき。
おまけに過敏性腸症候群気味で年中胃腸の調子がぱっとしないという、虚弱体質の中年男が遂に北アルプスの山に挑む決心をする。

順調に計画を立てていったものの、実は私にも大きな問題点があった・・・。



● 実は私も問題だった

前回は、今回の山行(さんこう)のパートナーとなるY氏(わいし)の不安材料ばかり述べたてた。

しかし実はこの私にも問題点があった。

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問題になったのはこの登山靴。

夏の北アルプス登山に備えて6月に私は写真の登山靴を買っていた。今までの登山靴よりもワンランク上のものだ。

ところがこれが問題児だった。

6月20日、高尾山の稲荷山コースで初めてこの靴を試した。

登りこそ問題ないように思えた。
ところが下りで問題が発生した。

まずは左足首の内くるぶしが靴に当たる感じがした。これは昔からよくあることではあるけれども、今回の場合、それで皮膚が少しすりむけたのだから重症だった。
また右足の方は、小指の付け根のあたりの出っ張っている骨が靴と当たった。これは下りだけじゃなく、登りのときから薄っすらと感じていた。

1週間後の6月27日、今度はこの靴で大山登山に挑んだ(このときのことはブログに書いている)。

前回の失敗から、このときは左足首の内くるぶしのあたりに大きな絆創膏を貼っておいた。だけどそれでもまた少しすりむけてしまった。
そう、今度は絆創膏の外周に沿って傷跡が付いてしまったのだ。なんてこったい。

7月11日に久しぶりに塔ノ岳直登を敢行した(これもブログに書いた)。「標高差1200m」は本番の北アルプス並。訓練にはもってこいだったからだ。

このときに私は、ネットで購入したテーピングテープを足首に巻いて臨んだ。
しかしその結果もやはりあまりいいものではなかった。やはり左足にダメージ受けてしまったのだ。

硬い靴になればなるほど馴染むまでに時間がかかる。ちょっとこいつでいきなり北アルプスに挑むのは難しそうだ。

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そこで私は 7月19日、モンベル・ショップで急遽モンベル・ワオナブーツを購入した。前の靴は徐々に慣らすとして、北アルプスにはこいつで挑もうというわけ。
ワオナブーツは登山靴としては柔らかめで入門的な靴であると言える。これなら短い期間で足に馴染むはずだ。

7月25日、そのモンベル・ワオナブーツを履いて小仏バス停→景信山→城山→高尾山→高尾山口駅コースと歩いてきた。その結果は悪くないものだった。

いや、正直「足との一体感」ということになるとやや不満を感じるワオナブーツだったのだが(あとデザインも)、とにかく「何処も痛くならない」というのはこの際一番評価できることだった。

Y氏(わいし)も私があげた靴で同じコースを歩き切った。どうにか何処も痛くならずに歩けたようだった(いつまで経ってもハイカットの靴には馴染めないようだったけれども)。

というわけで、これで北アルプス登山に向けて大きく前進したのだった。

● 本番に向けて

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本番に向けて三種の神器(さんしゅのじんぎ)のうちの一つの登山靴を替えた私であったが、7月半ば、遂にザックも買い替える決心をした。
ちょうど好日山荘で 1割引きのセールをやっていたからだ。

それまで私が使っていたのは、いわゆるデイパックと呼ばれるもので、本格的なザックとは言い難かった。
ところがこちらは正式なザック(リュックサック)だ。

この手のものは、ちゃんとショップで背負ってみてフィット感を試さないと危険だ。
有名なカリマーのリッジ40なども背負ったが、私にはこのオスプレー・ケストレル38が一番しっくりと来た。

このオスプレー・ケストレルは38リットルタイプだから、それまでのデイパックの30リットルよりも容量が多い。このクラスで13,650円(更にセールで1割引き)というのは破格の安さだった(事実カリマーのリッジ40は2万近くする)。円高の影響もあるのかもしれない。

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更に速乾性のシャツと共に、モンベルのネットショップでライトトレッキングパンツを購入した。

今までパンツ(ズボン)はユニクロあたりのコットンパンツですませていたのだが、初の北アルプス登山ってことで、思い切ってトレッキング用の正式なパンツを買ったのだ。

ユニクロあたりのコットンパンツなら2~3千円で買えるのに、こちらは9千円ほどする。
はたして値段ほどの差があるものなのだろうか・・・。

更にワッチキャップ、登山用の正式なソックス、そして1泊以上の登山には欠かせないヘッドライトなども買い揃えていた。

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更にこんなものまで買ってしまった。何だか分かりますか?

上は特殊な(柔らかい)水筒、下はそれをハイドレーションシステムにするためのキットだ。

ハイドレーションシステムとは何かと言うと、ザックなどから水筒やペットボトルを取り出さずに水分補給ができるようにするシステムのことだ。

水筒にチューブを装着し、そのチューブのみを外に出してザックのショルダーベルトなどに固定しておく。で、吸い口を噛んだときのみ、水が出る仕組みになっているというわけ。

ちゃんとオスプレー・ケストレル38にはハイドレーションシステム用の水筒を入れる場所がある。登山道具も進化しているのです。

と・・・ここまで次々に買い増ししたり、買い替えたりしたのは初めてだ。それだけ「北アルプス登山は今までとは別格」という意識が私にあったのだ。
逆いえば、このくらい道具に頼らないと怖かったのかもしれない・・・。

というわけで、次回はこれらの登山道具と共に、そしてY氏(わいし)と共に、遂に北アルプスに向けて旅立ちます!

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by JunMorosawA | 2011-08-30 07:36 | 低山歩き | Comments(0)


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