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2011年 07月 03日
雨の大山登山 その2
蓑毛(みのげ)バス停から大山山頂目指して歩き始めた私。
運悪く雨中の登山となってしまった。

そんな私を、とんでもないものが待ち受けていた・・・。



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防水・透湿素材が使われているレインウェアを着込んでいたのだが、梅雨時には全く無力って感じ。もう蒸し暑くて蒸し暑くてまいっていた。

時々立ち止まって水を飲む。だけどあまり長い時間立ち止まっているとヒルが足元から登ってきそうで怖くてたまらない。
昔一度だけ血を吸われたことがあるのだ。

時々こうして左手に展望が現れるものの、かなりの部分ガスに覆われているし、まあつまらんルートだった。

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9時44分、やっと中間地点のヤビツ峠に到着。こんな日でも公衆トイレの近くに夫婦者と思われるハイカーがいた。

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朝方秦野のミスドで買ったドーナツを食べる。
でも何だかパサパサしておいしくない。山には向かないか。失敗したな。

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で、何気なくスパッツのあたりを見た。恐らく汚れ具合を確認しようとしたのだろう。

そしたら、何とヒルが元気よく動いているではないか!

ひええ!それも 1匹じゃない。2匹いる!

違う、3匹。いや、4匹だ!

思わず飲んでいた紅茶のペットボトルを地面に投げ出してしまった。そのくらいショックだった。

何でも写真に撮る私も、流石にヒルの写真は写せなかった(だから上の写真は歩き出す前のときのもの)。
そこらの枯れ枝を手にして、必死になってヒルを取り払おうとした。

でも敵も必死なのか、なかなか取れない。気持ち悪いことこの上もない。

そのうちにトイレのベンチにいた夫婦者がやってきたんで、彼らにヒルのことを訴えた。

そしたら旦那もやられたという。彼はわざわざズボンをめくるようにして傷口を見せてくれた。なるほど血が出ていた。
ヒルに血を吸われるとしばらく血が止まらなくなるのだ。

「わあ、じゃ私もやられたかなあ」

と言うと、「スパッツを履いているから大丈夫だと思いますよ」と彼。

結果的に書くと、私は一切被害を受けてなかった。このときほどスパッツの有効性を強く感じたことはない。
夏でも丹沢の山では長ズボン+スパッツが必須だと思う。

それにしても、あまりにも私が大騒ぎをしていたため「丹沢の山は初めてですか?」と初心者扱いされてしまった。

「ここのは小さいからいいですよ。屋久島のはもっと大きいですよ」

何かそんな言われ方してしまうと、丹沢ごときのヒルなどどおってことないようにも思えてくる。
多分彼はヒルに血を吸われても、蚊に刺されたぐらいの感じなんだろうなあ・・・。

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10時5分前、気を取り直して大山に向けて出発する。

樹木が上の写真のように頭の方にまで垂れ下がっているところなど、上からヒルが落ちてきそうで気持ち悪くてたまらなかった。首筋に食いつかれたらかなわん(実際にはそういうことはほとんどないらしいが)。

雨も一向にやむ気配はなく、一面がガスに覆われていた。
だから当然蒸すわけで、それがまたつらい。

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でも素敵な出会いがないでもない。上の写真、動物が写っているのが分かりますか?

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丹沢では鹿は珍しい動物ではない。
しかしガスの中いきなり現れると、何処か神々しい感じがする。まるで「もののけ姫」のシシ神のようだ。

彼ら(そう、2頭いたんです)は離れた場所からじっとこっちを窺っていた。
何故逃げないのか、何故近寄らないのか。不思議だ。

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10時45分、阿夫利神社の下社からの参道と合流する。

「あと山頂までわずかに 200mか。一登りだな」

と思った瞬間、ゴロゴロゴロと雷の音が・・・。

やれやれ。最後まで気が抜けそうもないな・・・。

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by JunMorosawA | 2011-07-03 18:26 | 低山歩き | Comments(0)


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