2011年 05月 27日
明神ヶ岳はまだ春だった その4
さて、今回はゴールデンウィーク明けの5月9日に、従兄弟のY氏(わいし)と共に箱根の明神ヶ岳に出かけたときのお話の4回目です。

今回は稜線上で見つけたスミレの話。果たしは私は箱根で珍しいスミレと出合うことができたのか・・・。

ごゆっくりどうぞ。




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今回の旅、5月の上旬にこのコースを歩くのは初めてということで、スミレにも相当期待していた。
鎌倉などではすっかり終わりになっているスミレも、標高の高い山なら期待できるからだ。

しかし現れるのは相変わらずご覧のタチツボスミレばかり。

こんなことを書くとタチツボスミレにはちょっとかわいそうだが、タチツボスミレはスミレの中では雑草のようなもので、鎌倉でもいくらでも出合うことができる・・・。

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ところでスミレを観察するときには花の後ろの部分にも注目。
この部分を距(きょ)といい、例えばこのタチツボスミレの場合、紫色で細長いのが特徴だ。

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おっと!あまりぱっとしない写真で申し訳ないが、タチツボスミレの白花タイプを発見!これは鎌倉でも滅多に出合わないぞ!

それにしても、手持ちでいい加減に写すからこんなバランスの悪い写真になってしまうんだ。しっかり三脚立てて写さねば。

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早速距を確認すると、ご覧のように白くて長い(そして妙なほど上に曲がっている)。

じつはタチツボスミレの白花タイプには2つある。こいつのように距の部分も含めて花全体が真っ白なものをシロバナタチツボスミレという。

これはひょっとしたら幸先がいいかもしれないぞ・・・。

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おっと、またタチツボスミレの白花を発見!やるじゃないかあ、ここも!

今度は三脚立てて、しっかりと写しました。精鋭度が違うでしょう?

やっぱり野の花を真剣に撮ろうと思ったら、一眼レフカメラに、マクロレンズを取り付けて、三脚をしっかり立てて、なおかつ2秒タイマーを使って手ブレ(カメラブレ)を防いで撮影・・・これが鉄則です。

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ところで今度のスミレは距にうっすらと紫色が残っている。こちらの方のスミレのことをオトメスミレという。もちろん漢字で書くと乙女菫。

じつはこのオトメスミレの名前は、「日本の植物学の父」と言われている牧野富太郎さんが箱根の乙女峠で初めて発見したことから来ているという。

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覚えていますか、この写真。
ちょうど富士山が顔を出しているあたり(低くなっているあたり)が多分乙女峠のはずです。

乙女峠の比較的近くの山で、本物のオトメスミレに出合えるなんてね!

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今回のコース、ほとんどが遮るものなど何もない稜線コースが主体なのだが、何度かは森の中にも入っていく。

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そんな中で発見したのがこのスミレ。今までのタチツボ系のスミレと違って葉っぱがギザギザなのが分かるだろう。

これはエイザンスレミという。「スレミの宝庫」と言われている高尾山周辺では決して珍しいスミレではないが、箱根にもあったんだなあ・・・。

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今回スミレだけじゃなく、このアセビとも随分沢山出合うことができた。

この写真、白い花を写しているのにあえてマイナス補正をしている。そうしないとバックの富士山が飛んで見えなくなってしまうのだ。
こういうのも経験を積んでいくと、何となく分かってくる。

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山を下りたあと、一人だとまず寄らない日帰り温泉施設に寄って汗を流し、おいしいものを食べて帰ってきた。
Y氏も満足してくれたようだ。

ま、一人旅も気楽でいいが、たまにはこういう山行もいいな。
それでは、また・・・。

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by JunMorosawA | 2011-05-27 06:27 | 山歩き&花 | Comments(0)


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