2010年 12月 18日
水草水槽で、どうしても克服できないこと (アクアリウム通信)
さて、秋の夜長・・・ってもう冬か。冬の夜長にアクアリウムの長話を・・・。

私がアクアリウムに興味を持ったのは今から17年前の1993年の春だった。

当時大船の常楽寺(じょうらくじ)にマッキーという小さなペットショップがあった。そこが結構アクアリウムに力を入れていてね。そこで60cm水槽一式を買ったのが始まりだった。

というわけで私だって最初は普通に熱帯魚の飼育に興味を持っただけで、水草レイアウト水槽になど興味はなかった。っていうか、そんな世界があることなど知らなかった。

ところが当時そのお店のアクアリウムを担当していたO(おー)さんという若者が水草レイアウトの名手だった。
彼の造り出す水草レイアウト水槽は、それこそ当時の私には「絵にも描けない美しさ」に感じられ、どんどんその世界に惹かれていったのだ。

ところがどうしても克服できないことがあった。
それは・・・。




それはコケの抑制だ。

初期に発生する茶色の珪藻(けいそう)というコケはまあいいとして、初期という時期を脱したあとも、水草に付着する緑藻とか、ガラス面に付着する産毛状のコケとか、黒くて硬い俗に「黒髭ゴケ」と言われるコケとか、まあいろいろなコケが私の水槽に勝手に訪問してきた。

何故マッキーにはほとんど発生しないコケがうちの水槽にだけは大量に発生するのか・・・。

だって、マッキーと同じ大磯砂という砂を使い、同じように水草の育成に効果のある炭酸ガスを添加し、同じような肥料を使っていたのだ。

大船と北鎌倉で水道水が違うわけもないし、いったいどこに原因があるっていうんだ。

それでも自分なりにいろいろ考えてはみた。

       肥料分が多すぎるのではないか
       炭酸ガスを添加しすぎているのではないか
       魚の数が多すぎるのではないか
       水流が強すぎるのではないか
       照明が強すぎるか、あるいは照射時間が長すぎるんじゃないか

 当時はかなりのヘビースモーカーで1日30本ぐらいタバコを吸っていたから、

       タバコの煙がよくないのではないか

とまで考えていた。
ついでに「私の普段の行いがよくないのではないか」と悩んだ。

しかし結局原因は分からないままだった。本当にこれは私にとって、17年来の謎なのだ。

しかしそれが今、やっと分かりかけてきたような気がする・・・。

c0196928_17273622.jpg

まずはこの写真を見てほしい。これは今年の2月頃の写真なのだが、当時この水槽は、「どんな水草を植えても必ずその水草が矮小化(わいしょうか)してしまう」という水槽だった。

右後方にあるトニナ sp.という緑色の水草だけが妙なくらい育っているのに対し、他のすべての水草に元気がなかった。

その代わり、見事なまでにコケも出なかった。普通は1週間もすればガラス面にうっすらとしたコケが付くものだが、それが全くなかった(ただ水草の生長が止まっていたため、水草の下半身には黒髭ゴケが付着していた)。

この水槽にソイルを敷いたのは去年の10月頃だったのに(つまりまだ半年も経ってないのに)、どうやら早くもソイルに含まれている肥料分がなくなっていたようだった。

そこで液体肥料を添加することにした。それも水草専用のは高いから、園芸用ので代用した。

カリウム肥料としては、ネットで炭酸カリウムを購入し、それを水に溶かして自分で作っていた。
で、週2回の換水時にこんな感じで添加していた。

      カリウム 2ml
      ハイポネックス・ハイグレード活力液 2ml
      ハイグレード観葉植物液肥 1ml

するとこうなった。



これは今年の10月頃のもの。「進め!ヤマトヌマエビ!」のときにも紹介しましたよね?

水槽の中央にあるクリプトコリネ・ウンデュラータ・グリーンという水草に付着した、このフサフサとした緑藻(りょくそう)の繁茂ぶりはどうでしょう。私もあまり見たことがないほどのひどさだ。

c0196928_17281182.jpg

ところが、である。どうも写真からでは美しさがうまく伝わっていないが、現在この水槽はすべての水草がすくすくと成長する環境になっている。

またコケの方も一切ない。水草に付着する緑藻もなければ、ガラス面に付着する産毛のようなコケもない。
第一、あれほどコケまみれだったクリプトコリネ・ウンデュラータ・グリーンにも一切コケがなくなっている。

今後は動画でどうぞ。



この動画を見ても、コケが一切ないのが分かると思う。

ときに一番最初にアップになる左手前の大きな葉っぱをした水草は「ハイグロフィラ sp. レッド メキシコ産」というやつ。
ネットで注文してしまったため、まさかこんなに馬鹿でかい水草だとは思わなかったのだ。失敗した・・・。

それはともかく、何故私はコケを封じ込めるようになったか。
大量投入したヤマトヌマエビの力もあったが、それだけではない(ヤマトヌマエビはガラス面に付着したコケは食わないし)。

その秘密は・・・少し長くなったので明日お届けします。

by JunMorosawA | 2010-12-18 17:29 | アクアリウム | Comments(0)


<< 水草水槽で、どうしても克服でき...      冬へ >>