2010年 10月 04日
木曽の御嶽山登山記 その17
富士山以外高い山に登ったことのない私が、この夏単独で 3000m 級の山である木曽の御嶽山(おんたけさん)に挑戦。

初日に無事剣ヶ峰登頂を果たし、山小屋「二の池本館」で一泊。
翌日は池巡りをすべく三ノ池の方に向かい、無事継子岳の登頂を済ませた・・・。




● 高山植物の女王との出合い

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7時25分、継子岳を後にする。
するとコマクサの群落地が現れた。継子岳周辺はコマクサが多いことで知られているのだ。

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コマクサ(駒草、学名Dicentra peregrina)はケシ科の多年草で、日本では北海道から中部地方の高山帯の砂礫帯に分布している。
7~8月、10~15cmの花茎を出し、その先に数個の桃色の花をつける。
また葉はタンポポのような根生葉(こんせいよう)で細かく裂け、白く粉を帯びる。

美しい花と、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれている。
ちなみにコマクサという和名は、その花の形が馬 (駒) の顔に似ていることが由来となっているという。

そのあこがれの「高山植物の女王」に初めて出合ったのだ。私は興奮した!

しかしご覧のようにもう時期がやや遅いらしく、あまりきれいな個体には出合えなかった。残念だ・・・。

● 四ノ池

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コマクサの群落地を後に、ガレた岩山を登っていく。

すると右下に尾瀬の湿原のような場所がくっきりと見えてくる。

四ノ池だ。
四ノ池は池というよりも、このような湿原状態になっている。

「すごいなあ!」

私は尾瀬を訪れたことがない。だからこの手の湿原を見るのは初めてといっていい。
だから興奮していた。

それにこの高度感!正直少し怖い!
怖いけど、すごい!

どこもかしこもすごすぎる!!!

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四ノ池のほとりまで下りてきてから写した写真がこれだ(画像をクリックして大きな画像でどうぞ)。

こうしてみると全く涸れてしまっているかのように見えるかもしれないが、そんなことはない。実際足元には清らかな水が流れていた。

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四ノ池のほとりを過ぎ、登りにかかる。山小屋から歩き始めて2時間が経過し、そろそろ登りが少ししんどくなってきていた。

左側(登山口の方)からはご覧のようにもくもくと雲が湧き上がってくる。時折これらが空を覆い、太陽を隠した。
天候の変化がとてもダイナミックだ。だけど雨になる心配はなさそうだった。

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五ノ池や飛騨頂上への分岐を越すと、今度はまた三ノ池が右下に現れた。

三ノ池は本当に神秘的な湖だ。
御嶽教(御嶽講)には御神符というものがあり、それを池の水(聖水)に浸すと病気が治るなどの効能が生まれるらしい。

その際、一ノ池よりも二ノ池の方が、二ノ池よりも三ノ池の方が効き目が著しいのだそうだ。
それもよく分かる気がする。

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遠くから、鈴の音と共に、ホラ貝の音が鳴り響いてきた。
三ノ池の向こう側にある山の方に目を移すと、飛騨頂上あたりから下りてくる白装束集団が見えた。
上の写真だと点のようにしか見えないが、分かるだろうか。

御嶽教の信者の方だ。
風情がある。
そして彼らもこんな好天の下に歩けているのだから、きっと幸せだろう・・・。

そろそろ御嶽山登山も終わりが近づいてきていた。
そんな私にまさに奇跡的な出合いが待っていたのであった・・・。

by JunMorosawA | 2010-10-04 22:58 | 山歩き&花 | Comments(0)


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