さて今回は北鎌倉駅から路地を抜けて瓜ヶ谷(うりがやつ)に向かい、そこから源氏山に登ったときのお話の後編です。ごゆっくりどうぞ。
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北鎌倉駅から瓜ヶ谷を抜け、坂道を7~8分上ると一旦坂が終わりになる。
その曲がり角の岩壁に「銭洗弁天」の小さな道しるべがある。
ちょっと見落としそうになるが、これが源氏山へ向かう道だ。
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すると一転して、幽霊でも出てきそうな暗く狭い道になるのだが、その道端に、ある野の花がびっしりと咲いている。
実は上の写真は振り返って写したため右側になってしまったが、実際には進行方向左側だ。
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以前にも紹介した、ツユクサ科の多年草、トキワツユクサ(常盤露草)だ。三角形の形をした白色が実に特徴的ですね。
何でこんなところにこんなに沢山生えているのだろう?暗いところがお好きなのか・・・。
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暗い道が終わったあたりで目に入ってきたのが、風車状の花をつけたテイカカズラ(定家葛)だ。
つる性の植物だから、地上をはったり、気根(きこん:着生植物の空気中に出た根)で樹幹に這い上がったりする。
ちなみにテイカカズラの「テイカ」は歌人の藤原定家に由来しているという。
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葛原岡神社の手前(っていうか、下の部分)にご覧の巨木がある。
あまりにも巨木過ぎて一見花が咲いていそうには見えないが、じつはこの木に面白い花が咲いている。
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これがそれだ。
といっても3倍程度の標準ズームだとこれが限界で何が何だかさっぱり分からないだろう。
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そこで望遠レンズにすげ替える。それでもこれが限界なのだけれど・・・。
このチューリップのような花の正体はユリノキ(百合の樹)。
もちろんユリはユリでも、ヤマユリなどのユリではなく、モクレン科ユリノキ属の落葉高木だ。
北アメリカ原産で、日本には明治時代初期に渡来したという。
チューリップに似ているだけのことはあり、「チューリップツリー(tulip tree)」という別名もあるのだそうだ。
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7時5分、葛原岡神社に到着。神社では猫が私を出迎えてくれた。
この2匹揃って尾っぽを立てているところがいいでしょう?うまくすると3匹揃ってこれをやるらしい。
ここから私は山道を経由して浄智寺(じょうちじ)に下り、自宅に戻った。ざっと1時間ほどの朝の散策の終了だ。