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2010年 04月 30日
石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)
とうとうゴールデンウィークに入りました。陣馬山→景信山縦走の話が3回続いたので、地元の話に戻りたいところだが、あまりいい写真もないんで、今回は久しぶりに水草レイアウト水槽の話をしてみたいと思います。

というのも、去年の秋にスタートさせた水景がこんな状態になってしまったからだった。

いや、これはあまりにもひどい!




石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_20593861.jpg

何ともこのどんよりとした状態になってしまった犯人はコケだ。
棚引くような緑藻が水草全てを覆いつくすまでに繁茂してしまったのだ。

まあある意味野性味溢れるような水景になっていると言えなくもないが、これはあまりにもひどすぎる。むごすぎる。

そこで「コケ取り職人」のヌマエビなど投入してみたものの、最早手遅れだったようで、コケの勢いが治まることはなかった。

もうこうなったらあきらめてリセットするしかないな・・・。

石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_2059519.jpg

今回私が創作しようと思ったのは、これらの石を使ったレイアウト。

庭園に数個の庭石を組み合せて配置することを石組みと呼ぶ。「いしぐみ」と読んでもいいが、ネイチャーアクアリウムでは「いわぐみ」と読ますのが一般的なようだ。

禅寺の枯山水(かれさんすい)ってあるじゃないですか。あれなんかも石組みの代表的なものですよね。
あれを水槽内に再現しようってわけです。

ちなみに使用する石はショップで買ったものではなく、山で拾ってきたものだ。
だからタダです。
ショップで買うと1つで千円とかしちゃいますからね。

石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_210546.jpg

というわけで外に持っていって水槽やら器具やらを丸洗いする。

このときいつもとても新鮮な気持ちになれる。
「また新しい生態系をこの水槽の中に創るんだなあ」ってことで・・・。

石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_210162.jpg

さて、石組みレイアウトとはいってもやはり水草レイアウト水槽の一種なんで、当然底砂が必要だ。

今回底砂としてMarfiedのコントロソイル(10リットル)を使用。ソイルっていうのは土を丸く固めたものだ。
これをだあっと水槽に敷いたあと、石を配置していくのです。

石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_2102765.jpg

石組みで一番基本的なものが「三尊石組み(さんぞんいわぐみ)」。
一番大きな石を親石として使い(上の写真でいうと左手前がそれ)、一番小さな石をその添え石として使い、反対側(右側)に副石を配置するというもの。

で、一番大きな石である親石と、一番小さな石であるそれへの添え石と、反対側に配置した副石を、絶対に一直線上に並べずに、それぞれの中心を結ぶ線が不等辺三角形になるように並べなくちゃいけないというのだから難しい。

今回の場合、親石の方を手前に配置した。そしてその親石の迫力が足りなかったから、5つの石を使ってみることにした。
石をひっくり返したり立てたり寝かしたり、いろいろなことをやってベストな石組みを考える。

石にはいろいろな表情がありますからね。なかなかに難しいところです。

石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_2104365.jpg

で、レイアウトとしては初夏っぽく草原風のものを作ろうとしている。
草原の草をイメージさせる水草としては、定番中の定番、ショート・ヘアーグラスを使用することにした。

今回ケチって1束分(400円)しか買わなかったから、やや数が足りない。それをピンセットを使って丹念に植えていく。
このあたりは“田植え”の乗りだ。

そしてアクセントしてブリクサ・ショートリーフを4~5株配置。これは条件がいいとものすごく大きな株になる。

あと後景草としてはミリオフィラム・マトグロッセンセを左後方に5本だけ植え込んだ。うまくすれば林のようになるはずだ。

石組みレイアウトに挑む(水草レイアウト水槽)_c0196928_210542.jpg

これがその完成版。

え?スカスカじゃないかって?
いいんです。1~2ヵ月後にはショート・ヘアーグラスが繁茂(はんも)してきれいな草原になるはずです。

今まで鬱陶しいくらい水草やコケが繁茂していただけに、とても新鮮な感じがする!
やっぱ、アクアリウムっていいなあ!

山を歩いていて沢に出合ったり滝に出合ったりすると感激しますよね?そして水に触れると何処か癒されるような気になる。
あれが部屋で味わえるってところかな?

ただ怖いのはコケです。
ソイルには肥料分がたっぷりと入っているため、最初はその肥料分が過剰に水に溶け出して富栄養になりがちだ。

だから最初のうちは毎日換水しなければならない。
ま、これはそれほどの苦でもなく、むしろ新鮮な水に触れることができて楽しいのだけれど。

ネイチャーアクアリウムでは作品に名前を付ける慣わしがある。
そこで今回は、奥多摩にある六ツ石山からヒントを得て、「五ツ石(いつついわ)の草原」と名付けてみた。タイトルだけはえらく格好がいい。

さて、はたしてうまく行くのかどうか。うまく行ったらまたご報告します(うまくいかなかったら黙ってます(苦笑))。

by JunMorosawA | 2010-04-30 21:01 | アクアリウム | Comments(2)
Commented by たこ at 2014-07-22 19:23 x
「また新しい生態系をこの水槽の中に創るんだなあ」ってことで・・・WWW
Commented by JunMorosawA at 2014-07-23 06:01
たこさん、こんにちは。

> 「また新しい生態系をこの水槽の中に創るんだなあ」ってことで・・・WWW

一番新鮮な時ですよね。

ただ最近水槽、ほったらかしです(苦笑)。ブログ「Kamakura AQUA」も・・・。
そろそろやらないとなあ・・・。


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