2010年 03月 08日
三浦アルプスで出合ったものたち
極端に暖かくなったかと思ったら、また急に寒くなったり、寒暖差の激しい日が続いていますね。
おまけに菜種梅雨(なたねづゆ)と言うのでしょうか、天候の方も不安定な日が多いですね。

というわけでネタがないということもあって、2月に三浦アルプスを歩いたときに出合ったものたちの話をしたいと思います。

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山中(さんちゅう)で出合ったのがこの馬頭観音(ばとうかんのん)だ。
広辞苑には「頭上に馬頭をいただいて忿怒の相をなした変化観音。六観音・七観音の一。馬頭を直接頭にするものもある」という説明がある。

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なるほどこのように頭上に馬頭をいただいているが、この観音様の場合、「忿怒の相をなした」というところまでは行かず、このように結構穏やかな顔をしている。

馬頭観音は江戸時代に、馬の健康や安全を祈願したりする馬の保護神として、また路傍に祭って道祖神のように、民間で信仰されるようになったという。

実際この像には「文政三」という文字が読み取れる。「文政」は江戸後期、仁孝天皇朝のときの年号だ。1820年に当たる。
話題の坂本竜馬(龍馬)が生まれる15年前ですね。

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山から下りてきたところに畑があった。こういう風景って日本の原風景って感じがして、何か惹かれるものがある。

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そして畑のそばにはオオイヌノフグリが咲いていた。
人里の早春を代表する花で、コバルトブルーの花がとても鮮やかだ。私が住んでいる北鎌倉でもぽつぽつと目立ち始めている。

オオイヌノフグリを漢字で書くと「大犬の陰嚢(ふぐり)」。陰嚢とは要するに睾丸(こうがん)のことで、果実が犬の睾丸に似ていることからついたという。

ちょっと可憐な花とは結びつかない名前だが、この花は明治初期にヨーロッパから渡来した帰化植物で、その本家ヨーロッパでは「聖女ヴェロニカの草」と呼ばれているとか。

念のために書いておけば、ヴェロニカは、ゴルゴタに向かうイエスの血と汗にまみれた顔を布で吹いたという伝説的聖女のことだ。

犬の陰嚢(ふぐり)と聖女ヴェロニカの草・・・東洋と西洋で随分イメージが違いますね。

いずれにしても、毎年この花と出合うと「ああ、春が来たな」としみじみ思う私です。
そう、私にとっては梅や桜の花以上に「早春の花」なのです。

by JunMorosawA | 2010-03-08 21:51 | 山歩き&花 | Comments(0)


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