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2010年 01月 27日
日光・東照宮&史跡探勝路・その9
歩く人もほとんどいない「日光史跡探勝路」を歩き終え、二荒山神社で初詣を済ませ、更にこの日のメインイベント東照宮を満喫する我々。
今回の旅も終わりが近づいてきた。




家康公の墓所のある奥社が東照宮の最奥。
そこから石段を下り、再び坂下門、陽明門をくぐり、最後に入った建物がこれだった。

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ここは本地堂。本来の仏・・・本地(ほんじ)を祀ったことからこの名が来ている。
またの名を薬師堂というのは、本尊が薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)だからだ。

しかし本地堂のメインは薬師瑠璃光如来ではなく、天上一面に描かれた鳴竜(なきりゅう)だ。

ちょうど竜の頭の下で拍子木を打つと、天井と床が共鳴して鈴のような鳴き声に聞こえるのだ。

これをちゃんと東照宮の人が解説付きでやってくれる。
確かに部屋の外れで打つと何も共鳴しないのに、竜の頭の下で打つと鈴のような音が聞こえてくる。

これにはちょっと感動した。一見(いっけん)・・・いや、一聴に値する。

ただ残念ながら堂内は撮影禁止。だからこの建物の写真だけで勘弁してほしい。

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12時50分頃、東照宮を後にする。

一ノ鳥居(いちのとりい)を抜けて東照宮の境内から出て屋台の並ぶ幅の広い参道を歩いていたら、左手に立派なお寺が現れた。輪王寺だ。

ちなみに、輪王寺というお寺があるわけではなく、日光山内のお堂などの仏教に関する物の総称を輪王寺と呼んでいるのだそうだ。

これは、明治4年の神仏分離令により、日光が神社の東照宮・二荒山神社、寺院の輪王寺の二社一寺の形式に分立されられたことに起因しているのだろう。
現在でも、一部の施設について東照宮と輪王寺の間で帰属について係争中のものがあるという。

なかなかこのあたり、ややこしい。

要するに日光山内にあった仏教的施設だけが切り離されて現在輪王寺という概念で表されるようになったが、元は二荒山神社と一緒だったってことなのかもしれない。

で、この立派な建物は、輪王寺(りんのうじ)の三仏堂(さんぶつどう)。
日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、平安時代に創建された、全国でも数少ない天台密教形式のお堂ということだ。

有料ってことでここはパスするつもりでいたのに、何と正月の間は無料だというから、みんなにつられて入っていった。

堂内には、輪王寺の本尊である千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音という三体の大仏がある。

高さ8.5mの大仏はなかなか圧巻だった。鎌倉の大仏はともかくとして、これだけの像をこんな間近で見たことはひょっとしてないかもしれない。
正直、仏像などにまだそれほどの興味を持てない私も、ちょっと圧倒された。拝観料を払っても見る価値はあるかもしれない。

ただこちらも撮影禁止で写せない。興味のある人はネットで画像を見つけて見てください。

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日光山内から出たときにはもう1時を回っていた。流石に腹が減ってきた。

さて、日光といえば湯葉(ゆば)料理が有名だ。いつもお昼は簡単な麺類で済ませてしまう私も、正月ぐらいはまともな料理を食べようと予定していた。

ガイドを参考に、比較的手頃そうな湯葉料理の食事処として選んだのがこちらの「ゆば亭ますだや」だ。

我々はここで「ゆば遊膳(3,200円)」を食べた。

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最初に食べたのが湯葉の刺身。
まあ湯葉の刺身がおいしいのかどうかはともかくとして「へえ」っていう感じはありますよね。

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「ゆばしゃぶしゃぶ」(←これは湯葉がおいしかったというより、野菜がおいしかった)に続いてメインの料理が運ばれてくる。

喜連川産黒米のご飯、みぶ漬、揚巻ゆば含め煮、寄せ豆腐野菜あん、豚の角煮黒酢仕立ての5品だ。

これはなかなかおいしかった。寄せ豆腐野菜あんなど、体がぽかぽか暖まる感じで最高だった。
何たってこのとき外ではちらほらと小雪が舞っていたほどの寒さだったのだ。

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そして豆乳グラタンのあとに、最後にこの豆乳プリンが運ばれてくる。
いや、これらもおいしかったです。個人的には十分満足の得られる食事だった・・・。

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3時頃、とうとう日光を後にする。
東武日光駅の近くで見たこの日光連山の姿が忘れられない。

今度訪れるときにはあの山々に登ってみたいものだが、そんな日がはたして来るかな?

by JunMorosawA | 2010-01-27 08:51 | | Comments(0)


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