2日前のこと。
朝、庭の掃除をしていたら、モクセイの香りがぷうんと漂ってきた。
「あっ。東慶寺の金木犀(キンモクセイ)が咲いたな」
と思い、朝食後に出かけてみた。
東慶寺の入り口には、右に金木犀が、左に銀木犀が植えられている。
そのうちの右側の金木犀方がちょうど満開になっていた。
金木犀は中国原産の観賞用植物で、古くから庭木とされてきた。高さは3m以上にもなり、葉は狭い長楕円形でつやのある革質だ。
木犀とい名の由来は、灰褐色の木肌が動物のサイ(犀)を連想されることから、中国で「木犀」と呼ばれていたのがそのまま日本に伝わったものだそうだ。
ちなみに金木犀の方が圧倒的に有名だからこちらの方がメインだと思われがちだけれども、実は金木犀は銀木犀の変種で、日本にも遅れて渡来したらしい。
こちらが銀木犀の方のドアップ写真。
といってもこちらはもうとっくに散ってしまっている。今年の場合で金木犀よりも2週間ぐらい早かっただろうか。
庭師のiさん(1枚目の写真に写っています)に窺ったところ、こちらの方が香りがやや少ないのではないかということだった。
で、こちらは金木犀のアップ写真。何だかあまりうまく写せなくてがっかり。
でもよく見ると金木犀って銀木犀ほど花が開いていないように見えますね。ひょっとしたらこれが金と銀の咲き方の差なのかもしれない。
皆さんも2つをよく見比べてみてください・・・と書きたいところだが、もう銀の方は咲いてないか。残念。
階段の下に茶の花が咲いていた。
茶は中国の四川省、雲南省あたりが原産地といわれるツバキ科の常緑低木で、この若葉を採取して製したものがいわゆる“お茶”だ。
雄しべの先端の部分を葯(やく)という。そこの黄色が目立つ茶の花は一般的に下向きに咲くのに、この花は珍しく上向きに咲いていたんで写してみた。
庭師のiさんが「そろそろリンドウが咲いてきましたよ」と教えてくれる。秋も徐々に深まってきた・・・。