2009年 09月 05日
富士登山記 2009 その6
8月19日、JR東海道線の三島駅からバスに乗った私は、12時25分、2時間に渡るバスの旅を終えて富士宮口新5合目に到着。

新5合目で高度順応に約1時間あて、1時20分、遂に富士登山開始。まずは宝永山を目指した。

登山口から宝永山までは単に横に移動しただけ。ここから本格的な登山が始まる。
そしてそれは今までの富士登山の中でも一番つらいものだった・・・。




● つらい急登(きゅうと)

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2時10分、宝永第一火口を後にして、火口跡のこの右側につけられた登山道を登っていく。

私のように混雑している富士宮口登山道を避けたのか、時々上から下りてくる人がいないでもなかったが、ご覧のように人影の少なさが際立っていた。

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道は完全な砂礫(されき)帯。しかも宝永第一火口からの一本道は、遠くから見ている分にはきれいなものの、いざ歩いてみるととんでもない急登だった。

砂礫帯だから一歩歩くごとに靴が地面にめり込んでいって、なかなか先に進めない。
更に、ずっと雨が降ってなかったものだから、土ぼこりがひどい。見る見る靴が白っぽくなっていった。

これはつらい・・・。

唯一の救いは宝永第一火口の方から吹き上げてくる風だった。
あと、雲のせいで直射日光が遮断されているのも救いだった。富士山のような高い山は、気温は低くても直射日光(紫外線)の方はきついものなのだ。

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2時40分。「こりゃたまらん」とばかりにデイパックを投げ出す。

そして、岩の上にちょこんと置かれているウイダーinゼリー エネルギーを食べた(飲んだ)。
プラシーボかもしれないが、何となく疲労回復に効果があるような気がするんだ。

そうそう。
ちょうどこのあたりで母と息子の組み合わせの親子と遭遇した。母親は40前後で息子は中学生ぐらいだろうか。

息子の方はともかく、お母さんの方は相当へばっているようだった。
お互い挨拶を交わしたあと、

「登っているんですか、下っているんですか?」

と尋ねると、「登っているところなんです」とお母さん。
そのお母さんの方から逆に「どちらまで行かれるんですか?」と質問された。

「赤岩八合館までです」

赤岩八合館とは、私がこの日泊まろうとしていた8合目にある山小屋の名前だ。すると意外な答えが返ってきた。

「同じですね」

何たる奇遇だろう。
思わず私は「山小屋でまた会いましょう」と言い、彼らと別れた。

というわけで、10分間の休憩後にまた歩き始める。
見る見る親子が小さくなっていく。あれでお母さん、ちゃんと夕方までに山小屋にたどり着けるのだろうか・・・。

● 御殿場口登山道を目指して

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3時10分、見通しのいい、稜線(りょうせん)のような場所に到達。
富士山って全ての面が同じような斜面だから稜線っぽい場所って珍しい。開放感に溢れる素晴らしい場所だ。

やっぱりこのコース、魅力あるよ。疲れが飛ぶ。

さて、私がこの日泊まろうとしていた赤岩八合館は御殿場口登山道にある。まずはそこに向かわなければ。

私の先に1人ロンリーハイカーがいる。一見彼の向かっている道を真っ直ぐ進めばいいように見えるがそうではない。
右の方にジグザグに見える道こそが、御殿場口のルートなのだ。

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3時20分過ぎ、御殿場口ルートと合流。
但しこの道は御殿場口の下山道であって登山道ではない。
富士山は登山道と下山道が厳密に分けられている場合が多いのだ。

ところで御殿場口登山道は、スタートに当たる5合目の標高が大変低いため、つまりそれだけ山頂まで遠いため、現在ではあまり利用されていない。
その代わり、一気に駆け下りることができる「大砂走り」のあるこの下山道の方はそこそこ人気のコースになっていて、こうして上からぽつぽつと登山者が下りてくる。

さて、下山道を登っていくわけにはいかない。画像の下に、「富士山頂プリンス ルート」と書かれた指導標が見えると思う。これこそが御殿場口の登山道を表しているはず。山小屋があるのはそちらのはずだ。

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というわけでそちらに進んでいったら、突然正面にフェンスが現れた。
フェンス=立ち入り禁止のイメージがある。本当にこの道でいいのだろうか・・・。

他に歩いている人はいないし、段々不安に襲われてきた私だった・・・。

(つづく・・・)

by JunMorosawA | 2009-09-05 17:57 | 低山歩き | Comments(0)


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