2009年 09月 01日
富士登山記 2009 その3
8月19日、やっと富士登山を決意した私は、JR東海道線の三島駅からバスに乗り、富士宮口新5合目を目指したのであった・・・。




● 富士宮口新5合目に到着

c0196928_188458.jpg

12時25分、遂にバスが富士宮口新5合目に到着。途中で10分間の休憩を挟んでいるとはいえ、2時間8分に及ぶ、私の人生で最長のバスの旅が終わりを告げた。
よく頑張ったよなあ。よく持ってくれたよ、我が体。

着いた場所はバス専用の駐車場で、バスが10台ほど停められるスペースがあるのだが、逆に言えばそれだけ。

大都会のような喧騒のある河口湖口の新5合目と比べるとあっさりとしたものだった。
河口湖口に次いで人気のある登山口だと聞いていたから、もっともっと派手派手しい場所を想像していた私としては拍子抜けだった。

c0196928_189664.jpg

階段の上にあるレストハウスの方に向かおうとしたら、何と少しふらついたような・・・。

いや、不思議はないかも。

この富士宮口の標高は2400m。富士山の5合目登山口の中で最も標高が高い。例えば一昨年登った河口湖口と比較すると95m高いし、去年登った須走口と比べると実に400mも高い。

2400mもあれば高山病の症状が出てもおかしくはない。実際私はわりと低い標高で高山病の症状が現れる傾向がある。

注意しないと危ない。

● 昼食を摂る

c0196928_1894358.jpg

まずは腹ごしらえ。早速レストハウスの中にある食堂に向かう。

ちょうど12時台。かなりの混雑が予想されたのに、むしろ空席の方が多くてほっとした。
私のような小心者は、あまり混んでいるとビビッてしまうのだ。

c0196928_1810356.jpg

お腹のことを考えて、800円の山菜うどんを注文。
意外や意外。これがなかなか美味だった。少なくとも一昨年河口湖口5合目の富士急雲上閣で食べた700円の天ぷらそばよりはずっとおいしかった。

ただ水がつかないのはやや不満。水もセルフかなと思って目で探したのだが、やはりないようだった。

● 高度順応

c0196928_18111252.jpg

食事を終えた私はレストセンターの屋上に向かう。
ご覧のようにミニスカの女性がいたかと思うと犬を連れた家族連れの人たちもいた。まるで普通の観光地そのもので、登山口っぽくない。

この屋上は下界が一望できる展望台になっていて、双眼鏡も設置されていた。
とはいっても上空は晴れているものの、下界は雲海で覆われていて何も見えない状態だった。つまり5合目から下の天候は曇りということなのだろう。

この時点で12時40分ほど。「まだ」登山開始には早い。
何故早いのか。
食事をしたら30分は休憩すべきだから・・・ではない。

バスから降りたときにふらつきを感じたことを思い出してほしい。じつはこの5合目は平地の75%ほどしか酸素がないのだ。高山病に陥る恐れが十分にある。

ちなみに、標高が高くなるにつれて大気中の酸素が段々薄くなり、体が酸欠状態になって様々な変調をきたすようになるのが高山病(高度障害)だ。
高山病の代表的な症状としては、頭痛、吐き気、めまい、食欲不振などがある。

私は普段めまいなどに襲われることなどはないから、ここはやはり高山病を疑わざるを得ない。

高山病を防ぐには徐々に体を高所に慣らしていくしかない。「高度順応のために最低でも1時間は5合目にいるべし」・・・これはどのガイドにも必ず書いてあることなのだ。

c0196928_18113181.jpg

そんなわけでのんびりとくつろぐ。こういうとき、話し相手のいない一人はややつらい。

目の前でおばちゃん2人が富士山をバックに写真を写していた。そのうちそのおばちゃんたちが私に写真撮影をせがんできた。
それをいいことに、私もおばちゃんに写真を写してもらった。これが他人との初コミュニケーションである。

おっと、おばちゃん。ちゃんと縦構図で写してくれているではないか。たいしたものだ。

ただ背景の富士山に注目。
残念なことに若干富士山にガスがかかりだしている。おばちゃんを写したときにはなかったのだから、まさにあっという間だ。
山の天候は気まぐれで怖い。

それにしても富士山って近づきすぎてしまうと随分低い山に見えますね。富士宮口の5合目の標高が高いせいか、なおさらすぐ近くに山頂があるように見えてしまう。
この錯覚が怖い。

c0196928_18114560.jpg

そのうちに救急車が現れたりした。こんなもののお世話にはなりたくないが、今年は富士山での事故が大変多い。

ということもあって、私は念入りにストレッチを行っていた。

先ほども書いたとおり、高度順応のためにはこの5合目に1時間は留まっていなければならない。
しかし河口湖口の5合目と違って近くに時間を潰せる神社などはないから、食事を終えてしまうと一人だと何もすることがない。

そこでいやが上にもストレッチを入念に行うことになる。これはとてもよいことだ。
一方周りを見ているとストレッチを何もせずにいきなり歩き出す人がとても多い。これはとても危険だ。

長い時間電車やバスに乗り続けたことで体(筋肉)は硬く縮こまってしまっている。これをほぐしてやるのがストレッチだ。

ストレッチを怠ると怪我や故障を起こしやすくなる。またしなやかな動作ができないために無駄な力を使うことになり疲労を早めてしまう。
だから必ず入念に行いたいものだ。

1時20分。5合目到着から55分。もう我慢できない。

そろそろ登山を開始しよう!!!

(つづく・・・)

by JunMorosawA | 2009-09-01 18:12 | 低山歩き | Comments(0)


<< 富士登山記 2009 その4      富士登山記 2009 その2 >>