2009年 08月 30日
富士登山記 2009 その2
● ぱっとしない私

せっかく、従兄弟のY氏(わいし)と一緒に富士山に登る計画を立てていたのに、台風と地震でふいになってしまった。

逆にいえばどう登るのも私の勝手になったわけで、当初計画していたとおり吉田口から登ってもよかった。

しかし吉田口は他の登山口と違って5合目からではなく(つまり富士山の中腹からではなく)、0合目から(つまり麓から)登るという、かなりしんどいルートだ。

それでも登ってみたいという気持ちは強くあったものの、じつは今年の私の体調はあまりいいものではなかった。

特に胃腸の不調はひどいものがあり、真夏の暑い最中(さかな)なのにビールが飲めずに熱燗を飲んでいる日が何日もあったほどだ。

お腹がしっかりしてないと力が出ない。これではあまり無理はできない。

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もう一つ、私は今回の富士登山に備えて、専門店でこのザンバラン・ゼファーGTという登山靴を買っていた。
こいつがどうももう一つ足に馴染まない。

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じつは本番の直前にこの靴を履いて箱根の金時山に登ってきたのだが、そのときも何だか足首のあたりに靴が当たって違和感を感じていた。

おまけに、金時山など1時間半程度で登れてしまう初心者向きの山だというのに、私は山頂で思いっきりバテてしまっていたりした。

何てこったい!

更に、8月17日~18日を決行予定日にしていたのに、今度は風邪を引いてしまってまたも引き延ばさざるを得なくなってしまった。

本当にこれで富士山になど登れるのだろうか?一気に不安が増してきた私だった・・・。




● 富士宮口新5合目を目指す

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8月19日の午前10時、私はJR東海道線の三島駅にいた。ここから富士山の富士宮口(ふじのみやぐち)新5合目に向けてバスが出るのだ。

そう。結局私は富士宮口から登ることを決意した。

富士山の4つの代表的な5合目登山口のうち、富士宮口の5合目が一番標高が高い。つまり山頂まで一番近い。すなわち一番楽なルートということになる。

今回は自分の体調を考えてこのルートを選択した私だったが、それでも単に楽なルートを選んだだけではない。ちゃんと作戦を考えてあった。

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10時15分発のバスがやってくる。
相変わらず富士登山の人気は続いているようで、バスは途端に満席になってしまった。

10時17分、2分遅れでバスが出発する。ここから富士宮口新5合目までは約2時間。これは私にとっては過去最長のバスの旅だったりする。

私は子供の頃思い切り車酔いするタイプだった。車の中でもバスが一番駄目で、遠足のときには必ず吐いていたほどだ。

大人になってからもやはりバスはあまり好きな乗り物ではなかった。吐くまでには至らなくても下手をするとすぐに酔った。

だから「たかが2時間じゃないか」と思わないでほしい。これでも私には冒険なのだ。

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富士サファリパークに次いで、11時28分「ぐりんぱ」というおかしな名前の遊園地に到着。何とここで驚きの10分間のトイレ休憩が入った。
長距離バスに乗ったことのない私としては初体験だ。流石は2時間にも渡るバスの旅だけのことはある。

別にトイレに行きたかったわけでもないが、座り飽きたのと外の空気が吸いたいのとで私も外に出た。

外は涼しかった。カシオの高度計機能付きの腕時計PRO TREKは1165mと表示していた。
PRO TREKはやや低めに表示することが多いから、実際にはもう1200mを超えていたのではないかと思う。最近登った箱根の金時山並の標高だ。涼しいはずだ。

ただ天候の方はご覧のとおりずっと曇りだった。この雲を抜けてくれるといいのだが・・・。

ちなみに胃腸の方はもう一つっていうところもあったけれども、体調は悪くなかった。酔ってもいなかった。どうやら無事人生最長のバスの旅を乗り切れそうだ。

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富士山スカイラインに入るとバスはどんどん高度を上げてくる。

そして12時20分、車窓から正面に富士山がはっきりと見えてきた(何だか低そうな山に見えるかもしれないけれど、あれでも富士山なんです)。

雲を抜けたのだ!どうやら5合目は晴れていそうだ。

やっと、ここに来て興奮してきた私がいた。

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その2分後、路上駐車の車がずらりと道の右側に並び出す。いよいよ5合目が近づいてきた証拠だ・・・。

(つづく・・・)

by JunMorosawA | 2009-08-30 18:36 | 低山歩き | Comments(0)


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