2009年 08月 28日
富士登山記 2009 その1
● 三度登るバカ

江戸時代の昔からこんな言葉があるらしい。

富士山に一度も登らぬバカ、二度登るバカ

言うまでもなく富士山は日本の象徴的な山である。日本人なら誰でも知っているばかりでなく、世界的にもその知名度はかなり高い。

そんな霊峰(れいほう)富士山に、日本人でありながら一度も登っていないなんてバカとしかいいようもない。
しかしあんな、こと登るということになるとおよそ面白くもない山に二度も三度も登るのもまたバカである、というような意味らしい。

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山梨県扇山より

関東で低山歩きをしていると、このようにどの山からも富士山がよく見える。だから富士山は私にとって憧れの山だった。

その富士山に遂に私は一昨年河口湖口から登った。
そして去年も、今度は須走口から登っている。

そう、「二度登るバカ」になってしまったのだ。こうなったら「三度登るバカ」になるしかないだろう。

というわけで今年も密かにチャンスを狙っていたのだった・・・。




● 計画を立てる

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(「大人の遠足マガジン」2006年富士山・夏山特別号より)

この地図を見てもらえば分かるとおり、富士登山のルートは一つではない。いくつかのルートがある。代表的なものがこの4つだ。

        河口湖口(かわぐちこぐち:含む吉田口)
        富士宮口(ふじのみやぐち)
        御殿場口(ごてんばぐち)
        須走口(すばしりぐち)

このうちすでに一昨年河口湖口を、去年須走口を制覇している。
となると残るは富士宮口か御殿場口ってことになる。

しかし当初私が考えていたのは、富士急行の富士吉田駅の近くにある冨士浅間神社から歩くというもの。

いわゆる吉田口で、他の登山口と違って5合目からではなく(つまり富士山の中腹からではなく)、0合目から(つまり麓から)歩くという、しんどいルートだ。
途中から上の地図にも載っている河口湖口に連結するのだが、山頂までは10時間以上もかかってしまうだろう。

だけど昔の人はみんなそうやって下から歩いたのだ。途中までバスや車で行ってしまうなんてずるいとしか言いようがない。
5合目から登っておいて、「私は富士山を制覇しました」などと自慢するなんて、卑怯者以外の何者でもないではないか。

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丹沢・塔ノ岳より

だから下から挑んでみたいという気持ちが私にはあった。
富士山のような高い山に登るときは、この「挑んでみたい」という気持ちがとても大事なのだ。嫌々登ったのではたまったもんじゃない。

だけど今年は一人ではなく、従兄弟のY氏(わいし)と一緒に登ることになっていた。Y氏は私ほどには山慣れしてないため、この計画はたちまちのうちに却下され、富士宮口に変更になった。

富士宮口は西日本からのアプローチに適したルートで、JR東海道線の富士駅や三島駅、新幹線の新富士駅からバスが出ている。
じつは5合目の標高が一番高いのがこの富士宮口だ。つまり山頂まで一番近いわけだ。
つまり一番卑怯なルートってことになる。

そんなルートを選んだことで天罰がくだったのか、予定していた8月10日は何と大雨。
しょうがなく1日延ばして11日にしたら、今度は台風にぶち当たり、おまけに朝方地震に見舞われて肝心の東海道線が止まってしまった。

まさに踏んだり蹴ったりだ(っていうか、「踏まれたり蹴られたり」って感じかな?)。

これでとうとうその週には行けなくなり、Y氏と一緒に登ることすらできなくなってしまった。Y氏はサラリーマンだからお盆休みにしか休めないのだ。

というわけで登るとしたらまた私1人で登るしかなくなってしまった。
本当に今年は登れるのだろうか・・・。

(つづく・・・)

by JunMorosawA | 2009-08-28 18:27 | 低山歩き | Comments(0)


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