2009年 04月 25日
九鬼山は野の花の宝庫だった
16日木曜の朝、目が覚めたときに、「やられた!」と思った。
喉がはっきりと腫れている。見事に風邪を引いてしまったのだ。

その風邪は翌金曜になっても、土曜になっても治る気配はなかった。どうやらちょっと本格的な風邪のようだ。

だけどスミレバカの私としては、まだスミレが残っている時期にもう一度挑んでみたくてたまらなかった。

高尾山では少し遅いだろう。もう少し高い山がいい。
山梨は大月周辺の高川山あたりはどうだろうか。去年の12月に行った九鬼山(くきやま)も面白そうだ。あるいは奥多摩の御前山に登ってみようか・・・。

私がスミレ好きになるきっかけを作ったのはてばまるさんという方の運営する「風花」というホームページだった。そこの掲示板に「次は御前山に行くか、いっそ大月周辺の山にでも行くか、迷っています」と書き込んでみた。
すると彼はこんなレスをつけてきた。

      週末は富士山周辺のというか高原に出掛けるつもりです。
      大月周辺だと九鬼山がお勧めです。スミレの宝庫です!

おお!「大月周辺だと九鬼山がお勧めです。スミレの宝庫です!」とな!何という奇遇だろう。

これで私の行き先は決まったのであった。




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横浜線に乗って八王子に出て、八王子から中央(本)線に乗り換える。
八王子駅の販売機でホット・ミルクティーを買おうとしたらなく、ホット・レモンティーで我慢した。

そう。暖かくなって、ホットのコーナーが減ったためだ。こんなところにも季節の移ろいがある。
っていうか、都会に住んでいると、こんなところにしか季節の移ろいが感じられないのかもしれない。

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北鎌倉から3時間近くかけて、やっと富士急行の禾生(かせい)駅に到着。駅を降りたら国道を大月方面に戻る。

私の前にいるこの2人もどうやら九鬼山に向かうようだった。っていうか、我々2組しか九鬼山に向かおうとしていないわけで、このあたりに人気の高尾山との違いを感じる。

ま、静かな山が好きな私にはハイカーが少ないのは大歓迎だが・・・。

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落合橋で朝日川を渡ったのち、国道と分かれて右に戻るように進むと、風情のあるレンガ造りの水路橋が見えてくる。

ぽかぽかと暖かく、まさに春満開といった感じで、近くには菜の花やショカツサイの花が咲き乱れていた。

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咲き乱れているといえば、川のそばではご覧のヒメオドリコソウも繁茂していた。
ヒメオドリコソウはシソ科の多年草で、明治26年に東京で初めて記録されたヨーロッパ生まれの帰化植物だ。今では全国で見られるというが、確かに私の住んでいる北鎌倉でもいたるところに咲いている。

ではこちらはどうだろう?

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こちらは頭に「ヒメ」のつかない「オドリコソウ」だ。花の色はご覧のとおり白く、ヒメオドリコソウよりも少し大きい。

何処にでも咲いているヒメオドリコソウと違ってこちらのオドリコソウはそう滅多にお目にかかれない。っていうか、私はまだ2~3度しか目にしたことがない。

だのに「どうせいくらでも咲いているだろう」とあまり熱心に撮影しなかった。
ところがこのあと2度と現れなかった。こういうことって、よくある。

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ちょうど9時頃登山口に到着。デイパックを下に置き、靴紐をしっかりと結んだあと、軽くストレッチをした。

見ると近くにスミレが咲いていたんで早速しゃがみこんで写していた。
すると後方で人の気配を感じる。

ぎょっとして振り返ったら(←だって近くに「熊注意」の看板があったんだもの)男性が立っていた。右の軽自動車の持ち主だった。

「いい写真が撮れました?」

笑顔のある素朴な顔だった。

「ええ。スミレが咲いていたもので」

彼の笑顔に釣られて、私は思わずこんな台詞を放った。

「行ってきま~す」

そしたら彼は短く「ええ」と返してきた。その飾らない返し方に好感を持った私だった・・・。

さて、結果的に書けば九鬼山は野の花の宝庫だった。次回から順に九鬼山で遭遇した野の花を紹介したいと思います。

(つづく)

by JunMorosawA | 2009-04-25 08:30 | 山歩き&花 | Comments(0)


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